上下”逆さに泳ぐ”珍しい熱帯魚「サカサナマズ」の飼育方法や導入時の注意点について

サカサナマズ

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熱帯魚には様々なカラーや模様を持つ魅力的な種類が複数存在しますが、中には特徴のある「泳ぎ方」をするものも存在します。

ところで、、、皆さんは「逆さに泳ぐ」熱帯魚を見たことがありますか!?

実は、熱帯魚で「サカサナマズ」という魚が、名前の通り上下逆さの状態で泳ぐという特徴あり過ぎの泳ぎ方が見られるんですね。

群れを作る習性がある為、複数導入することで逆さにで群泳する面白い光景が見られます。

飼育も容易で初心者でも簡単に飼育できる熱帯魚なので、珍しい種をお探しの方にはピッタリの存在かも!?

ここでは、サカサナマズの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。

 

サカサナマズについて

サカサナマズは、アフリカ大陸で2番目の長さを誇るコンゴ川に生息する、ナマズ目サカサナマズ属に分類されるシノドンティスの一種です。

まあ、ナマズの仲間ですね!

見た目は同じナマズ科の熱帯魚、コリドラスをひっくり返した感じに似ています(笑

小さいおちょぼ口、可愛らしいヒゲがあって、さらに逆さに泳ぐという本当に見ていて飽きない熱帯魚です。

 

名前の通り、普通の魚とは違って上下逆さまになって泳ぐ珍しい習性を持つ熱帯魚です。

この逆さまになるという習性は、光に反応(つまり、光にお腹の部分を当てる)して泳ぐという性質を持っています。

また、サカサナマズの体色は腹部の発色が濃く、背中の発色の方が薄いのが特徴です。

つまり、体色も普通の魚とは逆になっているんですね。

水中での影の付き方と、この模様から捕食者をかく乱させ身を守る効果があると言われているんですね。

また、研究ではサカサナマズは重力変化に全く影響されず、極端な話、無重力でも逆さになって泳ぐことができるらしいです。。。

 

夜行性の為、昼間は水草や流木に逆さになって休んでいることが多く、暗い時に活発に動き回る習性があります。

 

サカサナマズの飼育データ

  • 体長:5cm~7cmほど
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:24℃~28℃
  • 寿命:5年以上
  • 参考価格:1匹あたり1500円前後

 

サカサナマズは、体長が最大でも7cmほどの小型の熱帯魚です。

性格は憶病な方なので、通常は群れを作って生活します。

なので、サカサナマズを導入するときは複数まとめて導入してあげた方がいいでしょう。

また、水槽内には水草や流木など隠れる場所を多めに作ってあげると、他の小型熱帯魚との混泳も可能です。

ただ、甲殻類が大好物なのでエビは食べられる危険性が高いです。

なので口に入らない大きさでもエビ類との混泳は避けるようにします。

飼育自体は難しくなく、むしろ飼いやすい熱帯魚なので、初心者でも容易に飼うことが出来ますよ!

 

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サカサナマズの餌について

サカサナマズは雑食性が強く、餌と言う餌であれば何でも食べてくれます。

与える種類の餌によっても面白い光景が見られるのもサカサナマズの特徴です。

例えば、フレークタイプなどの浮遊性の餌を与えれば、逆さになったまま水面の餌を食べ、沈下性の餌を与えれば、通常の状態(腹を下に向ける)で餌を食べている姿を見ることが出来ます。

餌の種類も人工飼料や生餌、冷凍アカムシなどなんでも食べるので、基本的に餌付けや餌やりに困るということは無い熱帯魚です。

 

水温の急変化には注意を!

サカサナマズは、水温の急変化によって白点病が発症しやすい傾向にあります。

なので、導入時には水質と水温をしっかりと合わせる「水合わせ」を行うようにしましょう!

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

また、換水時の水温の急低下には十分に注意してくださいね!

万一、白点病が発症してしまった場合は即対処を!

熱帯魚の体表に白い点々が!?「白点病」の原因と症状|治療方法や魚病薬について

 

また、換水時の水質の変化で体色が明るく変化したり、模様が薄くなったりと言う変化が見られますが、時間の経過とともにもとに色彩・模様に戻ります。

体長が悪い時も、体色が白っぽくなったり、模様が消えたりするので、換水も何もしていないのに明らかに体色がおかしいのは病気の可能性がありますので注意深く観察するようにしましょう。

 

鋭い棘(トゲ)に注意を!

サカサナマズは、エラ蓋に鋭いトゲを持っているんですね。

まあ、手で触る事は無いとは思いますが、もしも触るようなことがある時は、エラ付近の鋭いトゲには注意してくださいね!

 

サカサナマズの繁殖について

サカサナマズは、水槽内での繁殖例があることから、条件が合えば繁殖が狙える熱帯魚となります。

が、繁殖例はほとんど聞かないことから、相当難しいことが伺えます。

オスとメスの個体の判別は難しいですが、メスの方が全体的に白っぽく(明るい)なるそうで、オスよりも一回り大きくなります。

卵は粘着性のある卵なのだろうか、、、コリドラスのようにTポジションという特有の繁殖形態なのかは定かではありませんが・・・。

もし、繁殖に成功したという方が居ましたら、是非コメント頂けると嬉しいです!

 

さいごに

上下逆さまになって泳ぐという時点で、他の熱帯魚にはない特徴や魅力があるサカサナマズ。。。

群れを作って水槽内を「逆さ」で泳ぐ光景は見ていて楽しくもあり、なんだか不思議な気分にもなってきます・・・(笑

派手さは無く、むしろ地味な色彩の熱帯魚ですが、コリドラスのように可愛らしい口やヒゲがチャームポイントとなり、可愛さは相当なものです!

とにかく珍しい熱帯魚を飼育してみたいという方は、サカサナマズを導入してみてはいかがでしょうか。

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