【アクアリウム】熱帯魚水槽で「マリモ(毬藻)」を飼育(導入)してみよう!癒しにも最適!

マリモ

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マリモといえば、コロンとした真ん丸の見た目があまりにも特徴な藻(つまり苔とかの藻類)で有名です。

北海道のマスコットキャラである「マリモッコリ」でもお馴染みで、恐らくマリモを知らない方はいないというくらい認知度の高いもののはずです。

マリモは藻類であるため、普通の植物同様に光合成をして成長していくんですね。

何といっても、見事なほどのマンマル姿が人々を引き付け、1度は飼育したいと思ったことのある方も多いのではないでしょうか!?

実は、アクアリウムでは飼育できるマリモを販売している業者が多々いるんですね。

近くに売られているショップが無くても、今はインターネット(ネットショップ)を通じて簡単に手に入るようになっています。

ここでは、マリモの飼育方法や注意点などについてのお話をさせて頂きますね!

 

マリモについて

マリモは、シオグサ科の植物で、コロンとした「丸い」姿が特徴の藻類です。

どうしてこんな姿になるかと言うと、緑藻類が複雑に絡み合って成長することで、こんな丸い姿になるんですね。

よ~く見てみると、幾重にも藻が枝分かれすることで、この真ん丸を形成していることが分かります。

 

見た感じ、触り心地が最高なんじゃないかってくらいモッサモサのフッサフサに見えますが、実際に触ってみると、チクチク刺さるような感覚があります。

ちなみに、マリモと言うと北海道の阿寒湖が有名ですが、こんな完璧なる球状に成長するマリモは、阿寒湖の他に、青森県の小川原湖に生息するものだけなんです。

なぜ特定の場所のマリモだけが綺麗な球体を形成するのかは、まだ解明されていないのですが、「湖の流によって丸まる説」、「糸状の藻類が絡まりやすく球体になりやすいという説」、「自然環境による様々な条件が奇跡的マッチしている説」など、いろんなことが言われているようです。

 

マリモは特別天然記念物

日本の阿寒湖に生息する丸い球状のマリモは、特別天然記念物にしていされています。

なので、これを採取することは出来ないんですね。

今、熱帯魚ショップなどで販売されているマリモというのは、同じく北海道にある釧路湿原国立公園にあるシラルトロ湖で採取した藻を人工的に丸めて作ったものなんですね。

その他にも、ロシアやヨーロッパなど、北半球に広く分布する藻で作られたものも多く流通しています。

 

ちなみに、日本原産の藻で作ったものを普通の「マリモ」と表記し、ヨーロッパなどから輸入されてくるものは「セイヨウマリモ」と表記されることが多いです。

ただ、藻(植物)の種類に関しては恐らくは同一種であるといわれています。

また、お土産用のマリモでは100%人工品で、キーホルダー内に内包されているようなものもあり、まあ当然ですがこれは生きていないので成長はしません。。。

マリモを購入するときは、念のため確認してから購入した方が良いかもしれませんね。

 

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マリモの飼育データ

  • 水質:中性~弱アルカリ性
  • 水温:5℃~25℃
  • 光量:弱めでOK(強光は好まない)
  • 二酸化炭素:添加しなくて大丈夫

 

水質は、中性~弱アルカリ性が望ましい。

日本の水道水は中性なので、そのまま使用すれば大丈夫でしょう。

低水温の場所に生息する生き物なので、高水温には要注意!

 

マリモの飼育方法について

まず、マリモを飼育するのに必要なものは、本体を入れる容器です。

それこを小さい容器や、水槽でも構いません。

熱帯魚を飼育するときは、水槽水を使用する場合、確実に塩素中和剤にて「カルキ抜き」をしなくてはいけませんが、マリモは水槽水をそのまま使用しても全然平気です。

なので、マリモのみしか飼育しない場合は、特にカルキを抜く必要はありません。

 

マリモは高温に弱い生き物なので、直射日光に当てると水温が少々しやすく、すぐに枯れてしまうことがあるので、水槽や容器の置き場所は日陰となる場所(一日中、直射日光が当たらない場所)がベストです。

カーテン越しに薄~く光が差し込む程度の場所も、光合成が出来ていいといえます。

そう、、、マリモも植物ですから光合成をして成長するんですね。

ただ、水草レイアウトのように意図的に二酸化炭素を添加する必要もありません。

汲みたての水道水の中には酸素も二酸化炭素も大量に入っているので、日中明るい時間帯に換水するだけでいいでしょう。

強い光を好まない生き物ですが、光合成には「光」が必要不可欠なので、大きな水槽で飼育している場合はライトを使用し、持ち運びが簡単な容器で飼育している場合は明るい場所においてあげるといいですね!

 

換水頻度は、1週間に1回程度で大丈夫ですが、小さい容器の場合は2日~3日おきに換水した方が良いでしょう。

また、見るからに水が汚れているなぁ~と感じるようであれば、即換水して綺麗な水と入れ替えるようにします。

 

マリモの成長速度

皆さん・・・マリモの成長速度ってどのくらいだと思いますか?

一般的には、1年で1cm程度と言われます。

また、自然界では野球ボールほどの球体になるまでは、150年以上もかかるといわれます(汗

まあ、、、かなり成長速度が遅いってことなんですね。

マリモは、コロンとした可愛らしい「見た目」を楽しむもので、増やしたり、大きくしたりは難しいものと言えます。

なので、迫力のある大きいものが見たいという方は、初めから大きなサイズを購入することをお勧めします!

 

マリモは浮かび上がることがある!?

マリモは普通、水槽or容器の底に沈んでいますが、明るい時間帯に光合成している時に、急に浮かび上がることがあるんですね。

感のいい方ならもうお気づきかと思いますが、光合成によって発生した酸素の影響ですね!

マリモは、いわば植物の集合体みたいなもので、中までびっしりと植物が詰まっています。

それらが光合成することで発生した酸素で浮遊力がUPし、水面にプカァ~っと浮くといった感じです。

まあ、少し経つと酸素も抜けて、またいつもどおり底に沈むのでそのまま放置しておいても問題ありません(笑

 

マリモの巨大・空洞化、、、そして爆発へ

大きなマリモと言うのは結構育てるのが大変で、それを維持のも一苦労と言います。

と言うのも、大きいマリモでは中まで光が届くことが難しくなり、徐々に中から腐敗して空洞化、つまり中身スカスカになりやすいんですね。

そうなると、水面に浮遊しやすくなります。。。

爆発、、、と言うのは大げさな表現ですが、空洞化すると次第に形が崩れて、パックリと割れてしまうこともあります。

ただ、阿寒湖に生息する天然のマリモのほとんども、大きいものは中身スカスカの空洞化になっているそうです。

そして、崩れることで最初の状態に戻ってまた成長する・・・。

これを繰り返し行うのがマリモの生態ともいえるので、仕方のないことなのかもしれませんね。

 

エビの水槽にマリモを入れるのも面白い!

ヤマトヌマエビとかミナミヌマエビって、基本的に水槽内に発生するコケだけで生きていけるので、餌を与えないという人も多いかもしれません。

そんな、エビの非常食用としてマリモを数個投入しておくのもいいですよ。

また、小さなエビ(ビーシュリンプ)の水槽にマリモを投入してあげると、複数の小エビたちがマリモに群がってきて面白い光景が見られます。

クリスタルレッドシュリンプとか、色のついたエビだと、マリモの緑色と色が映えて美しい姿も見ることが出来ます。

とにかく、草食性の強いエビや熱帯魚の非常食(旅行で家空けるとか・・・)として、有効な存在なのかもしれません。。。

 

さいごに

マリモは、水槽水で飼育でき、光量もわずかで、二酸化炭素の添加も特にいらない、飼育が容易なマンマル植物です。

水槽内のアクセントとして入れるのも良いですし、小さな容器に入れてオシャレで癒し度MAXなインテリアとしても非常にお勧めです。

大きいマリモは見ごたえがあって良いですが管理が難しいので、小さいマリモから飼育してみるのも良いですね!

 

 

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