アマゾン川の美しき肉食熱帯魚「ピラニア・ナッテリー」の飼育方法・鋭い歯・共食いなどの注意点

ピラニア・ナッテリー

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アマゾン川に生息する「ピラニア」は、”人食い魚”というイメージの強い熱帯魚で、一般的にはとても恐ろしいイメージが定着していることが多いですよね。

それもそのはず、、、ピラニアは三角形の鋭い”牙”をもち、あんなの見たらとても可愛いなんて言えるはずがない・・・ですよね!?

とはいっても、実は熱帯魚ショップでは普通にピラニアが売られていて、誰でも飼育することが可能です。

一言でピラニアと言っても、結構な種類が存在しますが、アクアリウムで最もポピュラーな種と言えば「ピラニア・ナッテリー」がその一つです。

体表にダイヤを散りばめた様な美しい模様、ピラニア特有の鋭い牙、まさにアマゾンの”あの恐ろしい魚”を自分の水槽で飼うことが出来ちゃうんですね。

ここでは、ピラニア・ナッテリーの飼育方法や注意点についてご説明していきたいと思います。

 

ピラニア・ナッテリーについて

ピラニア・ナッテリーは、アマゾン川流域に広く生息している、アマゾン川を代表する存在と言うほど有名な魚ですね。

正確には、カラシン目セルラサルムス科セルラサルムス亜科に属する熱帯魚を指し、実はピラニアと言う名前は、南米に生息する肉食魚(淡水)の総称を指します。

小さい種では10cmほど、大型のピラニアになると50cm以上に成長する種まで存在します。

 

ピラニアといえば「人食い魚」「殺人魚」など、怖いイメージがとても強い魚ですよね~。。。

ただ、実際にはかなり憶病な性格で、大きな動物は狙わずにネズミとか鳥といった小さな獲物を捕食しています。

基本的には「元気」な大型の動物が襲われることはまず無いといい、現地の人からすれば毒を持ったエイやカンディル(真の殺人魚)のほうがよっぽど怖いし、こっちに気を付けろと言います。

この鋭い牙は、弱いが故に持った武器と言ったところでしょうか。。。

 

ただし、血のニオイや水面のたたく音に敏感で、特に出血して怪我している場合は、大型の動物でも襲われることがあるという怖い一面はあります。

実際に事故も多数報告されているので、殺人魚と言う割には憶病で、健康な人を襲うことはほとんどないが、100%襲わないという保証はない。。。と言ったところですね(汗

 

そんなピラニアの仲間で、アクアリウムで古くから親しまれている種類がピラニア・ナッテリーです。

幼魚のうちは500円前後で販売され、ネット通販でも簡単に購入することが出来ます。

小さいうちは、地味なグレーの体色に黒いスポット模様が全体的にある感じですが、成長するにつれて体色が暗くなり、体表に銀色の点々が現れます。

この銀色の点々は、ダイヤモンドを散りばめた様に美しいと表現されるほどキラキラ光り輝いて美しいです。

そして、頭部が金色に輝き、尻ビレから腹部がオレンジ~真っ赤に染まるという、観賞魚としても見ごたえがある綺麗な熱帯魚になります。

 

ピラニア・ナッテリーの飼育データ

  • 体長:25cm~30cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~28℃
  • 寿命:10年ほど
  • 参考価格:1匹あたり(幼魚体)500円ほど

 

ピラニア・ナッテリーは、体長が30cm近くまで成長する中型の熱帯魚です。

同種同士での混泳のみ可能で、他の熱帯魚との混泳は出来ません。

飼育は容易ですが、大きくなったことを見据えて90cm水槽以上で飼うのが望ましいでしょう。

 

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ピラニア・ナッテリーの餌について

ピラニア・ナッテリーは、肉食魚なので小魚やエビ類など「生餌」を好みます。

大きくなったら、魚の切り身を与えるのもお勧めです。

また、クリルなどの人工飼料にも餌付くので、コスト面を考えると、早い段階で人工飼料に慣れさせておいた方がいいですね!

 

ピラニア・ナッテリーは、狂暴というイメージがありますが、基本的にピラニアは憶病です。

導入したばかりは、むしろ逃げ回ったりして身を隠すような、獰猛と言うイメージとはかけ離れた存在に驚くかもしれませんね。

しかし、慣れてくると人の手に興味を示す個体も出てきますので、水槽内に手を入れるときは要注意です!

 

また、同種同士では混泳が可能ですが、餌が不足すると共食いし始めることで有名で、水槽内がカオス状態になることもあるので、日々しっかりとした餌やりが大切です。

 

コード類はかじられないよう対策を!

ピラニア・ナッテリーは、非常に鋭い歯、そして強靭なアゴを持つ熱帯魚です。

その為、水槽内に入れているコード類は、カバーを被せるなどして「かじられない」対策が必要です。

特に、ヒーターが故障してしまうと大変なことになるので、水に入っている部分は確実にカバーで覆うなりするようにしましょう。

 

さいごに

アマゾン川の殺人魚、人食い魚として有名なピラニアですが、実は憶病でイメージしている魚とかなりかけ離れた存在かもしれません。

こういったイメージが強いのは、ピラニアの恐怖を描いた映画による影響がかなり強いんだとか。。。

とは言っても、鋭い歯は「恐ろしい」の一言に尽きます(汗

実際に、手や指を噛まれて大けがをしたという事故もあるので、飼育には十分注意する必要があります。

 

ただ、アクアリストなら誰もが一度は飼育してみたいと夢見たことがあるのではないでしょうか!?

「え!?ピラニアって飼育できるの!?」

って、飼いたいとは思わなくても興味は尽きない存在ですよね。

とにかく迫力満点の熱帯魚を飼育してみたいという方には、ダイヤモンドを散りばめた様に美しい「ピラニア・ナッテリー」は是非オススメです!

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