泳ぐ赤い宝石「スカーレット・ジェム」の飼育方法と難しい餌やりの仕方や注意点など

スカーレット・ジェム

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小型の熱帯魚で、宝石のような美しさ際立つ「スカーレット・ジェム」という種をご存知でしょうか。

スカーレットと言うのは、赤と黄色の中間色のような感じの色を指し、まあパっと見た感じは「綺麗な赤だなぁ~」といった印象ですね。。。

見た目が本当に赤色の宝石と言った美しい熱帯魚なんですが、ちょっとナイーブで繊細な面が強く、飼育が難しいことでも知られています。

赤色の小さな熱帯魚が好きと言う方は、必ずと言っていいほど目を引くような魅力的な存在ですが、上手く飼育するにはスカーレット・ジェムの性質とか、習性を理解してからの方が安心安全です!

ここでは、スカーレット・ジェムの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。

 

スカーレット・ジェムについて

スカーレット・ジェムは、主にインドに生息する「バジス」という魚の仲間です。

名前の通り、スカーレット色(赤色に黄色が少し入った感じの色。。。)が美しい小型の熱帯魚です。

また、輝く水色の発色が体表に現れ、スカーレット色と輝く水色が合わさる個体は非常に美しいですよ!

※美しい発色になるのはオスの個体だけで、メスは地味な体色をしています。

 

スカーレット・ジェムは、1999年に紹介に「泳ぐ宝石」として紹介された熱帯魚で、昔は珍しい種とされ1匹あたり数千円で取引されるのが普通でしたが、現在は流通量が増えて、300円~1000円くらいで購入できるようになっています。

ただ、流通している個体のほぼすべてがオス個体なんですね。

この熱帯魚は、飼育が結構難しく、販売者も進んで取り扱わないことが多いと聞いたことがあります。

流通量が増えたのは、スカーレット・ジェムの人気が高まり需要が増えたことで、取り扱うショップも増えたからなのでしょうかね。。。

オス個体しか売られていないのは、すぐ売れる美しい個体だけに絞って取り扱っているのでしょうね。

メスはオスよりも繊細な体質で、しかも憶病だともいわれています。。。

繁殖にチェレンジするときは、いかに状態のいいメス個体を入手できるかにかかっているといっても過言ではないでしょう。

 

スカーレット・ジェムの飼育データ

  • 体長:3cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:24℃~27℃
  • 寿命:2年前後
  • 参考価格:1匹あたり1000円以内で買えるはず!

 

スカーレット・ジェムは、体長が最大で3cmほどの小型の熱帯魚です。

性格は温和なので混泳は出来ますが、スカーレット・ジェム自体が憶病な性格でもあるので、同サイズ~小さい種類の熱帯魚と混泳させるようにした方が無難です。

ただ、縄張り意識を持つ熱帯魚なので、同種同士では小競り合いをすることがあります。

とは言っても、激しく喧嘩したり、他の熱帯魚に攻撃的ということはまずないでしょう。

 

一つ残念なことは、これだけ美しい熱帯魚なのに群れで行動しないという事です。

スカーレット・ジェムは、単独行動が基本なので、複数で飼育するときは隠れ家を多めに用意してあげるといいでしょう。

水草によく映えて美しいので、水草をたくさん茂らせたレイアウトであれば、それがそのまま隠れ家にもなりますし、観賞価値も非常に高いものになるのでお勧めです。

 

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水質は弱酸性を維持するのがベスト

スカーレットジェムは、水質に敏感な熱帯魚なので、まず導入するときはじっくりと時間をかけて水合わせを行うようにしましょう。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

弱酸性を好む熱帯魚なので、低床には「ソイル」を使用するのがお勧めです!

ソイルは、水草育成に適した砂で、水質を水草の好む弱酸性へと強制的に傾ける性質があります。

この性質は、そのままスカーレット・ジェムの飼育にも最適な水を作り出すことにもなりますよね!

特に、難しい調整なんてしなくても、ソイルを使用するだけで基本的に弱酸性を維持するのは容易なので、便利でお勧めですよ。

ただ、硬い砂利と違って壊れる(崩れる)ものなので寿命があるのがデメリットですが。。。

まあ、使用するだけで勝手に水質調整してくれるメリットの方がデカイですよね。

水草レイアウトに使用するソイルとは?知れば知るほど使いたくなるソイルの特徴や効果

 

また、水温は24℃~25℃くらいを維持するようにします。

急激な水温の変化で白点病を発症しやすくなるので、換水時の水温の変化には十分に気を付けて行う必要があります。

 

餌やりの難しさ

スカーレット・ジェムは、餌やりが難しいことで超有名です。

と言うのも、人工飼料になかなか餌付かない熱帯魚で、全く食べない個体もザラに出てくるはずです。

普通、他の熱帯魚のほとんどは、腹さえ減れば人工飼料を食べることが多いのですが、スカーレット・ジェムにいたってはフルシカト状態が続きます・・・。

 

とは言っても、生き物ですし何か食べなきゃ生きていけないし、、、何かは食べてくれるはずですよね。。。

そう、、、スカーレット・ジェムの好みは「生餌」なんですね。

 

良く最初の頃はミジンコを与える方が多いようですが、ミジンコは結構手間がかかるので、お勧めはブラインシュリンプを孵化させて与える方法です。

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

少量のブラインシュリンプを超簡単に孵化させるには、「皿式」という孵化方法を試してみてくださいね!

「皿式」孵化方法でブラインシュリンプをエアレーションなしで超簡単に孵化させるやり方

 

大きくなれば冷凍アカムシも食べれるようになるので、ストックしておくと重宝しますよ。

細かく刻んで与えれば、小さいうつでも食べれますが、何でも水質悪化が・・・(汗

冷凍アカムシ(赤虫)は栄養豊富な餌!与えるメリットと注意点を知ろう

 

人工飼料に全く餌付かなければ、ずっと生餌or冷凍アカムシを与えなくてはいけません。

ブラインシュリンプを毎回毎回、孵化させるのも手間がかかりますし、冷凍アカムシも与える量とか調節するのは難しいかもしれませんね(汗

つまり、スカーレット・ジェムの飼育が難しい、手間がかかると言われる所以は、この餌やりが難しい(というか手間がかかる)という理由がほとんどかと思われます。

 

スカーレット・ジェムの繁殖方法

スカーレット・ジェムは、水槽内の繁殖が比較的容易な種です。

流通しているのがオス個体がほとんどなので、繁殖にチャレンジするときは状態の良いメス個体をGETしましょう!

オスがメスを抱く(巻きつく)ような、愛情たっぷりの繁殖行動が見られ、体長の割に大きな卵を産み落とします。

水草をたくさん茂らせているような水槽では、水質・水温管理さえしっかり出来ていれば、勝手に繁殖して増えてくれるほど、気が付いたら稚魚が泳いでました~的な感じでもあります。

寿命は長くは無いですが、繁殖によって種を繋ぐことが出来るので、しっかりと飼い込んで繁殖まで行えるような状態にすれば、飼育が非常に面白い種であるといえます。

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