ゾウのような”鼻”を持つイルカ顔の中型魚「エレファントノーズ」の飼育方法と注意点

エレファントノーズ・フィッシュ

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熱帯魚で、ゾウのような”鼻”を持つ「エレファントノーズ・フィッシュ」をご存知でしょうか。。。

正確には鼻ではなく、下唇が伸長し、ゾウの鼻のように見えるのですが、これが何とも特徴的で愛くるしい姿をしているんですね。

このエレファントノーズは、この特徴的な姿が万人に愛され、古くからファンの多い中型の熱帯魚です。

よく見ると、、、顔つきがイルカのようなシルエットをしていることから、魅力的な部分をいっぱい持っている魚なんですね!

これから、少し大きめの熱帯魚を飼育しようとお考えの方には是非お勧めの存在です。

ここでは、エレファントノーズについての飼育方法や、導入時の注意点についてご説明していきますね!

 

エレファントノーズについて

エレファントノーズは、アロワナ目のモルミルス科モルミルス亜科グナソネムス属に属している熱帯魚で、アフリカ大陸で最長級の河川であるナイル川に生息しています。

色彩は、全体的に漆黒ブラックと言った感じで、パッと見た感じは「黒色でカッコいい魚!」といったところでしょうか。。。

成長すると、体の後方に真っ白い縦バンド模様が2本クッキリと入ります。

 

最初に目がいくのは、やはり”鼻”ですよね!

近くでよ~く見てみると分かりますが、この伸長しているものの正体は下唇が伸びているんですね。

これをゾウの鼻に見立ててエレファントノーズという名前の由来になっているんです。

姿自体が他の魚には無いような独特な形をしていますよね。。。

また、顔つきはイルカそっくりで、めちゃくちゃ愛嬌たっぷりです(笑

まさに水槽内で飼育できる小っちゃいイルカって感じにも思えてきます!

 

ちなみに、何で下唇が伸長しているのかと言うと、しっかりとした役割があって、この”鼻”はごくごく少量の電気を発し、近くに餌がいないかを感知するレーダーの役割を果たしています。

このように、微弱の電気をレーダーとして利用する魚を「弱電気魚」と言う風に呼びます。

※エレファントノーズ以外で有名な魚としては「ブラックゴースト」がいます。

また、電気ウナギのように電気で感電させて獲物を捕るような魚は「強電気魚」なんて呼ぶんですね。

 

エレファントノーズの飼育データ

  • 体長:25cmほど
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:24℃~28℃
  • 寿命:5年~7年(推定)
  • 参考価格:1匹あたり2500円前後

 

エレファントノーズは、体長が最大で25cmほどの中型の熱帯魚です。

自然下では25cmほどまで成長するのですが、水槽内飼育ではそこまで大きくなることはほとんどないようです。

丈夫な魚なので

 

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エレファントノーズの混泳について

混泳に関しては、同種同士では激しく争う魚なので、出来れば単独での飼育が望ましいです。

数匹入れる場合は、水槽内のいたるところに隠れる場所を確保すればできなくもないですが、あまりに争う場合は隔離する必要があります。

というのも、エレファントノーズはかなりマイペースな魚で、同じ生活圏の魚がいると、それをストレスと感じてしまうような困ったちゃん的な性格を持っているんですね。

なので、同種だけじゃなく近縁種との混泳も基本的には適していません。。。

 

逆に、他種であれば混泳がしやすい魚なんですね。

口が小さく、食べられないサイズであれば、小型カラシンとも普通に混泳できたりします。

ただ、ちょっと問題がありまして、エレファントノーズは餌を食べるのが普通の魚に比べて下手なんですね(汗

例えば、小型カラシンって泳ぐのが早くて、餌を食べるのも速いですよね!?

そうなれば、エレファントノーズに餌が行きわたらない「餌問題」が発生する可能性があるんです。

 

また、小さい熱帯魚が素早く泳ぎ回っている環境も、エレファントノーズにとってストレスとなることも考えられるため、最初はエレファントノーズ1匹から飼育してみて、混泳する場合は徐々に追加して様子を見てみるといいでしょう。

 

エレファントノーズの餌について

エレファントノーズは、ほぼ人工飼料を食べることはありません。

餌付けは出来なくもないのですが、超絶難しいです(汗

基本的には、アカムシやイトミミズなどの生餌が大好物ですが、冷凍のアカムシも好んで食べてくれますので、メインは「冷凍アカムシ」がお勧めです。

食が細く痩せやすいこともあるので、痩せに注意しなくてはいけない魚でもあるんですね。

なので、栄養たっぷりの冷凍アカムシは非常に適した餌だと言えます。

冷凍アカムシ(赤虫)は栄養豊富な餌!与えるメリットと注意点を知ろう

 

導入当初は照明の強さに気を配る必要アリ

エレファントノーズは、かなり憶病な性格です。。。

実際に導入してみるとよくわかるのですが、物陰に隠れてしばらくは出てきません。

もし隠れ家がなければ、小さい水草の葉の下で必死に隠れようとしていたり、ヒーターに身を寄せるように隠れようとすることもあります。

ヒーターで火傷しやすい魚といえるので、ヒーターカバーは必須となります。

 

まあこの性格には、エレファントノーズが「夜行性」であることから理由でもあるんですね。

なので、照明を消したりして落ち着かせてあげると、慣れてこれば元気に泳ぎ回るようになります。

最初は絶対に身を隠し、落ち着かせる場所が必要なので、プレコ飼育に使うような土管などを設置してあげるのが望ましいです。

ちなみに、エレファントノーズは、バックで泳げる身体能力の高い魚なんです。。。

土管へ尾ビレからバックで入ることなんてお手のモノ(見もの

 

白点病に注意を!

エレファントノースは丈夫な熱帯魚ですが、かかりやすい病気があるとすれば白点病です。

白点病は、水質や水温が急に変化すると、魚に負荷がかかってストレスとなり発症することが多いです。

なので、購入してきたらいきなり水槽内に入れるのはNGで、必ず水合わせを行ってからにしましょう。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

白点病にかかったら・・・

白点病は早期に対策・治療をすれば余裕で治る病気でもあります。

体表に白い点々が見られたら、以下の方法を試してみてください!

熱帯魚の体表に白い点々が!?「白点病」の原因と症状|治療方法や魚病薬について

 

さいごに

ゾウのような鼻があり、顔つきはイルカのような・・・、他の熱帯魚には無い姿カタチをしている、魅力満載の熱帯魚のエレファントノーズ。

混泳には注意しなくてはいけない点がありますが、単独であれば初心者でも容易に飼うことが出来るくらい飼育が簡単で丈夫な種です。

中型の熱帯魚の入門的存在として、エレファントノーズを飼育してみるのもいいかもしれませんね!

とにかく、魅力多き魚ですので、通常では見られないような、ちょっと変わった熱帯魚を飼育したいという方には是非オススメです。

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