水槽に発生するコケ全般の掃除屋に!「ニジイロボウズハゼ」の飼育方法や導入時の注意点など

ニジイロボウズハゼ

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熱帯魚の中にはコケを食べてくれたり、食べ残しを綺麗にしてくれる掃除屋(スカベンジャー)的存在の種類が存在します。

代表的といえば、コリドラスやオトシン系、プレコといった種類ですね。

また、コケを掃除するといえばヤマトヌマエビなどのエビ類も非常に人気が高いです。

まだあまりメジャーでは無いければ、探せば上記の種類と同じように水槽内を綺麗にしてくれる魚は結構いるんですね。

その中で是非オススメしたい種類がありまして、、、「ニジイロボウズハゼ」という魚なんですが、可愛らしい動きと見た目から、今後ますます人気が出てくるかも!?・・・とった感たっぷりの熱帯魚です。

ここでは、このボウズハゼの飼育方法等についてご説明していきます。

 

ニジイロボウズハゼについて

ニジイロボウズハゼは、インドネシアに分布するボウズハゼの仲間で、別名「レッドネオン・ゴビー」や「レッドフィンレインボー・ゴビー」という名前で出回っていることもあります。

ハゼといえば、釣り魚でも人気のあのハゼと似たような風貌をしています。

ボウズハゼは日本にも分布しており、関東地方以西の太平洋側~琉球列島で見られます。

ボウズハゼという名前の由来は、お坊さんのような頭部をしていることや、藻類のみを食べる(菜食主義)ことから付けられています。

スタイリッシュな体に、発達したヒレと模様や色彩が美しい熱帯魚です。

 

ただ、あまりにも生息域が広すぎるため、非常によく似た種類と混合され特定が難しい魚なんですね。

ニジイロボウズハゼは、成長して繁殖期になると発情したオスは鮮やかな色彩が表れます。

その為、ニジイロボウズハゼと特定しやすいのはオスの個体で、主に市場に流通するのもほとんどがオスの個体となっています。

逆にメスの個体は、地味で他の種類と混合しやすいため流通量が非常に少ないです。

ただ、今はペア販売されているので、メスの個体を手に入れるのは容易です。

 

ニジイロボウズハゼの飼育データ

  • 体長:約8cm
  • 水質:中性~弱アルカリ性
  • 水温:23℃~25℃
  • 寿命:3年ほど(推定)

 

ニジイロボウズハゼは、体長が最大で約8cmほどの小型~中型の熱帯魚です。

水質が中性~弱アルカリ性での飼育が望ましいですが、pH値6.5くらいの弱酸性くらいまでなら問題なく飼育が出来るため、水草レイアウトでの飼育も気軽に楽しめるでしょう。

性格も温和で大人しい為、小型で大人しい他の熱帯魚との混泳にも適しています。

ちょっと憶病な性質もあるので、隠れ家を確保が必要です。

水草がいっぱい茂っているような水槽や、流木や岩を置いていると、それだけで良い隠れ場所となりますが、どこにいるのか探すのに苦労することも多々あったりします(汗

水質に敏感な魚ではなく、丈夫で飼育が容易な熱帯魚なので、初心者でも簡単に飼うことが出来ます。

ただ、高水温に弱い性質があるので、夏場の暑い時期は水温の急上昇には気を付け、25℃以上にならないような対策が必要となります。

水温の上昇が気になったので「クールファン」を使ってみた|特徴やメリットとデメリット

 

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ニジイロボウズハゼの面白い性質

ボウズハゼ全般がそうなのですが、自然界では岩などに張り付くようにして、ヨイショヨイショと流れに逆らって岩などを遡っていくんです。

実は、ボウズハゼの腹びれは2枚が上手く合わせて吸盤を形成し、吸い付くことが出来るんですね。

水槽内で飼育していても、水槽面にや石、流木など、何かしらの障害物に張り付いている姿が見られます。

移動するときに、ヨチヨチとした可愛らしい動き方をするので見ていて飽きないです。

 

掃除屋としての能力

ニジイロボウズハゼは、コリドラスやオトシン同様に、掃除屋(スカベンジャー)としての能力も高いことで知られています。

発生初期の茶色いコケや、餌の食べ残しを綺麗にしてくれます。

ガラス面や砂利や流木を、吸い付くようにして餌を食べます。

オトシン系に近いような感じですかね。。。

特に草食性が非常に強いので、ある程度のコケが発生しているような環境がベストかもしれません。

苔の発生に悩んでいるような方にはうってつけの存在になるかも!?

掃除屋といえば、コリドラスやオトシン、プレコといった種類が真っ先に思い浮かぶので、ちょっと違ったニジイロボウズハゼを導入してみるのもいいかもしれませんね。

 

ニジイロボウズハゼに与える餌について

ニジイロボウズハゼは、とにかく草食性が強い性質を持ち、普通は人工飼料を食べません。

その為、コケ類や生餌などをメインに与えることになります。

しかし、水槽内のコケをほとんど食べてしまえば、餌の問題が出てくる場合があるんですね。

例えば、掃除屋としてほんの数匹だけなら、あまり餌を気にしなくてもいいかもしれませんが、多めに入れている場合はコケ類はすぐに食べてしまいますし、濾過の利いた水槽ではコケって発生しにくいんですよね。

まあ、草食性が強いといっても人工飼料を全く食べないという訳ではありません。

むしろ、一度口にすると普通に食べることで知られています。

つまり、人工飼料を餌として認識させられれば、餌付けが非常に楽になるんです。

なので、プレコやオトシン系に与えるような植物質の強いタブレットタイプの餌に馴れさせていくと、その後の飼育が楽になるはずです。

中には、速攻でタブレットにがっつく個体もいますが。。。

 

ニジイロボウズハゼの繁殖

ニジイロボウズハゼは、自然界では繁殖~産卵は河川域で行われます。

孵化した稚魚は、川の流れに乗って一旦、海で生活します。

その後に、成長した個体はまた川を逆上してくるという生態を持っているんですね。

つまり、ニジイロボウズハゼを繁殖して増やすためには、幼魚期に海水が必要で、大きくなったら淡水に馴れさせる水合わせなどの作業が必要となります。

上記の理由から、普通に飼育している水槽下では、繁殖して増やすのは不可能ということになるんですね。

ニジイロボウズハゼはペア売りされているので、それだけを見ると「繁殖が容易なのかな?」と思うかもしれませんが、かなり上級者向けです。

ただ、ペアで飼育すれば繁殖行動~産卵までは見ることが出来ます。

 

さいごに

可愛らしい顔と動きが魅力のニジイロボウズハゼ。

なかなか愛嬌のある魚であることから、ハゼ類だけを飼育する人も非常に多いんですね。

コリドラスやオトシンも愛嬌があって可愛らしい顔や動きをしますが、まだあまり知られていないような熱帯魚を導入してみるのも、他人の水槽と差が付けられていいかもしれませんね。

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