水草レイアウトが引き立つ美しき色彩!「トゥッカーノ・テトラ」の飼育方法と導入時の注意点について

トゥッカーノ・テトラ

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水草レイアウトに、綺麗な熱帯魚を入れいると色彩がより映えて見えるのでとても美しいですよね。

ただ、熱帯魚にも色々な種類がいますし、気性の荒い魚はそもそも混泳は出来ないですよね。

水槽全体を引き立てるような”小型の熱帯魚”が欲しいけど、どんな種類を選べばいいか分からない、という時に是非オススメしたい魚がいます。

その魚とは「トゥッカーノ・テトラ」と呼ばれる、幻想的カラーが美しく、水槽の引き立て役として導入するにはもってこいの存在ですし、1種類だけで飼うのもお勧めの種です。

ここでは、トゥッカーノ・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。

 

トゥッカーノ・テトラについて

トゥッカーノ・テトラは、ブラジルのウアウペス川支流、ネグロ川上流域に生息する、極小カラシン科の熱帯魚です。

横一直線に入る、漆黒の極太ラインに、アゴ付近が鮮やかなオレンジ色の発色を示す美しい熱帯魚です。

また、しっかりと飼育していれば、全体的に黄色い体色が引き出されて一層、美しくなります。

水草水槽に群れを作るくらいの数を入れると、非常に美しい光景が見られます。

 

流通量が非常に少ないため、かなり高価(1匹あたり1000円~3000円)で、マニアの間では憧れの1種となっています。

ただ、比較的容易に繁殖が出来るらしく(水槽内で繁殖できるかは不明)、ブリード個体が出回り手に入れることは容易となっています。

 

トゥッカーノ・テトラの飼育データ

  • 体長:2cm~3cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~25℃
  • 寿命:3年ほど

 

トゥッカーノ・テトラは、体長が最大で2cmちょっとの、超小型の熱帯魚です。

性格は温和で、他の同サイズとの熱帯魚なら混泳が可能です。

トゥッカーノ・テトラは、ブラジルのウアウペス川の支流、ネグロ川上流のごく限られた場所にしか生息が確認されていない、いわゆるレア種です。

生息地は、pH値が4に近い酸性の強いブラックウォーターで、pH4~中性(pH値7)まで幅広い水質に対応することが出来ます。

とは言っても、いきなりpH値が大きく違う水質へ移すとショック症状を起こしかねないので、水合わせは長めに行うようにしましょう。

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ブラックウォーターを作り出すアイテムで飼育を手助け

トゥッカーノ・テトラは、水質にデリケートな種類でも知られています。

まず、水質は弱酸性を維持するようにしましょう。

生息地の水質であるブラックウォーターというのは、枯れ葉や流木などから溶け出すタンニンという物質が原因で作られます。

このタンニンは水質を弱酸性の軟水に傾ける作用があって、トゥッカーノ・テトラ飼育に非常に適した水にしてくれるんですね。

このブラックウォーターを作り出すものが、いくつかあるのでご紹介します。

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上記の、ヤシャブシの実やマジックリーフを水に沈めておくだけで、タンニンが溶け出し、水質を弱酸性の軟水であるブラックウォーターに変えてくれます。

また、水草レイアウトによく用いられる低床の「ソイル」も、水質を弱酸性に傾ける作用があるのでオススメです。

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濾過(ろか)を効かせた水槽で飼育しよう!

水質にデリケートな熱帯魚の飼育は、濾過システムが重要と言っても過言ではありません。

その濾過を担うものといえば、フィルターですね!

濾過を効かせるためには「濾材」がタップリと入る外部式フィルターか、上部式フィルターが望ましいといえます。

バクテリアが定着しやすい濾過材をいれて、自然界と同じような生物濾過がしっかりと出来ている水槽を再現出来れば、それほど飼育は難しいものではありません。

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また、トゥッカーノ・テトラは強い水流に弱い性質を持つので、フィルターの排水口の向きや、必要に応じて水流を弱める工夫を施す必要があります。

水流が緩やか~全くないような、まったりとした水槽で飼育するのが望ましい熱帯魚なんですね。

 

トゥッカーノ・テトラの混泳時の注意

美しい色彩を持つ熱帯魚のトゥッカーノ・テトラ。

美しい魚同士を同じ水槽に入れて、混泳を楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。

ただ、極小サイズともいえる小さいトゥッカーノ・テトラは、混泳させる場合は以下の点に注意する必要があります。

 

まず、非常に小さい魚の場合は、混泳させる他の熱帯魚が温和な性格であっても、トゥッカーノ・テトラが口に入るようなサイズだと、食べられてしまうリスクがあります。

なので、混泳させる他の熱帯魚は、同サイズか一回り程度大きいくらいが理想です。

 

次に、餌やりです。

トゥッカーノ・テトラは、小さい分、食が細い熱帯魚なんですね。

なので、混泳させる他の熱帯魚が素早いと、餌を与えた時にそのほとんどが他の熱帯魚が食べて、トゥッカーノ・テトラに餌が十分に行き渡らずに飢えのリスクが生じます。

ですので、餌を与えるときは全体的にしっかりと行きわたっているか確認しながら与えるようにするといいでしょう。

 

トゥッカーノ・テトラの繁殖

トゥッカーノ・テトラは、元気な個体がいれば繁殖は可能と言われますが、繁殖例が少ない為、水槽内での繁殖は非常に難しいことが伺えます。

もし繁殖に成功したという方がいれば、コメント頂けると嬉しいです!

 

さいごに

トゥッカーノ・テトラは、水草水槽を最大限に引き立てるような美し色彩を持った熱帯魚です。

これ1種類だけを複数入れて、群れを作らせて飼育するのも綺麗ですし、他の美しい熱帯魚と混泳させてもいいですね。

価格は高価で、水質にデリケートな部分がありますけど、飼育に馴れてきたらこういった希少種の飼育にチャレンジするのもいいですね。

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