ヤシャブシの実で生息地に似たブラックウォーターを作り「ベタ」に適した水質を簡単に再現できる!

ベタ(iPhone 6sパッケージ画像の魚)

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大きくて優雅なヒレを持つ熱帯魚のベタは、小さい容器などでも容易に飼育できる魚で、アイフォン6sのパッケージ画像にもなったことから広く知られるようになりました。

ベタは多くの種類、そしてカラーバリエーションがあります。

ですが、ベタを綺麗な状態のまま、長く維持するには水質の管理が欠かせません。

ここで、オススメしたいのが「ヤシャブシの実」です。

水槽に数個入れておくだけで、生体にとって様々な効果をもたらしてくれます。

ここでは、ヤシャブシの実を使用するメリットについてご説明していきます。

 

ヤシャブシの実とは

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ヤシャブシとは、日本固有の植物で、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木を指します。

西日本に広く分布しているため、実際に目にしたことがある人も多いかもしれませんね。

秋ごろになると2cm~3cmほどの茶色い実を付けます。

これが、画像のヤシャブシの実で、腐りにくく形状を維持しやすいという特徴があります。

このヤシャブシの実は、ベタを飼育する上での「水質調節」に絶大な効果をもたらしてくれるんです。

 

ヤシャブシの実のメリット・デメリット

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ヤシャブシのメリット

ヤシャブシの実を入れると、ベタの生息地と同じようなブラックウォーターを簡単に作り出すことが出来ます。

このブラックウォーターを作り出すことで以下のメリットが得られます。

  • 体色を綺麗にする効果
  • 産卵を誘発する効果
  • 弱酸性にする効果
  • 水質を軟水にする効果
  • 強力な殺菌作用がある

 

ヤシャブシの実を水槽内に入れると、有機酸が溶け出し水質をベタに適した弱酸性の水を作り出してくれます。

また、有機酸には体色を綺麗にする効果もあります。

大きくて綺麗なヒレ、そして体色を一段と綺麗にしてくれるだけでも使用する価値はあると言えますね。

また、ベタにとって良い環境を作り上げることで、産卵の誘発にもなります。

成熟したベタのいる水槽に、ヤシャブシの実を投入すると、その後に泡巣を作っている姿を度々目にすることがあります。

ベタの産卵にチャレンジするときの使用も、効果大といえます。

 

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ヤシャブシのデメリット

ブラックウォーターを作り出すと書きましたように、若干ですが水が茶色くなります。

とは言っても、それほど気にするようなものでは無く、むしろシックでカッコいい感じすらあります。

ただ、水が着色されるのが嫌という人にとってはデメリットと言えるでしょう。

また、ヤシャブシの実は、茶色い松ぼっくりみたいなものをゴロンと水槽に投入します。

目立たない場所に置ければ問題ないのですが、小さめの水槽とかだと結構目立ってしまうんですよね。

ヤシャブの実を隠す方法として良いなぁと思ったのは、ウィローモスやリシアを巻き付けて育てるといった風に、ヤシャブシの実に水草を取り付け・活着させてしまえばレイアウトにもそのまま利用できるのでオススメです。

 

活性炭やゼオライトとの併用に注意

濾材の中には魚にとって有害なアンモニアなどの成分を吸着してくれるものがあります。

その代表的なものといえば、活性炭やゼオライトがあります。

有害なものだけを都合よく吸着してくれればいいのですが、実際にはそうもいきません。

魚にとって必要不可欠な成分も一緒に吸着してしまうんですね。

特にゼオライトの吸着効果は絶大で、活性炭の30倍以上もの効果があるといいます。

ヤシャブシの実を使用する水槽では、活性炭やゼオライトの使用は避ける必要があります。

活性炭の30倍の吸着力!?アンモニア濃度すら下げる「ゼオライト」のメリットとデメリット

 

適した魚以外での使用は注意が必要

ベタの他にも弱酸性の水を好む魚にとっては良い影響を与えてくれます。

ただし、エビ類と貝を入れている場合は注意が必要かもしれません。

エビ類と言っても、ビーシュリンプは弱酸性の軟水を好むので、ヤシャブシの実の使用は効果的です。

しかし、エビ類には弱アルカリ性を好む生体(ヤマトヌマエビ)もいます。

水草水槽でコケ取りとして飼われるように弱酸性でも容易に飼育ができますが、あまりにも酸性に傾きすぎると危険なので、ヤシャブシの実の使用は避けた方が無難でしょう。

また、貝類も基本的に弱アルカリ性を好みますので、エビ類同様に使用には注意が必要です。

 

ヤシャブシの実の使用方法

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ヤシャブシの実は、水槽に入れる前に水道水で軽く洗ってから投入するだけという、使用に関してはいたって簡単なんですね。

最初は空気が入っている影響で水面に浮きますが、しばらくすると底に沈みます。

20cm~30cmの水槽では1個で十分で、45cm水槽では2個ほど入れておくといいでしょう。

しだいに、水槽の水が薄っすらと茶色っぽくなり、生息地に似た水を作ってくれます。

この茶色い成分はタンニンと呼ばれる成分で、これがブラックウォーターのもとになります。

自然界では、川に落ちた枯れ葉や枝などから溶け出し、天然のブラックウォーターが作られます。

ブラックウォーターにすることで、上記で書いたメリットが得られ、熱帯魚の生活しやすい環境を作ってくれるんですね。

この茶色い成分が出てこなくなったら、新しいヤシャブシの実に交換するといいでしょう。

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