寒い季節になると水槽の水の温度が下がりやすくなり、ヒーターの作動時間が増えるため、どうしても電気代が高くなってしまうんですね。
夏なんてほぼ作動していなかったりするので、「あれ!?いきなり電気代が高くなったけど、なんでッッ!?」と思われる方も少なくないようです。
そこで、少しでも電気代を節約するために保温効果を持たせる施策をする方も多いです。
有名な方法としては、保温性の非常に優れた発泡スチロールを板状にして、水槽の両サイドとバックに貼り付けるものなんですが、発泡スチロールだとなかなかピッタリサイズを揃えたり作成するのが難しいんですよね。
他に何か手は無いか、、、というと、あの梱包素材で良く入っている「プチプチ」でも良い効果を発揮してくれるんだとか!
ここでは、プチプチを使用した水槽の保温効果についてご説明していきます。
梱包素材の「プチプチ」の保温効果について
梱包材の「プチプチ」といえば、段ボールの中に入っているものが壊れてしまわないようにクッション材として使われる、誰もが一度は見たことがあるものですよね。
子どもの頃に手で潰して遊んだことがある人も多いはずです。
ぷちっぷちっと潰して遊ぶことから、プチプチなんて名前で呼ばれたりするんですよね(笑
まあ、僕は今でも潰して遊びますが。。。
大人になっても、ついつい潰して遊びたくなる方も多いのでないですか??
保温効果で電気代削減も可能!?
ところで、今回はこのプチプチを使用して水槽の保温効果を高めるということをご説明していくのですが、そもそも保温効果を高めるとどのようなメリットがあるかご存知でしょうか。
もう、普通に書いているのでお分かりかと思いますが、電気代を安くすることが出来るんですね。
なんで、ざわざわこんな見た目の悪いプチプチを用いてまで保温効果を高めようとするかというと、それはヒーターの電気代は実はめちゃくちゃ高いからなんです!
とはいっても、ヒーターというのはコンセントを差し込んでいるからと言って常に作動しているわけではありません。
内蔵(独立式もあります)されているサーモスタット(温度調節器)が温度を検知して、設定温度より水温が下回ったときだけスイッチがONになって、水温を高めます。
そして、水温が設定温度に達すると自動で電源をOFFにする。。。という動作を繰り返し行い水温を一定に保つという仕組みになっています。
ここでちょっと考えてみてほしいのですが、夏って嫌でも水温が高くなってむしろ下げる施策をしないと高水温によって熱帯魚が危険に晒される可能性だってありますよね。
このように、夏場は設定温度よりも水温が高い場合が多く、当然この時はヒーターは作動していません。
つまり、夏場のヒーター時間はかなり短く、電気代も安いです。
問題は冬ですね!
では、冷え切った部屋でヒーターが作動して設定温度まで水温を高めたらどうなるか。。。
またすぐに水温が低下して、すぐにヒーターが作動する。。。というのを頻繁に繰り返すようになります。
つまり、ヒーターの作動時間がかなり長くなるんですね。
夏と比べて電気代も目に見えて変わってきます。
そこで、温まった水温をすぐに低下しないように保温効果を高めて、ヒーターの作動時間をできるだけ短くする。。。
その結果、電気代の節約になるという訳なんですね。
使い方は簡単!貼るだけ!
その保温効果を高めるのにプチプチを使用する方法は有効だとされます。
事実、部屋の窓にプチプチを貼って保温効果を高めているのを見たこともあります。
少なくても、無いよりかわマシであることは間違いないでしょう。
アクアリウムで保温効果を高めるというと、ちょっと厚めの発泡スチロールを水槽の両サイドとバック部分に張り付けているのを結構目にします。
発泡スチロールは日常の様々なところで使われているので、保温・保冷効果ともに優れているのは周知の事実ですよね。
ただ、なかなか思った大きさの発泡スチロールが手に入らなかったりするのが難点なんです。
そこで、発泡スチロールと同じ素材で出来ているスタイロフォームというものを使用する方法もお勧めです。
ただ、このスタイロフォームよりも簡単に保温対策が出来るのが「プチプチ」なんです。
理由は、まず価格が非常に安価で、素材が柔らかく保管や管理も容易、そしてハサミがあれば自由なサイズに簡単に切って大きさを調節できるというところでしょう。
1枚じゃペラペラで効果がなさそう・・・と思えば、2重、3重にすればいいだけですし、すぐに同じサイズを作成出来ちゃいますからね。
そして、使い方は見出しにも書いた通り「貼るだけ」なんです。
最低限貼る場所は、水槽の左右両サイド、そしてバック部分の3か所です。
簡単に保温効果を高めたいのであれば「プチプチ」は手軽で超便利ですよ!
また、保温効果を高めるために、水槽のフタは隙間の無いビッチリしたものを設置することで冷たい空気が侵入することがなくなり、中の暖かい空気が水槽内にこもるので、保温効果が抜群に高まります。
保温効果には「フタ」の重要性もお忘れなく!
プチプチの貼る向きにも意味がある!?(重要)
そもそもプチプチってなんでそんなに保温効果があるのかというと、プチプチの内部には当然ですが空気が入っていますよね。
その空気は、穴が開いて水分が侵入しない限り決して凍りませんので零度以下の環境では温かいモノということになるんだそうです。
こう聞くと、本当に効果があるってことが分かりますよね。
そういえば、このプチプチって平たい面と、凸凹(指で潰す方)した面がありますよね。
皆さんは、どちらの面を水槽のガラス面に貼るのが良いと思いますか?
僕は、普通に張りやすいからという理由で平たい面だと思っていました。
実は、その逆の凸凹した面を貼る方が効果が段違いで良いんだそうです。
※断熱性能が格段にアップするんだとか。。。
つまり、プチプチと指で潰す面をガラスに貼るという事ですね!
ちなみに、2重にすると効果は倍増するそうなので、水槽の保温効果を出来るだけ高めるために最低でも2重以上にして貼るのが望ましいでしょう。
最後に
ただ貼るだけという簡単な作業ですが、それだけで電気代が格段に安くなったら嬉しいですよね!
冬にヒーターなしで熱帯魚の飼育は出来ませんので、出来るだけ電気代を安くしたいという方は、プチプチを使用した保温対策を是非、試してみてくださいね!