散りばめた宝石「ダイヤモンド・テトラ」は永遠の輝き!?混泳時の注意や水草の食害リスク・飼育方法について

カラシン科

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世界で最も硬いといわれる宝石「ダイヤモンド」の名前を持つ、カラシン科の熱帯魚の「ダイヤモンド・テトラ」をご存知ですか?

その名前の通り、ダイヤモンドを散りばめた様にキラキラと美しい輝きを見せる姿が特徴的な熱帯魚なんですね。

ダイヤモンド・テトラは、混泳や水草レイアウトに導入する場合は少し注意が必要な種類ですが、ポイントさえ押さえておけば問題ありません。

ここでは、ダイヤモンドテトラの魅力や飼育方法、導入時の注意点についてご説明していきます。

 

ダイヤモンド・テトラについて

ダイヤモンド・テトラは、ベネズエラ原産のカラシン科・モンクホーシャ属の熱帯魚です。

体表に細かなダイヤモンドを散りばめた様に光り輝くのが特徴です。

光に反射してキラキラと光り輝くので、いろんな角度から見ても美し姿が楽しめます。

カラシン科では、発光バクテリアの付着が原因とされる突然変異のプラチナ個体やゴールデンテトラなどがいますが、ダイヤモンド・テトラの輝きはウロコの構造そのものによるもので、100%天然由来です。

現在ではブリード(養殖)個体が出回っていて、安価で購入できます。

だだし、価格は割高になりますがワイルド(現地)個体のほうが、ブリード個体よりも体色が美しく、そして大きくなるのが特徴です。

 

ダイヤモンド・テトラの飼育データ

  • 体長:5cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:20℃~28℃
  • 寿命:3~4年ほど

ダイヤモンド・テトラは、体長が最大で5cmほどの小型~中型の熱帯魚です。

ネオンテトラやカージナルテトラよりも、一回り~二回り程度、大きくなるといった感じで、体高もあることから結構、大きく見えます。

基本的に丈夫な熱帯魚なので、飼育難易度は容易とされています。

初心者の方でも、簡単に飼育ができる熱帯魚なんですね。

 

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ダイヤモンド・テトラを混泳させるときの注意点

基本的に温和な性格な熱帯魚ですが、ヒレの大きな熱帯魚との混泳は基本避けるようにしなくてはいけません。

ダイヤモンド・テトラは、ヒラヒラとしたヒレを追いかけて齧る(かじる)ことが多々あるんですね。

特に、同サイズのグッピーのオスとの混泳はNGです。

また、オス同士でよく小競り合いをする熱帯魚でも知られています。

これはケンカというよりも、どの個体が一番強いか優劣を決めているような感じで、複数飼育していると、一番強い「ボス」的な存在のものがいるはずです。

この行動を日ごろから観察するのも面白い点といえます。

ちなみに、ダイヤモンド・テトラとの混泳は、よくエンゼルフィッシュのような、中型サイズの熱帯魚との相性がいいようです。

 

水草レイアウト導入時の注意点

ダイヤモンド・テトラは非常に草食性の強い熱帯魚です。

餌をしっかり与えていないと、大好きな水草を突いて食べるようになります。

特に、葉の柔らかい種類の水草や新芽部分を食べ、葉が丸ごと無くなるほど草食性が強いんですね。

このように水草を「食害」するのは、ダイヤモンド・テトラに限ったことではなく、モンクホーシャ属の熱帯魚すべてに共通します。

水草レイアウトの導入は注意が必要ですが、この美しいダイヤの輝きは水草水槽に入れてこそ観賞価値が倍増します。

葉の硬い種類のものをチョイスしてレイアウトすれば問題なく水草レイアウトでの飼育が可能です。

 

ダイヤモンド・テトラの繁殖

ダイヤモンド・テトラは、比較的容易に繁殖が容易な種類の熱帯魚です。

成熟するとオスの美しさが一層増し、ヒレが伸長するのが特徴です。

また、オスがメスを追う姿が頻繁に見られるようになってきます。

なので、成熟した個体ではオスとメスの判別は容易に出来ます。

産卵は、卵をばら撒く様に産卵する「バラ撒き型」で、カラシン科には多い産卵形態となっています。

水草を茂らせている水槽では、気が付いたら稚魚がいたなんてこともありますが、卵は小さく食べられてしまうこともありますので、見つけ次第に回収するのが望ましいです。

とは言っても、卵は小さく見つけにくいのも確かなので、ウィローモスを茂らせるか、別水槽で産卵させて、産卵後に元に戻すなどの工夫をすると、確実に増やせるでしょう。

ちなみに、別水槽に一時的に移すときはオスも一緒に移さないと受精卵にならずに孵化しません。

 

ダイヤモンド・テトラのかかり易い病気

水質にはあまりうるさく無いといわれることから、飼育が容易とされるダイヤモンド・テトラなのですが、水質が著しく悪化するとエロモナス症を発症することが度々見られるように思います。

エロモナス症の主な症状とは、ウロコが立っていたり、血がにじんだようになっているのが見られます。

かなり厄介な病気で、一度発症してしまうと治療が難しい病気なんですね。

まず、ショップで購入するときは水槽内の個体を全て確認し、上記のような異常がないかを確認します。

一匹でも発症していると思われる個体がいる場合は、全ての個体に発症リスクがあるため購入は控えるようにしましょう。

目が飛び出して見える「ポップアイ」や、全体的に体表が白っぽく、エラや口をバクバクさせ呼吸が早い個体はエロモナス症の初期症状の可能性があるので、注意深く観察するようにしたいですね。

 

さいごに

ダイヤモンドを散りばめた様な輝きを持つ熱帯魚なんて聞いたら、一度は飼ってみたいと思いますよね!?

ワイルド個体では、ギラギラした輝きが常に見られるんだとか。。。

養殖個体でも十分、キラキラした綺麗な姿が見られますから、複数導入してダイヤモンドの美しい輝きを楽しんでみるのもいいかもしれませんね!

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