プレコがディスカスの体表を舐めて弱らせる!?混泳魚に適さない(避けた方が良い)理由

ディスカス

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熱帯魚の王様と称される「ディスカス」は、水質にちょっと敏感な魚で知られ、飼育するときは水質維持のしやすい「ベアタンク方式」を採用されることが多く見られます。

ベアタンク方式というのは、必要最低限(絶対に必要なモノ)なヒーターとか、フィルターのパイプ部分などしか水槽内に入れない飼育方式です。

もちろん、低砂も敷かないので見た目はスッキリorシンプルで、美しいディスカスがバン!と映えて見えて美しいです。

必要最低限のモノしか入れていない為、掃除がしやすく水質維持がしやすいというメリットがあるんですね。

ただ、、、いくら水質維持が簡単でも「コケ問題」は付きもので、水槽内にびっしりとコケが生えてしまうことは誰もが経験することだと思います。

自分で除去する方法もありますが、コケを食べる生体を入れて「食べて掃除してもらう」という方法もあります。

そんな、コケ対策としてよく導入される生体に「プレコ」がいます。

プレコは、コケ取り能力が他の生体よりも圧倒的に高いですが、ディスカスとの混泳は注意しなくてはいけません!

ここでは、ディスカスとプレコを混泳させる注意点についてご説明していきますね。

 

ディスカスとプレコの混泳について

熱帯魚の王様と呼ばれる「ディスカス」、、、ディスカスとは「円盤」と言う意味で、その名の通り円盤をそのまま立てたように丸く体表面積が広い姿があまりにも特徴的な熱帯魚です。

現地から採取されてきたワイルド個体の他に、改良品種も多く存在し、今なお新しい品種が作出され続けているほど人気の高い存在なんですね。

ディスカスは、多くの場合「飼育が難しい」と書かれていることが多いです。

ですが、現在はネットを通じて情報が手に入りやすい時代なので、昔ほど難しいというイメージは無く、むしろ飼育してみれば案外カンタンに思う方も多いはずです。

 

一方の「プレコ」ですが、こちらも種類豊富で人気の絶えない熱帯魚です。

プレコは幼体の小っちゃいのが販売されていることが多いですが、そのほとんどが巨大化する、、、というより、もともと大型種が多いので購入する場合は、そのプレコがどのくらいまで成長するのか調べておかないと大変なことになる・・・というのは、熱帯魚飼育では有名な話です(汗

小型種のプレコはごく一部に限られ、、、有名どころでいうと「タイガープレコ(最大12cmほど)」、「ミニブッシープレコ(最大15cmほど)」、、、あとはタイプが異なりますがホンコンプレコやボルネオプレコなどがいます。

 

小型プレコを混泳させたいという方のほとんどは、恐らく「コケ掃除」が目的ではないでしょうか。

プレコは、とにかく丈夫な種類が多く、そしてコケ取り能力が非常に高く、他のコケ取り生体では除去できないようなガッツリ生えている青々としたコケですら簡単に食べて綺麗にしてくれます。

 

ディスカスを飼育している水槽でも、コケの発生を抑えるためにプレコを導入したいと考える方も多いようですね!

ディスカスとプレコは体長差があまり無いので、問題なく混泳が出来るように思いますが、実はかなり危険なリスクが伴う場合があるので注意しなくてはいけません。

 

【超重要!】プレコがディスカスの体表を「舐める」!?

ディスカスとプレコを混泳させるリスクというのは、プレコがディスカスの体表を「舐め」てしまい、ディスカスが弱ったり、死んでしまったりすることがあるという事です。

プレコの口は吸盤上になっているので「舐める」と表現されることが多いですが、すごくザラザラしており、それでコケを削ぎ落すようにするんですね。

なので、ディスカスからしたら、体表をタワシのようなもので擦られているも同然なんですね・・・。

 

これは、プレコの個体差もあるので、舐める個体は激しくディスカスを追い回したりしますし、全く興味を示さずコケを黙々と食べるだけの個体もいます。

なので、「舐めるってよく聞くけど、実際は大丈夫ですよ!」という方も多くいらっしゃるのも事実です。

・・・が、少なくとも僕の知り合いでは複数の人が、プレコがディスカスの体表を舐めるのを経験されているので、全くないということは絶対にありえません。

舐めるような行動が見られたら即、隔離するという記事も結構拝見しますが、リスクが高すぎるので、そもそも混泳させない方が良いというのが僕の考えです。

※ちょっと弱るだけならともかく、、、本当に死んでしまうことがあります!

 

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適正水温の問題も!

ディスカスは、高水温を好む熱帯魚で、特に小さい時期は30℃~32℃という他の熱帯魚よりも圧倒的に高い水温で飼育するのが望ましいです。

プレコのほとんどは、高くても27℃~28℃くらいまでが限界でしょう。

なので、ディスカスというのは、適正水温の関係から混泳させられる種と言うのが限られているんですね。

 

とは言っても、成長するにつれて徐々に水温を下げ、体長が10cm~12cmを超えたあたりからは28℃前後で飼育できるようになります。

この段階だと、プレコと混泳は出来なくは無いですね!

・・・とはいえ、やはり上で書いたように「舐めるリスク」がある以上、混泳そのものを避けた方がいいでしょう。

 

ベアタンクはコケ掃除も簡単!

コケ掃除を目的としてプレコを導入したいと思う方も多いと思いますが、上記のリスクがある以上、コケ掃除は「手動」で行うのが一番です!

そもそも、ベアタンク方式であれば掃除自体も簡単ですし、ガラス面に発生するコケも簡単に掃除することが出来るので、生体に頼る必要性って、、、正直なところほとんど無いように思います。

コケが生えてしまう原因ですが、これには本当に色んな原因が考えられ、水質の悪化によるものだったり、照明時間が長いなど、、、特定が難しいものも多いですよね(汗

なので、コケが生えた場合はまず水質チェックが欠かせなく、生体にとって有害物質となるアンモニア濃度や亜硝酸濃度などに問題が無ければ、とりあえずは照明時間を短くしてみるなど試してみるのもいいでしょう。

 

とはいえ、それでも発生してしまうのが「コケ」の厄介な所なんですよね・・・(汗

コケのほとんどは、発生初期に対処すれば簡単に除去することが出来ますが、ガッツリと青々としたコケになると、もはや市販のコケ取りグッズでも取れないことがあります。

ですが、そんな頑固なコケでも「スクレーパー」があれば一瞬で取り除くことが出来ます。

良く三角定規をスクレーバー代わりにして、コケ掃除に使用することもあり、これがお勧めの方法です!

身近にある道具で水槽面に発生したどんなコケも一瞬で超綺麗に取り除く方法をご紹介

 

さいごに

ここでは、ディスカスとプレコを混泳させるリスクを中心にご説明させていただきました。

混泳させても問題ないということも多いでしょうが、適正水温の問題点、そして何よりもプレコがディスカスを追いかけまわして弱らせてします、さらには体表を舐められて死に至る場合があることを考えれば混泳は避けた方が無難だといえます。

 

ちなみに、コケ取り目的とかじゃなく、どうしても他種と混泳させたいという場合は「クラウン・ローチ」という、おっとりとしたカラフルなドジョウがお勧めです。

横になって寝るという面白い習性を持っていることでも知られ、一瞬、「死んでいる・・・」と見間違えることも多いユニークな魚です(笑

死んだふり!?横になって寝る!?「クラウンローチ」の面白い習性と飼育方法や注意点

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