全身が真っ赤に染まる中型の熱帯魚「レッド・グラミー」の飼育方法や色揚げ・注意点など

グラミーの仲間

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体色が真っ赤に染まり、しかも体表面背が広く見ごたえがあり、さらには飼育のしやすい熱帯魚が欲しいなぁ~なんて思っている方はいませんか!?

上記の3拍子を揃えている熱帯魚で、オススメしたいのが「レッド・グラミー」です。

グラミーには、気性の荒い種も多く、他種に対して攻撃的な姿勢を見せる個体もいるのですが、レッド・グラミーは非常に温和な種で、混泳が問題なく楽しめる種なんですね。

じっくりと飼い込めば、全身レッドに染まる美しいグラミーなので、赤色の熱帯魚が欲しいという方には、是非オススメです!

以下では、レッド・グラミーの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!

 

レッド・グラミーについて

レッド・グラミーは、ミャンマーのイラワジ川に生息する、シックリップグラミーの改良品種となります。

原種のグラミーは、縦線模様が体表にバシッと入っているのが特徴ですが、改良品種ではその特徴が完全に消失しています。

特に、レッド・グラミーでは赤一色のみを存分に楽しめるといった感じで、体高があるが故、体表面積も広く、見ごたえ抜群です。

導入してきてすぐは色がちょっと黒っぽかったり、発色が薄かったりしても、じっくりと飼い込むことで綺麗な赤色が出てきます。

最終的には、尾ビレ以外はすべて真っ赤に染まり、とにかく赤、赤、赤と赤ずくし、赤が綺麗な熱帯魚なんですね!

ちなみに、グラミーはオスの個体が綺麗であることが多いですが、レッド・グラミーはオスとメスの見分けが難しい種なんですね。

通常のグラミーで、鑑賞目的であればオス個体を選びたいところですが、レッド・グラミーは性別関係なく美しい赤の発色が見られるので、特に性別にこだわる必要が無いのは嬉しいポイントです!

 

レッド・グラミーの飼育データ

  • 体長:10cm前後
  • 水温:20℃~25℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:3年~5年
  • 参考価格:1匹あたり

 

レッド・グラミーは、体長が最大で10cmほどまで成長する、やや中型の熱帯魚となります。

気性の荒いグラミーの中では、珍しく性格が温和な種なんですね。

ただ、同種同士では頻繁に小競り合いをするので、同種を複数泳がせるには、水草をたくさん植えているようなレイアウトなど、隠れる場所を多く作る必要がありそうです。

ただ、他種に対しては関心を示さないことが多いので、小型カラシンとも問題なく混泳が出来る場合がほとんどです。

 

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レッド・グラミーの餌について

レッド・グラミーは、人工飼料や生餌など、何でも食べてくれる雑食性の強い熱帯魚です。

赤色の発色が綺麗な熱帯魚なので、色揚げ効果のある人工飼料をメインに与えるのがお勧めです。

普通のフレークタイプの餌にも、色揚げ効果が期待できるアスタキサンチン(カロチノイドの一種)などが入っているものも多くあるので、そういったものを選ぶといいかもしれませんね。

また、体長がやや大きくなる熱帯魚ですので、栄養価の高い餌も食べさせてあげたいところです。

お勧めは「冷凍アカムシ」で、他の熱帯魚も喜んで食べてくれるでしょう。

冷凍アカムシ(赤虫)は栄養豊富な餌!与えるメリットと注意点を知ろう

 

レッド・グラミーの繁殖について

レッド・グラミーの繁殖は比較的容易で、水槽内でも可能です。

他の多くのグラミー同様、水面に泡巣(水面から空気を吸い込んで泡を1個1個吐き出して作る)を作るバブルネストビルダーで知られています。

ベタとも同じ繁殖形態ですね。

 

確実に繁殖を狙う場合は、水槽内にペアのみを飼育して、泡巣が作りやすいよう浮き草を入れてあげるといいでしょう。

浮き草はウォータースプライトなんかがお勧めですよ。

 

浮き草は、ただ水面に浮かべておくだけで大丈夫です!

葉の下や、葉と葉の間などに泡巣を作りだすはずです。

 

オスとメスの見分け方は難しいと上記で書きましたが、発情期になるとオスは黒っぽくなるので、その時は判別が容易に出来ます。

初めから繁殖目的で飼育する場合は、5匹、10匹と複数で購入して判別可能になったらオスとメスを1匹ずつ別水槽に移すか、手っ取り早いはなしペアで購入するかです。

産卵時はオスがメスを抱きかかえるような姿が見られます。

卵の管理はオスがすべて担当するので、産卵が終わったらメスが隔離した方がいいです。

オスは、産卵後になるとメスさえも追いかけまわすことがありますし、メスは卵を食べてしまうことがあるんですね(汗

 

稚魚が孵化した後もオスが1匹で管理します。

この時期のオスは相当、気性が荒く、他の熱帯魚など近づこうとするものを攻撃して追い払おうとします。

水槽内と言う閉鎖的な空間では、他の魚は危険度が高いので、レッドグラミーのオスだけでじっくりと子育てさせてあげましょう。

 

孵化したばかりの稚魚は、お腹にくっ付いている栄養素(ヨークサック)を吸収するまでは、ジッとしています。

それが無くなれば活発に泳ぎだすので、ブラインシュリンプを沸かして与えるといいでしょう。

また、活発に泳ぎだしたら親と完全に隔離して、稚魚だけで育成しても大丈夫です。

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

さいごに

燃えさかる炎のような赤色がカッコよすぎる熱帯魚のレッド・グラミーは、その美しい赤色だけじゃなく、繁殖まで容易に楽しめる魚なんですね。

ただ、体長がやや大きくなるので、レッド・グラミーを導入するには60cm以上の水槽が望ましいといえます。

隠れ家を多く作ってあげれば、同種を複数泳がせることも可能なので、水槽内に真っ赤で見ごたえのある水槽、、、想像するだけで赤色好きの人はたまらないのではないでしょうか!?

尾ビレを除く、全身レッドに染まる綺麗な熱帯魚なので、赤色でやや大きめの種を探している方にピッタリな存在ですよ!

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