ウォータースプライトはメダカの産卵やグッピー・プラティの稚魚育成に最適な水草

プラティ

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とてもあかるい蛍光色のような黄緑色をしたウォータースプライトという水草をご存知でしょうか。

古くからメダカやグッピーに最適な水草として利用されており、ライトグリーンの独特な形状をした大きな葉が水中をゆらゆらしている光景は非常に美しいです。

グッピーと同じ卵胎生で知られる人気魚のプラティにもお勧めです。

ウォータースプライトは、低床に植えて育てることもできますし、そのまま浮かべて浮き草として利用することも可能です。

用途が多々ある水草ですが、ではなぜメダカやグッピー、プラティに適した水草なのかをご説明していきたいと思います。

 

ウォータースプライトについて

ウォータースプライトは、日本名で「ミズワラビ」といい、熱帯地方に広く分布する水草ですが、日本でも本州中部以南に分布しています。

今ではあまり見られなくなりましたが、昔はよく水田にウォータースプライトが自生していたんですね。

非常に明るいグリーンの葉がとても美しい水草です。

 

この水草が、メダカやグッピーに最適だといわれる理由は、この葉がとても柔らかく大量に増え、しかも活発に動き回るこれら魚を傷つける心配がないからです。

また、独特な形状と明るいカラーであるため、観賞価値が高いことも理由の一つでしょう。

ですが、まだまだメリットは沢山あるので下記に書いていきますね!

 

ウォータースプライトは植えても浮き草でも使用可能

ウォータースプライトは、低床に植えて育てる他、そのまま浮かべて浮き草としても使える水草です。

低床に植える場合は、根っこがかなり深く根付く水草なので、一度セットして根がはると動かしづらいです。

かなり大きく育つ水草なので、予め成長したときのことを考えて植える必要があります。

どれくらい大きくなるかというと、、、例えば60cm水槽だと仮定して、低床を栄養素たっぷりのソイルを使用した場合は水面に届くくらいになります。

※水中だと二酸化炭素を添加するのが望ましいです。

そして成長速度がかなり速いので、定期的な手入れが必要となります。

ですが、ウォータースプライト1種類だけで、美しい茂みを作ることも可能となります。

 

浮き草として浮かべて置いた場合は、ただ浮かべておくだけで新しい子株が次々と出てきて立派な浮き草になってくれます。

浮き草として浮かべておく場合は、特に二酸化炭素を添加しなくてもしっかりと育ってくれます。

ウォータースプライトは、葉の色んな所から子株が出てくるので簡単に増やすことも出来るんですね。

 

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ウォータースプライトの根はメダカの産卵場所に最適

ウォータースプライトはモッサモサした根っこを持ち、浮き草として浮かべて置いた場合は結構な長さ下に向かって下ろします。

その根っこはメダカの産卵場所として最適となります。

良く、メダカには「カボンバ」という水草をいれて産卵させるように、まさにカボンバのような役割を持ちます。

しかも浮き草なら、卵を隔離したい場合は水草そのものを別水槽にヒョイっと、一瞬で移すことが出来ますから超使い勝手が良いですよ。

 

グッピーやプラティ、メダカの稚魚育成に最適

グッピーやプラティ、メダカもそうですが生まれたばかりの稚魚は親に食べられてしまう危険性があります。

グッピーとプラティは、卵胎生とって卵を産むのではなく、いきなり稚魚の状態で出産しますが、確実に増やしたい場合は「産卵ケース」や「サテライト」といったものを利用します。

ですが、毎回使用していると想像を絶するほど増え続ける熱帯魚なので毎回、産卵ケースやサテライトを使うのは気が引けますよね。。。

ちょっと残酷な話ではありますが、上記アイテムを使用せずに強い個体だけが生き残るようにすることも必要となってきます。

しかし、全く隠れ家がないと稚魚が親に食べられて全滅することもあります。

そこでお勧めなのがウォータースプライトを浮き草として使用する方法です。

水面に浮草があると、餌の補給が容易で、すぐ隠れることも出来るので生存率が高いです。

逆に、低い部分に水草をいっぱい茂らせても、水面付近に水草が無いと生存率が低くなる場合が多いです。

恐らく、水面付近で親や他の魚に食べられてしまうことが原因かと思われます。

浮き草があると、隠れながら餌の補給が出来るし、他の魚が近づいてもすぐに隠れることが出来ることから生存率が高くなるのでしょうね。

 

ちょっとしたフィルターの役目も!?

熱帯魚を飼育している水槽では、生体にとって有害なアンモニアや亜硝酸が発生します。

これはエサや食べ残し、排泄物から発生するものなので、生体を飼っている以上、避けることは出来ませんよね。

ただし、濾過がしっかりと効いている水槽では微生物(バクテリア)によってアンモニアは亜硝酸に、そして亜硝酸は硝酸塩と変えられます。

硝酸塩はほぼ無害だといわれることが多いですが、アンモニアや亜硝酸に比べれば全然無害というだけで、実際のところ結構な有害物質であることに違いはありません。

しかし、これらの成分は水草にとっては貴重な栄養素、つまりご馳走なんですね。

浮き草として浮かべて根っこをぶら~んと垂らしておけば、これらの物質を吸収して水質を綺麗にする効果があるんですね。

なので、メダカやグッピー、プラティを多く飼育する水槽では、ウォータースプライトを浮き草として浮かべておくと嬉しい効果が期待できるんです。

 

さいごに一言

かなり大きくなる水草で、小さい浮き草が大量発生することもあります。

小まめな手入れが必要になることも多い水草ですが、魅力が多い水草であることに違いはありません。

ウォータースプライト1種類だけでレイアウトするのも綺麗ですし、密集させて大きな茂みを作るのも面白いですよ。

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