ヤマトヌマエビを飼っていると、たまにエビがとてつもなく動き回っているってことありませんか?
1~2匹の少数だけが動き回っている時もあれば、ほぼ全部のエビ達が荒ぶっていることもよく見かけます。
いきなり動き回るのだから何かしら理由があるはずですよね。
そこで、エビが動き回る理由についてショップに問い合わせてみたり、自分で調べてみたりしたので、下記でまとめていきます。
エビが動き回る理由について
ヤマトヌマエビなどのエビが水槽内で激しく動き回るのはごく自然のことだといいます。
ただし、動き回っているには下記の理由があるそうです。
- ただ単に元気で活発なだけ
- 水質が合わない為
- 抱卵によるメスのフェロモン
ただ単に元気で活発なだけ
エビは購入してきて水槽内に投入すると、理由もなく激しく動き回ることが多いそうです。
実際に僕もヤマトヌマエビを買ってきて入れた時は、全部のエビが水槽全体を動き回っていてビックリしました(汗
水槽内に入れた時すぐは動き回っていても、「元気な証拠」としてみて大丈夫だそう。
時期に落ち着いて、すぐさまコケなどを食べ始めるはずです。
ただし、いつまで経っても激しく動いている場合は水質が合っていないことが原因のこともあるため、最初は小まめに様子を見るようにしたいところです。
水質が合わないた為
エビは水質には特に敏感な生き物とされています。
つまり、エビをしっかり飼えている水槽は水質管理が出来ているともいえるのです。
投入後、しばらく経っても動き回っていたり、飼育して数日たってからいきなり動き回っている場合は、水質が合わなくて「くるしくて動き回っている」ことがあるそうです。
特に水質の急変には弱く、水換え時のカルキ抜きが完全じゃなく塩素が微量に残ってしまっていたり、水換えによるpH(ペーハー)値の急変など、換水には気を配る必要があります。
特に換水時に「水道水」を使用する人は多いですよね。
この時に重金属が含まれる可能性があり、生体にとって有害な物質となります。
これは水道管に赤錆(サビ)が付着して、水槽水を使用したときに溶けだして混入することがあるんですね。
なので、カルキを抜くタイミングで重金属を除去しなくてはいけません。
カルキ抜きと重金属除去が同時にできる商品(テトラ アクアセイフ等)もあるので、そういったものを使用すると便利ですね。
この「重金属」が結構、盲点だったりすることがあるそうです。
また、温度の乱高下にも注意が必要です。
特に高温になる場合は、必ず温度を下げる対策を取らなくてはいけません。
ヤマトヌマエビが赤くなって死んでいる場合は、水温が30℃以上になった場合と、アンモニウム濃度が高い(水質悪化)場合が考えられます。
特に水温が30℃以上になったまま放置しておくと、全滅してしまう恐れすらあるので高温は避けるようにしなくてはいけません。
ちなみに、ヤマトヌマエビの適温は20℃~25℃と熱帯魚の水槽では低い方です。
熱帯魚を飼っている水槽では25℃かそれより少し高めに設定している人が多いはずです。
それだと、ヤマトヌマエビにとってはギリギリ温度となるので、それ以上は1℃上がることにリスクが増していくということを覚えておきましょう。
もう一つ、注意しなくてはいけないのが水草の存在です。
ヤマトヌマエビって、水草レイアウトの「コケ掃除」として飼う人が圧倒的に多いです。
もし、水草に農薬などの薬品が使用されていて、それが水中に溶けだしてしまったらエビは確実に全滅してしまいます。
ヤマトヌマエビの飼っている水槽で使用する水草は、「無農薬」で信頼のおけるショップで購入するのがいいでしょう。
抱卵によるメスのフェロモン
いわゆる「抱卵の舞」と呼ばれている現象で、抱卵間近のメスが出す匂い(フェロモン)に誘われて、オスがメスを追いかけることがあります。
ヤマトヌマエビがヤマトヌマエビを追いかけているなら、抱卵の舞による動きと見ていいでしょう。
ただし、ヤマトヌマエビは淡水では子供が育たないので、増えることは決してありません。
※メスは抱卵している姿は見ることができます。
元気なヤマトヌマエビの判別法
パッと見るだけじゃあ、激しく動き回っているヤマトヌマエビが「元気」なのか「苦しくて動いている」のかなんて分からないですよね。
元気である基準を見極めるのは難しいですが、落ち着いている状態では個体を見るとある程度は判別できます。
手と口の動きが速い
元気なヤマトヌマエビは常に何かを食べています。
よく見ると手で食べ物を取って、その手を口に運んでいる愛らしい姿に思わず笑ってしまいそうになります。
元気なヤマトヌマエビほど、手の動きと口の動きが速いです。
この動作が鈍い個体は、ちょっと元気がないかもしれません。
逆に、ものすごく速い動きの個体は元気であると判断できます。
腸管が常に黒い
常に何かを食べているヤマトヌマエビですが、画像の矢印の部分に細い管のようなものが横に走っているのが分かるかと思います。
この部分は「腸管」で、この部分が黒いと1日以内にコケなどを食べている証拠となります。
しっかりと食べ物を摂取しているので、元気がある個体と判断できるのです。
ただし、透明な場合でも必ずしも元気がないということにはなりません。
エビは水槽内に沸く微生物なども食べますし、数週間餌を食べなくても生きていけます。
なので、腸管は「餌を食べているか」というのを目で確認するためのものとして捉えた方がよさそうですね。
最後に
ヤマトヌマエビが動き回る理由について書きましたが、元気なだけとか、フェロモンに誘われてなら放っといて全然問題がないですね。
まさか「抱卵の舞」なんていうオスがメスを追いかける行動を取るなんて意外でした。
気を付けなくてはいけないのは、やはり「水質」ですね。
苦しくて動き回っている場合は、放っておくとそのまま死なせてしまうことが多いので、ヤマトヌマエビにとって有害なものを持ち込まないよう心がけましょう。