目が無いホラー的な熱帯魚!?「ブラインドケーブ・カラシン」の飼育方法や導入時の注意点

カラシン科

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目が退化した生き物。。。

そのような生き物は、洞窟の暗闇など光を必要としないような環境などで確認されています。

実は熱帯魚にも目が退化した珍しい(世界三大珍魚にも数えられる)魚が存在します。

その名も「ブラインドケーブ・カラシン」といい、あの有名なネオンテトラやカージナルテトラが属するカラシン科の熱帯魚なんですね。

実際に販売しているショップもあるので、手に入れようと思えば自分の水槽に導入することも可能な熱帯魚でもあります。

とにかく、、、珍しすぎる熱帯魚が欲しいという方は、ブラインドケーブ・カラシンをチェックしてみてください!

ここでは、ブラインドケーブ・カラシンについてご説明していこうと思います。

 

ブラインドケーブ・カラシンについて

ブラインドケーブ・カラシンは、1936年にメキシコにある洞窟内で発見された「目の無い」カラシン科の熱帯魚です。

かつて、メキシカンテトラが暗い洞窟内に生息するようになって、視覚を失ったものだと分かっています。

体色はまるでアルビノ個体のような、色素が抜けたような明るい色が特徴的です。

 

目が無いことで知られるブラインドケーブ・カラシンですが、「誕生したばかりの稚魚には目があり、これが僅か数週間のうちに目が皮膜で覆われて退化してしまう」という記事を見たことがあります。

が、実際にはメスのお腹の中(つまり卵の状態)での発生段階では確かに目がありますが、孵化するころにはウロコに覆われてしまい、すぐに体内に吸収され目が退化してしまう。

目が無いため「見る」という事は出来ない分、聴覚や臭覚に優れた能力を持っていると言います。

聴覚といっても耳があるわけではないですが、、、耳の役割をする側線器官が発達していることにより、水流の変化を察知し、獲物を捕らえることが出来るのです。

また、障害物にもぶつからないように移動することが出来るんですね。

優れた臭覚によって、自ら餌を探すこともでき、目が無い分、他の器官が異常に発達して何の問題もなく普通に生活できるよう、真っ暗な環境に適応した種といえますね。

 

ブラインドケーブ・カラシンの飼育データ

  • 体長:8cmほど
  • 水質:中性~弱アルカリ性
  • 水温:23℃~27℃
  • 寿命:4年~5年ほど
  • 参考価格:1匹あたり400円前後

 

ブラインドケーブ・カラシンは、体長が8cmになる小型~やや中型の熱帯魚です。

やや気性が荒い性格で知られますが、同サイズ程度の熱帯魚であれば混泳も可能です。

目が無くても優れた器官で餌を探して食べる姿はなんだか生命の神秘を感じます。。。

目が無いと聞くと飼育がめちゃくちゃ難しそう・・・と思いがちですが、実は飼育が簡単な種で初心者でも気軽に飼育できるほどです。

 

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超ハイブリット生物なのかも

研究によると、洞窟で生きるために必要のないものを捨て去り、必要なものに充てて生存率を飛躍的に伸ばしていると。。。

普通の動物のように体内時計を持たないことでエネルギー消費量を一定に保っているとも言われています。

また、暗闇では必要ない視覚を捨てることで、さらにエネルギー消費量を抑えることに繋がっているそうです。

ちなみに、体内時計を持たないことで消費エネルギーを本来の30%近くもカットし、視覚を持たないことでさらに10%以上の消費エネルギーをカットすることに成功したといわれ、まさにハイブリットな生物なのかもしれません。。。

 

ブラインドケーブ・カラシンは本来、暗闇で生活する熱帯魚ですが、明るい水槽内での飼育も問題なく出来ます。

飼育方法もいたって簡単で、ネオンテトラ同様に「普通」の飼育をしていればいいだけで、特別何かしなければいけないといった事はありません。

明るい環境で飼育することで、ブラインドケーブ・カラシンの生態系を思いっきり楽しむことが出来るでしょう!

 

ブラインドケーブ・カラシンの餌について

ブラインドケーブ・カラシンは、人工飼料や生餌、冷凍アカムシなど、基本的に何でも食べてくれる熱帯魚です。

水槽内を活発に泳ぎ回るのですが、低床(砂利)を餌を探すように動き回ることが多いので、人工飼料であれば沈下性の細かな種類のものを与えるのがお勧めです。

「目が無いのにどうやって餌を見つけて食べるのか?」「本当に餌を見つけて食べられるの?」

という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、そんな疑問を持ちながら観察するのも面白いですよね(笑

※他の熱帯魚同様に、普通に餌を探し当てて食べるのでご安心を!

 

ブラインドケーブ・カラシンの繁殖について

ブラインドケーブ・カラシンの繁殖例は比較的多く聞きます。

オスとメスの見分け方は難しいですが、メスはオスよりも大型で抱卵の為、お腹が膨れて見えます。

洞窟性の魚の為、繁殖水槽の水温は20℃前後と熱帯魚にしては低水温が好ましいとも言います。

あまり情報が無いので、実際に繁殖に成功したことのある方からコメント頂ければ嬉しいです!

 

さいごに

ブラインドケーブ・カラシンは、目が退化することで、他の器官を発達させて他の熱帯魚同様に生活できる能力を得た、なんとも不思議な存在ですね。

目が無い、、、いわゆる「のっぺらぼう」のうなホラー的要素のある熱帯魚ですが、そんな珍しい熱帯魚を水槽内で簡単に飼育できるのですから驚きです。

とにかく、「珍しい」熱帯魚が欲しいという方にはうってつけの存在と言っていいのではないでしょうか!?

決して派手さは無い熱帯魚ですが、その生態をじっくりと観察するのは非常に面白いはずですよ!

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