グッピーがかかりやすい病気の種類|症状と特徴を知り対処法や予防の仕方を身に付けよう!

グッピー

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熱帯魚の中で最も人気がある種と言っても過言ではない「グッピー」。

この可愛らしいネーミング、、、アクアリウムをやったことが無い方でも一度くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか!?

とにかく色鮮やかな種が多く、大きくて優雅な尾びれをヒラヒラと揺らしながら水槽内を泳ぐ姿は、世界中の人々を魅了し、「熱帯魚の飼育はグッピーに始まりグッピーに終わる」という有名な格言まで生まれるほど愛されている存在なんですね。

基本的にかなり丈夫な熱帯魚なので、しっかりと水質管理をされた水槽では病気を発症することは少ないです。

・・・が、いくら丈夫とはいえ生き物である以上、病気にかかってしまうことはありますし、長くグッピーを飼育していれば早かれ遅かれ、病気に病気の個体を目にすることも必ずあるでしょう。

病気にも様々な種類があって、ほとんどは早期発見できれば治療が容易なものです。

ですが、中には発見した時は既に遅し・・・といった厄介な病気も存在します。

以下では、グッピーがかかりやすい病気と、その症状、対処法などについてご説明していきますね!

 

グッピーの病気について

色鮮やかで美しいグッピーを飼育したいと思う方は多いのではないでしょうか。

とても飼育のしやすい熱帯魚で、繁殖も容易で増えすぎるというくらい増えまくる魚なので、繁殖によって種を繋ぐことで長く飼育することが出来るのも魅力です。

ただ、長く飼育するには「健康維持」が絶対条件になり、いかに病気にさせないかが重要となるんですね。

とはいえ、飼育して間もない頃は、アクアリウムの知識が少なく熱帯魚を病気にしてしまうことも多くあるかもしれません。

なので、事前に「どういう病気にかかりやすいのか?」「病気にはどんな種類があるのか?」や「対処法や治療法はどうすればいいのか?」ということを知っておくと、いざと言う時に役に立ちますよね!

 

ちなみに、グッピーがかかりやすい病気と言えば、、、

  • 白点病
  • エロモナス症(特に松かさ病)

 

上記2つの病気が圧倒的に多いように思います。

それでは、上記の病気を一つずつ詳しく説明していきますね!

 

「白点病」~体表に小さくて白い点々が無数に・・・

白点病は、熱帯魚の病気の中で最もかかりやすいランキング№1!というくらいかかりやすい病気で有名です。

症状としては、ヒレや体表に白い点々が見られるのが特徴です。

最初はごく一部にしか見られない程度ですが、悪化していくと全体的に粉をまぶしたかのように広がってしまいます。

 

体表に出来るソノ白い点々はというと・・・、なんと「ウオノカイセンチュウ」という病原菌が体表にくっ付いて(寄生)している状態なんですね(汗

そして、そのウオノカイセンチュウは、宿主(魚)の体液をチューチュー吸って生活するんです。

こう聞くと、なんだか恐ろしい病気のように聞こえるかもしれませんが、初期症状なら簡単に治療して直すことが可能な病気です。

 

白点病の治療について

まず、ウオノカイセンチュウという病原菌は高水温に弱い性質があり、25℃以上だとほとんど活動しない細菌なんですね。

なので、水温を28℃~30℃まで高めるだけで症状が完全に治ることも珍しくありません。

また、白点病の魚病薬も充実しているので、薬浴させるのも有効です。

白点病の治療に関しては、以下の記事に詳しく書いておりますので是非ご参考にしてください。

熱帯魚の体表に白い点々が!?「白点病」の原因と症状|治療方法や魚病薬について

 

白点病の原因と対策について

白点病にかかる原因で圧倒的に多いのが、水温の急変が挙げられます。

僕ら人間も、温度の変化が急だと風邪を引きやすくなりますよね?

ちょうどそんな感じで、水温が急変することで体調を崩したときにかかりやすい病気が白点病なんです。

熱帯魚の風邪みたいなものかもしれませんね。

 

まず、一番気を付けなくてはいけないのが購入してきてから自分の水槽に入れる時です。

袋を開けていきなり水槽にドボンといれると、水温に差があり過ぎる場合は体長を崩しやすいのに加え、水質まで異なればショック症状で死んでしまうこともあるので要注意です。

これを防ぐには「水合わせ」という作業をした後、水槽にグッピーを移すという手順を踏みます。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

水合わせをして導入してから1週間たって何も変化が無ければ、とりあえずは大丈夫だと思っていいでしょう!

飼育していると「換水」をしていくことになりますが、新しい水を水槽内に投入するときも水温の急変に要注意です。

バケツに水を汲んで、水温が水槽内とほぼ同じなのを確かめてから投入するようにすれば安心安全です。

 

白点病にかからないようにする為の対策ですが、上記で白点病の病原菌であるウオノカイセンチュウは、25℃以上だとほとんど活動しないと書きましたね。

実際に、水温を25℃以上で飼育している水槽では白点病はほとんど見られず、これよりもさらに高くなればなるほど白点病リスクは下がります。

逆に、低水温だとウオノカイセンチュウは活発化して、白点病にかかりやすくなる傾向にあります。

つまり、水温25℃以上で飼育することで、そのまま白点病対策になるという訳なんですね!

  • 水温の急変に注意する
  • 水温25℃以上で飼育する

 

上記2点に気を付ければ、白点病にかかることはほとんど無くなるでしょう!

 

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「エロモナス症(松かさ病)」~あれ?グッピーが太って見えるような・・・

グッピーにかかりやすい病気で「松かさ病」というのがあって、これはエロモナス菌とよばれる病原菌によって発症します。

症状はウロコが逆立って、名前の通り松ぼっくりのように見えることからこの名前が由来します。

普通に横から見ると、なんとなくぼやけた感じで太って見えるのが特徴です。

その場合は、真上から覗いてみて下さい。

もし松かさ病であれば、真上から見れば一発でウロコが逆立っている様子が分かります。(鳥肌立ちます・・・汗)

 

エロモナス症の治療について

エロモナス症が発症すると、初期段階では腹水が溜まって太ってしまう症状から始まると言いますが、これはなかなか気づかないことが多いです。

松かさ病と呼ばれる、ウロコが逆立った状態になってしまうと、実はコレ既に末期症状のようなもので致死率が非常に高い、「不治の病」とまで呼ばれる厄介な病気です。

逆立ったウロコは抜け落ちて、徐々に弱っていき、そして死に至る・・・。

エロモナス菌の治療薬はありますが、グッピーのような小さい魚ではコレといって有効策がないので、とにかく「かからないようにするしかない!」というのが最善の策なんです。

 

エロモナス症の原因と対策について

エロモナス菌と言うのは、どこにでもいる常在菌と呼ばれる存在で、自然界はもちろん水槽内にも普通にいて完全に除去するのは事実上、不可能な細菌だといわれます。

ちなみに、白点病の病原菌であるウオノカイセンチュウも、常在菌で普通に存在しています。

 

つまり、この2種類の病原菌は水槽内に当たり前のように存在していて、その中で飼育する魚は常に病気と隣り合わせであると言えるんですね。。。

他にもかかる病気はありますが、特にかかりやすい病気で上記2点を選んだのはこのためです。

 

エロモナス菌がかかる原因は、これも白点病と同じようにグッピーが体調を崩したときや、水質悪化が原因で菌が異常増殖した時だといわれます。

水質が悪化すればグッピーが体調を崩してしまうので、発症のリスクは高くなります。

また、エロモナス菌は水温が25℃以上で活発化するという特徴があります。

 

  • 水温を高く(25℃以上)にすれば白点病のリスク低下・エロモナス症のリスク上昇
  • 水温を低く(25℃以下)にすれば白点病のリスク上昇・エロモナス症のリスク低下

 

なんともまあ、、、こんな感じで厄介な関係にある病原菌たちなんですね(汗

ですが、水質管理をしっかりと行えばエロモナス症にかかることはほとんど無いので、水温25℃前後でしっかりと濾過の効いた水槽で飼育するのが理想と言えるでしょう。

 

ちなみに、いくら水質管理に気を付けていても、ほんの数匹(1匹かもしれないし2匹かも)だけ、松かさ病を発症することがあるんですね。

他の個体は餌欲しさに元気に泳ぎ回っているのに・・・です。

まあこれは、エロモナス菌は常在菌で普通に存在していますし、熱帯魚も何らかの影響でストレスを受け体調を崩したところ、発症してしてしまったということが考えらえます。

とはいえ、感染した個体がいる場合は他の個体にも症状が無いか確認するようにした方がいいです。

万一、複数の個体に発症が見られた場合は、水槽の環境そのものに原因があるので、換水を行い水質を見直す必要があるといえます。

 

水質関係の記事は以下をご参考にしてください!

濾過能力の高さで選ぶなら「外部式」or「上部式」がオススメ!

濾過装置が行う「ろ過」の役割と自分の水槽に合った機能を持つフィルターの選び方

 

下記は外部式フィルターを使った記事ですが、重要なのは「繁殖したバクテリアを死なせない方法」に重点を置いて説明しております。

フィルターの濾過材を手入れするときに役に立つ情報です!

外部式パワーフィルターの掃除の仕方|水槽内の水で「ろ過材」を洗いバクテリアを死なせないことが重要

 

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