「グッピーに始まりグッピーに終わる」という格言を聞いたことはありますか!?
熱帯魚でも絶大な人気を誇る種である「グッピー」は、美しいだけじゃなく、改良品種が非常に多く数えきれないほどバリエーションの多い熱帯魚なんですね。
飼育も容易、繁殖も容易、体長が小さいため小型の水槽でも飼育が楽しめる熱帯魚です。
特に繁殖力が強く、「増えすぎる」ことで有名なグッピーは、一度買い飼い始めると、アクアリウムをやめるまで飼い続ける傾向にあるため、上記の格言が生まれるほど魅力的な魚なんですね!
基本的に色鮮やかな個体はオスのみになりますが、あの優雅でヒラヒラ~と動く大きな尾びれは誰もが魅了されるほど美しいです!
ここでは、人気熱帯魚「グッピー」の飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!
グッピーについて
「グッピーに始まりグッピーに終わる」と呼ばれるほど、世界中で人気のある熱帯魚として有名な存在のグッピーは、卵胎生のメダカ、、、つまりメダカの仲間なんですね。
正確には、ラテンアメリカ原産のカダヤシ目カダヤシ科グッピー属に属する熱帯魚です。
ショップで売られている綺麗なグッピーというのは、自然界に存在する魚ではなく、人工的に作出された「改良品種」で、今なお世界各国で様々なグッピーが作出され続けています。
その為、一言でグッピーといっても、数えきれないほど多くのバリエーションが存在するんですね。
改良品種のもとになった原種(ワイルド個体)は、ギアナやベネズエラなどに生息していますが、幅広い環境に耐えることが出来るため、放してしまった個体が帰化(野生化)して、日本でも暖かい地域や温水域で野生化したグッピーが生息しているのが確認されています。
ちなみに、このグッピーと言う名前は、発見者の一人であるイギリスの植物学者の「グッピー氏」の名前がそのまま使用され、世界中で有名になっているんですね。
和名に「ニジメダカ」という名前が付けられていますが、アクアリストですらニジメダカ=グッピーだと認識している人は少ないほど、この魚はもうグッピーとして有名なんです(笑
グッピーの飼育データ
- 体長:(オス)4cm前後、(メス)6cm前後
- 水温:20℃~28℃
- 水質:弱酸性~弱アルカリ性(弱アルカリ性を好む)
- 寿命:平均2年前後
- 参考価格:(1ペアで)500円~ピンキリ・・・
グッピーは、体長が最大で4cm~6cmほどまで成長する小型の熱帯魚です。
性格はとても温和で、同種同士や他種との混泳が問題なく出来る群泳・混泳に適した熱帯魚です。
大きな尾びれがとても美しい熱帯魚(オス個体)なので、同種を複数で群泳させてこそ魅力が十分に楽しめます。
また、他の色の綺麗な熱帯魚と混泳させるのもオススメです。
グッピーのオスは大きなヒレを持つので、ヒレをカジル習性のある熱帯魚との混泳には注意しなくてはいけません。
同程度の大きさのネオンテトラやカージナルテトラ、低層魚のコリドラスとは非常に相性が良く、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったエビ系との混泳も問題なく楽しめます。
よく「グッピーは弱アルカリ性での飼育が適している」といわれますが、弱酸性でも問題なく飼育が出来ます。
むしろ、水草レイアウトでしたら、低砂に「ソイル」を使用する方も多いはずです。
ソイルは水質を弱酸性の軟水に傾ける性質がありますし、それに二酸化炭素を供給すれば嫌でも弱酸性に傾きます。
なので、水質にはそれほど神経質にならずに、それよりも「導入時から一定を保つことを心がける」ことが大事です。
グッピーの餌について
グッピーは、人工飼料や生餌など、熱帯魚の餌なら何でも食べるんじゃないかってくらい本当に何でも食べる食いしん坊です(笑
そして、底なしの胃袋なんじゃないかってくらい、バクバクと気持ちいくらい食べるので、与えすぎ要注意!な熱帯魚で有名です。
特にオス個体はスマートな体形で、餌を与えすぎるとお腹がぼっこりと膨らみエラ付近が裂けたようになることもあります・・・(汗
最悪、死んでしまうこともあるので注意しなくてはなりません。。。
飼育しているカワイイ熱帯魚ですから、ついつい多く与えすぎてしまうこともあるとは思いますが、与えすぎは厳禁、、、逆に少なくて死んでしまうという事はありませんからね!
与える餌ですが、基本的にはグッピー専用の人工飼料があれば十分です。
専用の人工飼料には、グッピーに必要な栄養素、そして美しい色彩を引き出す成分などがバランスよく配合され、よく考えられて作られています。
また、人工飼料は手軽に与えられる便利な餌なので、使わない手は無いですよね!
グッピーの繁殖力について
グッピーは、別名に「ミリオンフィッシュ」という名前を持ちます。。。
とりあえず、元気なペアが水槽内にいれば勝手に増えるというほど繁殖は簡単で、本当に100万匹まで増やせてしまうんじゃないかってくらい大量増殖することで有名です。
グッピーの繁殖が容易な理由は、、、
- オスとメスの判別が容易
- 「出産」時期がある程度なら分かる
- 卵胎生である
まず、オスとメスが見た目から一瞬で分かるため、ペア売りされていることが多く、1ペアだけ購入してきて水槽内で飼育していれば普通に増えていきます。
妊娠したメスはお腹が膨れてきて、出産前はいかにも「もう生まれそうだな・・・」といった姿になります。
そこで、産卵ケースやサテライトを用いてメスを隔離することで、安心安全に、かつ簡単に稚魚が獲得できます。
上記で「出産」という言葉を使いましたが、グッピーは卵を産まずに、既にお腹の中で孵化させた稚魚の状態で産むんです!
これを「卵胎生」と呼ぶんですね。
お腹の中で孵化させて、ある程度大きな状態で産まれてくるため、人工飼料のベビーフードや、ブラインシュリンプをいきなり食べることが出来るため、稚魚の育成でも苦労することはありません。
繁殖方法の詳しい説明については、下記の「プラティ」の記事をご参考にしてください。
プラティもグッピーと同じく卵胎生のメダカで、出産前の特徴~稚魚の育成まで、全く同じ方法でOKです!
稚魚の餌には、プラインシュリンプがオススメですよ!
さいごに
グッピーと言えば、昔「ブルーグラス」や「ドイツイエロータキシード」という超人気種が話題で、1ペアで数万円もしていたのを覚えています。。。
今では1ペアで2000円前後で購入できますし、いまだにこの2種は人気が衰えないことにちょっぴり驚きを隠せない自分がいます・・・(笑
それほどまでに完成度の高い万人受けする見た目なんですね。
グッピーの飼育を始められる方は、まずこの2種をチェックしてみるのもいいかもしれませんね!
そして、今現在でも新しい改良品種が作出され続けているので、最新のグッピー情報に耳や目を傾けて「最先端!」のグッピーを飼育するのもいいですよね!
ヒレの形状、、、メスも綺麗な種が存在したり、とにかくバリエーションが多いので、色んな種類のグッピーを調べ尽くして、その中から自分好みの最高の1匹を見つけ出してくださいね!!