熱帯魚で人気種である「グラミー」には、小型～やや中型にまで成長する種がおり、気性が温和のものもいれば、ちょっぴり荒くて混泳に注意しなくてはいけないものも存在します。
そんな中で「マーブル・グラミー」は、やや中型にまで成長し（最大で12cmほど）、同種同士では小競り合いこそするものの、基本的にゆったりと泳ぐ温和な種なので、他種との混泳を楽しむことが出来るグラミーの仲間なんですね。
動きの素早いカラシン科などとの相性が良いですし、体長がやや大きいことから中型の熱帯魚と混泳させるのにピッタリで、マーブル・グラミー自体の色彩も独特で美しい色彩をしているため、水槽何のどの魚よりも目立つ存在となってくれます。
なので、少し大きめの熱帯魚が欲しい、10cm前後の混泳できる種が欲しいという方には是非お勧めです！
以下では、マーブル・グラミーの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
マーブル・グラミーについて
マーブル・グラミーは、ミャンマーなど東南アジアに生息している「スリースポット・グラミー」の改良品種です。
なので、マーブル・グラミー自体は自然界に存在する熱帯魚では無いんですね。
原種であるスリースポット・グラミーの美しい青色をそのまま残し、名前の由来にもなっている「マーブル模様」が体表全体にバン！と入る姿はあまりにも特徴的です。
また、背ビレ、尻ビレ、尾ビレには白のスポット模様が散りばめられたように入り、全体的に美しい模様とカラーバランスを持つグラミーとして非常に人気が高い種となっています。
グラミーと言えば、胸の部分に生えている2本の針のような長いヤツで、障害物とか他の熱帯魚をチョンチョンと触っる姿がとても可愛らしい熱帯魚なんですよね（笑
これは、触ることで安全なモノか確かめている行動で、新しく水槽内にオブジェクトを追加したり、熱帯魚を入れるなど、見慣れないものがあると見ることが出来ます。
掃除のときにホースを入れたり、手を水槽内に入れたりしても、警戒してちょんちょんと触ってくる、なんとも可愛らしい魚です。
マーブル・グラミーの飼育データ
- 体長：最大12cm
- 水温：20℃～28℃
- 水質：弱酸性～中性
- 寿命：3年～5年
- 参考価格：1匹あたり500円ほど
マーブル・グラミーは、体長が最大で12cmほどまで成長する、やや中型の熱帯魚です。
同種同士では小競り合いをしますが、激しい喧嘩をするというようなことはありませんので、複数で飼育することも可能です。
また、口に入らない大きさの熱帯魚であれば、他種との混泳も容易に楽しめる、非常に温和なグラミーなんですね。
古くから親しまれているグラミーで、丈夫で飼育のしやすい種です。
初心者でも容易に飼うことが出来る熱帯魚ですよ！
導入時の水質の急変には注意を！
丈夫で飼育のしやすいマーブル・グラミーですが、水質の急変に弱い性質があります。
体長が悪いと色が色っぽくなったり、体表が荒れたりすることがあるんですね。
なので、購入してきて自宅の水槽に移すときは、しっかりと水合わせを怠らないようにしましょう！
マーブル・グラミーの餌について
マーブル・グラミーは、人工飼料に餌付きやすいので、基本的には人工飼料をメインに与えていれば十分です。
体長が大きく、いったん痩せてしまうと、なかなか元の体形に戻らないこともあるので、定期的に栄養価の高い冷凍アカムシなどの生餌を与えるのもオススメです。
マーブル・グラミーの繁殖について
マーブル・グラミーは、水槽内での繁殖が容易に楽しめる熱帯魚です。
小さいうちはオスとメスの判別が難しいですが、成長した個体ではオスは背ビレが伸長するので見た目から判断が容易に出来るようになります。
小さいうちにオスメスの判断が難しい点から、繁殖にチャレンジする場合は、最初に複数匹導入して自然に形成されるペアを得る方法が現実的でしょう。
ペアが出来れば、その2匹を繁殖用の別水槽に移してあげると、成功率もグンと上がります。
グラミーのほとんどは、水面に泡巣を作る「バブルネストビルダー」という面白い繁殖形態を持ちます。
その名の通り、水面から空気を取り込んで泡を吐き出して、泡の巣を作るんです！
ベタも同様の繁殖形態を持つ熱帯魚で有名です。
オスがメスを抱きかかえるようにして産卵し、卵の管理は全てオスが行います。
この時、卵を加えて泡巣に持っていくオスの行動は見ものですよ！
卵が巣から落下すれば、加えて何度も戻す姿が見られることもあります。。。
メスは卵を食べてしまう恐れがあるのと、さっきまでペアだったはずのオスにボコボコにされる恐れがあるので、元の水槽に戻してあげましょう。
・・・まあ、オスも卵を守る使命があるので気が立っているのでしょう（汗
念のため、繁殖用水槽には隠れる場所を確保しておいた方が良いですね。。。
オスは、孵化まで面倒を見ますので、卵が孵化した段階でオスも元の水槽に戻して大丈夫です。
稚魚はとても小さく、ブラインシュリンプすら口に入らない大きさなので、インフゾリアなどの微生物や極小のパウダータイプの餌などが必要です。
多少大きくなって、ブラインシュリンプを食べられる大きさまで成長すればあとは楽勝です！
さいごに
マーブル・グラミーは、美しいブルーの体色に、芸術的なマーブル模様の身にまとった、思わず何度も見てしまうような魅力のある熱帯魚です。
混泳魚としても最適で、やや大きい体長に、この芸術模様がとても映えるので、観賞の楽しさを一つ増やしてくれるような存在にもなってくれます。
芸術的な”模様”を持つ熱帯魚が欲しい方、中型の熱帯魚に適した魚をお探しの方は、マーブル・グラミーを是非チェックしてみて下さいね！
