メダカは非常に温和な性格な魚で、同サイズ程度で同じく大人しい熱帯魚との混泳が気軽に楽しめるんですね。
メダカ単体で飼育するのも面白いですが、いろんな魚を混泳させてみたいという方も多いはずです。
ただ、屋外で飼育する場合は基本的にヒーターを設置しないので、メダカ+熱帯魚だと水温の問題が出てくるんですね。
まあ、どうしても混泳させたいという場合は室内でヒーターを設置することで解決できますが、屋外のビオトープなどで混泳したいという方もいるはずです。
そこで、ここでは屋外飼育でメダカと混泳が気軽に楽しめる生体(魚、エビ、貝)をご紹介していきます。
屋外でのメダカの飼育について
ビオトープなどの屋外飼育は、室内で水槽を設置して飼育するのとはまた違った魅力があります。
土、流木、浮き草などを自由にレイアウトすることで、まるで自然界でメダカを飼育しているかのような、そんな面白さがあるんですね。
メダカは、水温5℃~30℃と幅広く対応できます。
・・・が、熱帯魚は水温が20℃以下にもなると、生存すら危うくなり、室内でヒーターを常設しているような水槽下でなくてはメダカとの混泳が出来ません。
つまり、基本的にヒーターを設置しない屋外では、熱帯魚との混泳は事実上不可能な場合が多いです。
なので、もし屋外でメダカと混泳をさせたいという場合は、メダカと同じように幅広い水温に耐えることが出来る生体を選ぶ必要があるんですね。
ちなみに、室内で飼育する場合はグッピーや小型カラシンなど、同サイズで温和な熱帯魚であれば気軽に混泳が楽しめます。
グッピーは増えすぎ注意ですがね(笑
という訳で、以下では屋外飼育でメダカと混泳が出来る生体をご紹介していきます!
アカヒレ(コッピー)
アカヒレは、中国原産の淡水魚です。
水温は10℃~30℃幅広く対応でき、小さな容器(コップ)でも飼育できることからコッピーという名称で親しまれています。
とにかく丈夫な魚で、水槽立ち上げ当初のパイロットフィッシュとして良く導入されるほどの生命力を持ちます。
性格も温和で、メダカと同サイズ程度の魚なので、屋外でも気軽に混泳が楽しめる1種となります。
シマドジョウ
シマドジョウは日本固有種で、四国や山口県南部に生息する、最大でも10cmちょっとの小型のドジョウです。
水温は5℃~30℃と幅広く、丈夫で飼いやすい魚です。
砂に潜る習性があるので、柔らかい土や角の無い低床を入れてあげるといいでしょう。
また、低層を泳ぐ魚なので低床に落ちた餌の食べ残しを綺麗にしてくれる役割もしてくれるので、水質の維持にも一役買います。
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは、ヤマトヌマエビと並んでコケの掃除屋として良く導入される品種となります。
水温は10℃~28℃と幅広く、エビ類の中では丈夫で弱酸性~弱アルカリ性と順応性が高いことで知られています。
※暑くなりすぎには注意が必要なので水温が30℃を超えるような季節は要注意です。
ビオトープ内に生えたコケを食べてくれるので、コケの発生に悩んでいる方にはうってつけの存在と言っていいでしょう。
繁殖も容易な為、飼育下で簡単に増やすことも出来ます。
ヒメタニシ
ヒメタニシは日本に生息するタニシで、小川の浅い部分や田水など、メダカが生息する場所と同じようなところを好みます。
水温は5℃~28℃と幅広く、実はヒメタニシをメダカのビオトープに入れると非常に多くのメリットを得ることが出来ます。
ヒメタニシは、水質を綺麗にするタニシでしられ、とにかく透明度の高いクリーンな水質を作ってくれます。
また、卵胎生といって卵ではなく稚貝を出産する面白い生態を持ち、容易に増やすことも可能です。
混泳のデメリット
混泳水槽のデメリットといえば、繁殖が成功しづらいという点があげられます。
例えば、メダカは浮き草の根などに卵を産み付けますが、ビオトープ内でそれを発見することは非常に困難なので隔離させることは難しいです。
生まれたばかりの稚魚は非常に小さく、親や他の生体に食べられてしまう恐れがあるんですね。
また、ミナミヌマエビも繁殖が容易ですが、これまた同じく稚エビは非常に小さく、特に小さいエビは他の生体にとって餌食になりやすいので、ビオトープ内で自然に増えていくということは少ないかもしれません。
水草で複雑な茂みを作ることで、生存率をアップさせることは可能でしょう。
ただ、増えすぎないという点では良いのかもしれませんね。
さいごに
上記では、屋外飼育でメダカと混泳できる生体をザックリとご紹介してみました。
数はそれほど多いとは言えませんが、魚以外にエビ、貝など、これらを全て混泳させると本当に自然のような光景が作れそうですね。
また、混泳可能な生体は低床の掃除、コケ掃除、水質維持などの効果をもたらしてくれる種類となるので、混泳させることで得られるメリットも付いてくるんですね。
アクアリウムでも、低層の掃除はコリドラス、コケ掃除はヤマトorミナミといったように生体に頼ることがあるように、屋外飼育でもこれらの生体を導入して綺麗な環境を作れるといいですよね。