水中を飛び回る蝶々のような海水魚「トゲチョウチョウウオ」の飼育方法や注意点など

トゲチョウチョウウオ

スポンサーリンク



海水魚の中に、「チョウチョウウオ」という、まるでチョウチョウ(蝶々)をイメージさせるような魅力的な魚が存在します。

この種はどれも多彩なカラーに独特のフォルム、、、水槽内を元気に泳ぎ回る姿は、まさに飛び回る蝶々そのものと言った感じです。

そのチョウチョウウオの中で、美しい人気種を1種ご紹介したいと思います!

その種というのは「トゲチョウチョウウオ」といい、主にホワイトとイエローのツートンカラー映える美しいチョウチョウウオです。

大きさは20cmほどと中型サイズで、この種の魅力をたっぷりと楽しめるような、そんな存在でもあります。

以下では、トゲチョウチョウウオの飼育方法や導入時に注意点についてご説明していきますね!

 

トゲチョウチョウウオについて

トゲチョウチョウウオは、沖縄や房総半島の周辺海域に生息するチョウチョウウオの仲間です。

日本近海で採取できることから、採取してから移動までの間の時間が短く、状態の良い個体が多く飼育しやすやすいといわれます。

チョウチョウウオは、英名でもバタフライフィッシュと呼ばれるように、初めて見た人は誰もが蝶々を連想するような魚だということが伺えますよね!

 

成長すると、背びれの後方が長い棘(トゲ)のようにシュッと伸びるのが特徴で、これがこの魚の名前の由来にもなっています。

色彩は主に、前方がホワイトで後方が黄色、目のラインに黒いバンド、背びれの伸長する部分に黒丸の大きなスポット模様が入ります。

また、体表に無数の線が現れ、全体的にカラーバランスが非常に良いことから、マリンアクアリウムで飼育する海水魚の中でも人気が高い種となっています。

円盤状で体表面積が広いため、この綺麗な模様を十分に見て楽しめる姿で、水槽内に1匹いるだけで美しさを演出してくれる存在となってくれますよ!

 

トゲチョウチョウウオの飼育データ

  • 体長:20cmほど
  • 水温:24℃前後
  • 寿命:(推定)5年前後
  • 参考価格:1匹あたり1500円前後

 

トゲチョウチョウウオは、体長が最大で約20cmほどの中型の海水魚です。

同種同士や近縁種では小競り合いや喧嘩をすることがあるので注意が必要です。

狭い水槽で同種を複数入れると、弱い個体が一方的に追いかけまわされて弱ることがあるので、群泳させるためには広々とした水槽で、隠れる場所が多くあるようなレイアウトじゃないと厳しいかもしれません。

一方で、他種にはそれほど興味を示さないので問題なく混泳できる場合が多いです。

 

トゲチョウチョウウオそのものは、とても丈夫で飼育がしやすいので、初心者でも容易に飼育が楽しめます。

初めて海水魚を飼育するときに選ぶ魚としても、トゲチョウチョウウオは是非オススメですよ!

 

スポンサーリンク

サンゴ水槽での導入は基本的に不可

トゲチョウチョウウオは、サンゴを餌とする海水魚ですので、基本的にサンゴを育成している水槽への導入はNGです。

大切に育てている美しいサンゴが食害されて、ボロボロになってしまったら泣きたくなりますからね(泣

また、イソギンチャクも突っついて食べられてしまう恐れがあるので、サンゴ同様にイソギンチャクを飼育している水槽で導入するのは避けた方が無難です。

 

トゲチョウチョウウオの餌について

トゲチョウチョウウオは、導入してすぐに人工餌や冷凍飼料、なんでも食べてくれる場合が多いため、餌付けであまり苦労しない魚です。

もし、人工飼料を食べてくれないという場合は、ホワイトシュリンプなどの冷凍飼料には食いつきがいいので、そういった嗜好性の高い餌から与えつつ、人工飼料も混ぜていき、徐々に人工飼料に慣らしていく必要があります。

 

人工飼料だと、Hikari社の「メガバイト」は、食いつきがスゴく良いのでオススメです!

 

また、乾燥飼料の「ff num14」というのも、チョウチョウウオはとても好んで食べてくれるので、人工飼料の食いつきが悪い場合は重宝するかもしれませんね!

 

白点病に気を付けよう!

トゲチョウチョウウオは、とても丈夫で飼育のしやすい海水魚ですが、かかりやすい病気があるとすれば「白点病」です。

白点病は、水温や水質がいきなり急変化した場合に発症するケースが非常に多いです。

なので、導入するときはいきなり魚を水槽にドボンと入れるのではなく、確実に水合わせを行ってからにしましょう。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

また、換水時に水温が変化しないよう、新しい海水を投入するときは水槽内の水温と同じに合わせて投入するように心がけることで、白点病の発症は抑えられるでしょう。

水温や水質が急に変化すると、水に依存して生きている魚にはストレスがかかって免疫力が低下するんですね。

そうなれば、病気にもかかりやすくなり、どこにでもいる白点病の細菌に感染されやすくなるんです。

逆に、魚を状態良く保っている水槽ではほとんど発症しませんので、水質管理はしっかり行っていきましょう!

 

さいごに

ホワイトとイエローのカラーバランスと、体表の模様が美しい、まるで水中を舞う蝶々のような魅力のある海水魚の「トゲチョウチョウウオ」。

細長い口で餌をツンツンして食べる姿も、可愛らしくて見ていて楽しくなってきます(笑

チョウチョウウオの仲間はどれも美しいものが多いけれど、、、その中でもシュッと細長い棘のようなヒレを持つ、このトゲチョウチョウウオは飼育がしやすいので、特にお勧めです!

スポンサーリンク