赤色の宝石と称される熱帯魚「クリスタルレッド・テトラ」の飼育方法と注意点について

カラシン科

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アクアリウムで”クリスタルレッド”という言葉を聞いて真っ先に連想するのは「クリスタルレッドシュリンプ」という、アクアリウム界に革命を起こしたともいわれる、超人気エビじゃないでしょうか?

実は、小型カラシン科にも”クリスタルレッド”のネーミングを持つ美しい魚である「クリスタルレッド・テトラ」が存在しているんですね。

まあ、レッドシュリンプのインパクトがあまりにも強すぎて、その陰に隠れがちになっていますが、クリスタルレッド・テトラも、知れば知るほど魅力的な熱帯魚なんですね。

その姿は、全身が赤い宝石、、、ルビーを思わせるような透明感のある美しい色彩をしています。

水槽内に複数で泳がせれば、高級な宝石のように誰もを魅了するような美しい存在となってくれます。

ここでは、クリスタルレッド・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います!

 

クリスタルレッド・テトラについて

クリスタルレッド・テトラは、ブラジルやパンタナル原産のカラシン科の熱帯魚です。

名前の通り、クリスタル(水晶)のように透き通るボディに、ルビーのような美しい赤色の発色が美しい熱帯魚です。

エラ付近の、”小さな”黒いスポットがチャームポイントとなっています。

 

似たような名前で「レッド・テトラ(ファイヤー・テトラ)」がいますが、色彩はほぼ同じですが、見た目がかなり異なります。

まず、レッドテトラは体長が最大で2.5cmほどの極小テトラに対し、本種は5cmほどと倍近くの体長差があります。

それに、レッドテトラは体表に模様が入らないので、両者を間違えるという事はまずないでしょう。

 

一番混合しやすい種は「レッドファントム・テトラ」の方です。

優雅で艶やかな赤色が美しい「レッドファントム・テトラ」の飼育方法や注意点について

 

レッドファントム・テトラとクリスタルレッド・テトラの体長はほぼ同じで、やや体高がある点も同じなんですね。

さらには、背びれに入るスポット模様の位置まで同じなんです。

とはいっても、この2匹を同じ水槽で泳がせれば、その違いは明瞭に分かります。(下記で記載するスポット模様の違いから)

でも、、、どちらか1種類だけをパッと見せられると、その判断は難しいものがあります(汗

それほど、両者は似た者同士なんですね。。。

 

見分けるポイントで、両者の違いがあるといえば、エラ付近に入る黒いスポット模様の”大きさ”でしょう。

レッドファントム・テトラの黒スポットは、バシッとbigサイズのものが入ります。

それに対し、クリスタルレッド・テトラの黒スポットは、ポツンとsmallサイズ、、、という違いがあります。

 

発色はクリスタルレッド・テトラの方が濃い赤色をしていますが、これは水槽内の環境によって発色が出たりでなかったりと左右されることが多いんですね。

さらには、レッドファントム・テトラには「ルブラ」という、赤の発色が強く出るタイプも存在しています。

なので、色彩にバラつきがあり、これも両者を見分けるのに苦労する点になっていると言っていいでしょう。

 

ちなみに、弱酸性の水質でじっくり飼い込むことで、美しいルビーのような発色が徐々に引き出され、美しい個体になっていきます。

飼育する機会があれば、ぜひ綺麗な赤色を目指してくださいね!

 

クリスタルレッド・テトラの飼育データ

  • 体長:5cm
  • 水温:20℃~28℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:3年~5年
  • 参考価格:1匹あたり1500円前後

 

クリスタルレッド・テトラは、体長が最大で5cmほどの小型の熱帯魚です。

同種同士では、小競り合いをしますが、激しい喧嘩というほどではありませんので特に問題にもならないでしょう。

多少、気性の荒さが見られ、クリスタルレッド・テトラよりも小さい熱帯魚との混泳は避けた方が無難かもしれません。

クリスタルレッド・テトラよりも一回り以上大きな熱帯魚とは問題なく混泳が楽しめます。

また、同種同士を複数で群泳させても非常に美しい熱帯魚です。

 

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弱酸性の水質で”赤”を引き出そう!

赤い宝石と称されることもあるクリスタルレッド・テトラですが、この美しい「赤」を引き出すには、弱酸性の水質でじっくりと飼い込む必要があります。

水質にはそれほど敏感な種ではありませんので飼育しやすい熱帯魚ではあるのですが、発色を美しくするにはコッチが水質に敏感にならなければいけないといった感じなんですね。

クリスタルレッド・テトラの好む弱酸性を作り出すには、低床にソイルを使用したり、弱酸性に傾ける水質調整剤やモノを入れる方法があります。

 

オススメは低床に「ソイル」を使用することです。

ソイルは水草専用の低床ともいわれ、水質を強制的に弱酸性の軟水に傾け、ほとんどの水草にあった環境を作り出す効果があるんですね。

この効果は、そのままクリスタルレッド・テトラの飼育環境にもマッチしたものになります。

それに、クリスタルレッド・テトラのような美しい熱帯魚は、水草がたくさん茂る水槽に泳がせてこを美しさが引き立ちますからね!

水草レイアウトに使用するソイルとは?知れば知るほど使いたくなるソイルの特徴や効果

 

水質を弱酸性にするもの

マジックリーフとか、ヤシャブシの実などは、水槽内にポンと入れるだけで弱酸性を作り出すことが出来る便利アイテムです。

効果は限定的ですが、いくつかストックを持っておくと便利ですよ!

「マジックリーフ」で超簡単に弱酸性の軟水が作れる!|産卵誘発の効果やエビ・オトシンの非常食にも有効

ヤシャブシの実で生息地に似たブラックウォーターを作り「ベタ」に適した水質を簡単に再現できる!

 

水槽内のレイアウトが崩れて見た目が悪くなる場合は、これらをネットに包んで、フィルター内に濾過材と一緒に入れることでレイアウトを崩さずに弱酸性の水を作ることが出来ます。

 

さいごに

あの有名な宝石、ルビーのような、または燃えるような赤色が美しいクリスタルレッド・テトラ。

さらには、透明感のあるボディは高級感が段違いです!

じっくりと飼い込むことで、色が引き出されてくるという色の変化を楽しむことが出来ますし、どうせ飼育するからには真っ赤なクリスタルレッド・テトラを目指して頑張るという、飼育のし甲斐がある熱帯魚だといえます。

赤系の小型熱帯魚が好きな方、お探しの方にも、クリスタルレッド・テトラは、ぜひオススメの種です!

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