まさに赤い宝石!超小型の熱帯魚「ディープレッドホタル・テトラ」の飼育方法や導入時の注意点について

カラシン科

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アクアリウムで熱帯魚を導入するとき、小型で綺麗な赤色をした魚が欲しいという方は多いのではないでしょうか。

赤色は、水草レイアウトに良く合いますし、混泳させても一際目立って綺麗なんですよね。

青と赤の2色が綺麗なネオンテトラやカージナルテトラは、定番中の定番ですが、ここでは「とにかく赤色が綺麗な熱帯魚」である、「ディープレッドホタル・テトラ」にスポットを当ててみたいと思います。

ここまで、赤色の発色が綺麗な小型の熱帯魚も少ないので、ルビーのように燃えるような赤色の魚が欲しいという方は、要チェックです!

 

ディープレッドホタル・テトラについて

ディープレッドホタル・テトラは、カラシン科の熱帯魚で、主にコロンビアのメタ川に生息しています。

カラシン科の中でも、特に小型で体長が2cm~2.5cmほどまでしか成長しません。

珍しいカラシン、いわゆる「珍カラ」の代名詞といわれていた「ホタル・テトラ」の近縁種で、尾びれの付け根にあるスポット模様に、尻ビレの淵が白色に染まるのが特徴的です。

超小型種の熱帯魚ですが、色彩は目覚めるような鮮やかなオレンジをしており、発色の強いものではルビーのように燃えるような赤色の美しい個体も見られます。

また、泳ぎ方に特徴があり、まるでホバリングするかのように泳ぐ姿が度々見られます。

1997年に発表されてから、瞬く間に人気が出た種類の熱帯魚で、赤色のカラシン科の中ではまさに不動の人気があるといっても過言ではないほどファンは多いです。

特に水草を茂らせているレイアウトでは、ディープレッドホタル・テトラの色彩がよく映えて綺麗です。

 

ディープレッドホタル・テトラの飼育データ

  • 体長:2.5cm前後
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~26℃
  • 寿命:3年程度

ディープレッドホタル・テトラは、体長2cmほどの超小型の熱帯魚です。

性格は温和で大人しいため、混泳魚としても最適です。

ただし、憶病で神経質な性格が強く出るため、混泳させる魚は同等サイズで大人しい性格のもの限定となります。

寿命は平均で3年程度といわれることがありますが、5年以上生きることも珍しくないともいわれ、いかにストレスを与えない環境で飼育するかが鍵になるのかもしれません。

しっかりと飼育すれば、超小型種の中ではかなり長生きする熱帯魚といえます。

 

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購入時の奇形に注意

ネオンテトラでも度々見られるのですが、背中がぐにゃりと曲がってしまったような奇形のある個体がやや多いように感じられます。

ネット通販だと、自分の目で見て確認できないですが、ショップで購入するときは体のラインが明らかに曲がっている個体が混ざっていないかを良く確認した方が良さそうです。

ネオンテトラの背骨が曲がってる!?奇形の原因で考えられることと対処法について

 

ディープレッドホタル・テトラは憶病な魚

ディープレッドホタル・テトラは大人しいを通り越し、憶病で神経質なところが目立ちます。

導入してすぐは、物陰に隠れてしばらく出てこないことも多々見られます。

ディープレッドホタル・テトラのような憶病な魚を飼育するときは、身を隠せるような場所を多く作ってあげるのが理想です。

ルビーのように美しい色彩から、水草レイアウトに非常に合う熱帯魚なので、水草を複雑に茂らせれば隠れ家の確保にもなりますし、高い鑑賞性も得られます。

また、水草水槽であれば砂は「ソイル」を使用することが多いはずです。

ディープレッドホタル・テトラは弱酸性の水質を好むので、水質を強制的に弱酸性にしてくれるソイルの使用はうってつけです。

水草レイアウトに使用するソイルとは?知れば知るほど使いたくなるソイルの特徴や効果

 

混泳時は餌やりに注意を

ディープレッドホタル・テトラは超小型の熱帯魚ですが、最大で4cmくらいまでの大人しい熱帯魚との混泳は可能です。

ですが、餌を与えた時に強い他の魚がほとんど食べてしまい、ディープレッドホタル・テトラ全体に餌が行きわたらないことがあります。

なので、餌を与えるときは全ての個体に餌が行きわたっているかを確認しながら与えるようにしましょう。

また、ディープレッドホタル・テトラに餌が行きわたりづらい原因として、中層に落ちてきた餌を中心に食べることがあるからです。

浮遊性の高いフレークでは、水面に口をバクバクさせて食べる熱帯魚がほとんど食べてしまいそうですよね。

多く与えれば何割かは沈んで、行きわたらせることも可能ですが、水質の悪化につながるのでオススメは出来ません。

もし、水面に上がってこなくて中層の餌しか食べない個体が目立つ場合は、スポイトやピペットで餌を吸い込んで、ディープレッドホタル・テトラがいる中層へ直で流し込むという方法があります。

といった感じで、餌やりにはちょっと工夫しなければならない場合が出てくるかもしれません。

 

繁殖について

ディープレッドホタル・テトラの繁殖事例はほとんどないのが現状です。

気が付いたら稚魚がいたという情報はあるものの、その真実は定かではありません。

オスとメスの判別すら難しく、今のところ人工繁殖の方法は確立されていないといっていいでしょう。

繁殖について、何か分かることがありましたら是非コメント頂けると幸いです。

 

最後に

ディープレッドホタル・テトラは、鮮やかなオレンジ色~ルビーのような燃えるような赤色が美しい熱帯魚です。

赤系で小型の熱帯魚をお探しの方には、是非オススメの魚で、水草を茂らせた水槽に複数導入すると、まるで宝石が散りばめられたかのような美しい姿が見られますよ。

同じ赤系の小型テトラでは、飼い込むほどに赤色が強く出てくる「レッド・テトラ(ファイヤー・テトラ)」もお勧めです。

レッド・テトラ(ファイヤー・テトラ)は飼い込むほどルビーのように燃えるような赤色が美しくなる!

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