プラティの繁殖方法|産卵ケース・サテライトを使用して安全に稚魚を獲得・成長させよう!

プラティ

スポンサーリンク



ぷっくりとした姿が可愛らしい熱帯魚のプラティ。

鮮やかなオレンジや、メタリックなブルーだったりカラーバリエーションが非常に多いことでも知られる熱帯魚です。

プラティの最大の特徴といえば、グッピーと同じように卵を産むのではなく、既に孵化した状態で稚魚を生む「卵胎生」として知られています。

繁殖が非常に容易なので、プラティを飼育している方は是非、繁殖も一緒に楽しんでいただければと思います。

ここでは、プラティ繁殖方法についてご説明していきます。

プラティの繁殖

ぷっくり姿が可愛らしい「プラティ」は種類と色彩豊富な熱帯魚!特徴や飼育方法をご紹介

 

プラティは、成長するとオスとメスの判別が容易で、いきなり稚魚の状態で生む卵胎生であることから、非常に繁殖が容易な熱帯魚です。

繁殖にチャレンジするとき、特別なにかをすることもなく、そのまま飼っていると自然に増えていくくらい簡単なのです。

 

プラティのメスとオスの判別法

f:id:gaku_001:20180720233645j:plain

画像は産卵間近のプラティの「メス」です。

最大の特徴は、尻ビレの部分が黒くなっているのが分かると思います。

この部分は「総排泄腔」と呼ばれ、黒く見える部分をよく観察してみると稚魚の目が確認できる場合もありますので、お腹が膨れてきたらこの部分を日々観察していくと面白いです。

 

f:id:gaku_001:20180720233637j:plain

続いて「オス」のプラティです。

メスにあった総排泄腔の黒い部分が全くありませんね!

そして、オスとメスでは尻ビレの形状が異なり、この部分で一瞬で判別できます。

メスの尻ビレは、背びれと同じような扇型になっているのに対し、雄は細長いヒレが付いています。

このオスの細長いヒレはゴノポディウムと呼ばれる生殖器官なんですね。

このヒレの形状だけでメスかオスかの判別が容易にできます。

 

スポンサーリンク

稚魚を生むまでの期間

大人のプラティの多くは、1カ月間隔くらいで出産を繰り返します。

それ以前に、どうやってメスのプラティが妊娠したか判別する方法は無いのかという声をよく聞きますが、基本的に元気なオスとメスのプラティを飼っている水槽では、まず妊娠していると思っていいです。

プラティの交尾は、雄のゴノポディウムをメスの総排泄腔に引っかけるようにして精子を送り込むのですが、一瞬過ぎてまぁ確認ができないでしょう。

オスがメスの目の前でヒレを広げて求愛行動を取ったり、しつこく追い回していたりすることがありますので、こういった行動が見られると、まず妊娠していると思ってい間違いないです。

上記のようにメスを追い回すような行動が見られない場合でも、既に妊娠している場合もあります。

というのも、メスはお腹の中で精子を3カ月~4カ月の間保存することが出来ます。

お腹の卵が熟成してくると、既に保存していた精子を使って受精させていくことが出来るんですね。

そして、出産が近づくにつれてお腹がパンパンになってきます。

 

生まれたての稚魚の危険性

生まれたばかりの子供は小さく親や他の熱帯魚に食べられてしまう危険性が高いんですね。

また、フィルターの吸水口に吸い込まれてしまうことも多々あるので、吸水部分をスポンジタイプに変更・取り付けするなどして、吸い込まれない対策をしておくと生存率がアップします。

グッピーも同じですが、プラティの稚魚を親や他の熱帯魚に食べられるのを防ぐには、市販の「産卵ケース」または「サテライト」を使用すると完全に稚魚を守ることができます。

 

f:id:gaku_001:20180720235745j:plain

こちらが「産卵ケース」です。

産卵ケースというのは、水槽内にセットするのに対して、サテライトは水槽の外にセットするタイプのものを指します。

どちらも、用途は同じです。

産卵ケースのメリットは、水槽内に設置するので温度調節の必要が無いことです。

しかし、水槽内に設置するので少しの間は水槽内に設置したままになりますので、ちょっと邪魔だなぁ~と思うこともあるかもしれませんね(汗

サテライトのメリットは、水槽の外での使用となるので水槽内がスッキリしたままということです。

ただ、水槽の外に設置するので若干の温度差が出てしまう点でしょうか。

まあ、この辺りはお好みで選べばいいでしょう!

という訳で、下記では「産卵ケース」を用いてご説明していきます。

 

f:id:gaku_001:20180721000630j:plain

産卵ケースは水槽のガラス面にキスゴムで取り付けて固定します。

その中に、産卵間近のプラティだけを入れます。

産卵間近の判別法は、上記で載せたメスの画像のようにお腹がパンパンになり、総排泄腔の黒い部分の面積が多くなったくらいです。

飼っていくうちに「そろそろ生まれそうだ」と分かるようになってきます。

※産卵ケースが取れないようキスゴムは強く押し付けるようにしましょう。

キスゴムの取れが心配な方は、水槽に引っかけるタイプもあります。

そのほとんどが外付けのサテライトですが、そちらを選ぶといいでしょう。

 

f:id:gaku_001:20180721001607j:plain

60cmの水槽で産卵ケースを使用しましたが、まあ結構余裕があるので邪魔とは感じないレベルです。

ただ、45cm水槽以下になってくると外付け(サテライトという商品名で出回っています)の方が使い勝手がよさそうです。

 

産卵ケース・サテライトの仕組み

f:id:gaku_001:20180721001834j:plain

産卵ケースは、1層と2層に分かれています。

1層は親魚の専用部分となっていて、生まれた子供は2層目に落ち、親と子を自然に分けれるれる仕組みとなっています。

 

f:id:gaku_001:20180721002024j:plain

1層目と2層目の間には、仕切りがあって稚魚がギリギリ通れる隙間が空いています。

一旦下に落ちるとなかなか上に上がりづらい作りにもなっているんですね。

もちろん、この仕切りは取り外しが可能です。

 

プラティは一度の出産で何匹生む?

f:id:gaku_001:20180721003236j:plain

稚魚が生まれたらこんな感じです。

プラティは、初めての出産の時の稚魚の数は、大体10匹前後ってところです。

出産を繰り返していくうちに、平均して20匹~30匹くらいになります。

大きい個体では1度の出産で50匹以上も生んだという話もあります。

 

f:id:gaku_001:20180721003750j:plain

生まれたばかりの稚魚は、底でジッとして動かなかったり、中には横になって弱っているのかな・・・と思うような個体もいますが、時間が経つと動き出すようになります。

元気な個体は、生まれて数時間経った時点で餌を食べ始めます。

餌は、既に使用している餌を粉末状にしたり、ブラインシュリンプなどがオススメです。

与える頻度は、1日に2回程度が良いでしょう。

殻無しブラインシュリンプは生餌と同じく嗜好性(食い付き)・栄養価値が抜群の優れた人工飼料

 

f:id:gaku_001:20180721004027j:plain

親プラティの出産が終わったのを確認したら、親を元の水槽に戻し、産卵箱の仕切りを取り除いて他の魚に食べられない大きさに成長するまで産卵ケースで飼育するようにしましょう。

 

最後に

「親が子を食べるの!?」と思われる方も多いでしょうが、生まれた瞬間に食べられてしまうことも少なくありません。

プラティの稚魚は、生まれたばかりはまともに泳げないで、底でジッとしていることが多いです。

特に、熱帯魚の多い水槽では生存率は低くなるので、しっかり育てたいという方は産卵ケースは必須アイテムとなります。

スポンサーリンク