癒しのボトルアクアリウムで人気爆発!?「ホロホロ(ピクシー)シュリンプ」の飼育方法や注意点

シュリンプ(エビ類)

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アクアリウムでは、熱帯魚の他にも「エビ類(シュリンプ)」の飼育も非常に人気があります。

エビ類といえば、クリスタルレッドシュリンプが登場したときは、アクアリウム界を全て巻き込むほど話題になったのは記憶に新しいですが、今や他にも美しいエビは数えきれないほど存在しているんですね。

ここで紹介するのは、「ホロホロシュリンプ(別名:ピクシーシュリンプ)」というユーモア溢れる名前を持つ小型のエビです。

※他にも、スカーレットシュリンプと呼ばれるなど、呼び名が多々あります。

このホロホロシュリンプは、透き通るような赤色が美しく、クリスタルレッドシュリンプとは、また違った魅力があります。

そして、水槽内に発生する微生物やコケ類を食べて生きていけることから、特に餌を与えなくても大丈夫なことから、「餌を与えないで飼えるペット」として紹介され、一部では話題を呼んでいるようです。

その性質から、金魚鉢のようにデザイン性のある小さな容器で販売されていることも多く、デスクの上など省スペースの場所に設置できることから気軽に導入できる”癒しのペット”としてオススメです!

以下では、ホロホロシュリンプ(ピクシーシュリンプ)の飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!

 

ホロホロシュリンプについて

ホロホロシュリンプは、ハワイやオアフ島の周辺だけに生息が確認されている小型のエビです。

体長が最大でも1.5cmほどの超極小サイズのエビで、あの人気エビであるクリスタルレッドシュリンプの半分ほどのサイズしかありません。

透明度のあるオレンジ~レッドの色彩が美しく、水槽内を活発的に動き回り、時にピョコピョコ跳ねたりと元気いっぱいなエビで、見ていて飽きません。

 

ホロホロシュリンプの飼育データ

  • 体長:最大で1.5cm
  • 水温:15℃~30℃
  • 水質:中性~弱アルカリ性
  • 寿命:-
  • 参考価格:1匹あたり300円前後

 

ホロホロシュリンプは、体長が最大で1.5cmほどの超極小サイズのエビです。

体長が小さいので、熱帯魚と混泳させると食べられてしまう危険性がありますし、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといった大きなエビとの混泳も避けた方が無難と言われます。

基本的に単独飼育が望ましいですが、吸盤状の口を持つ「オトシン・クルス」とは相性が良く、混泳させても問題が無いといいます。

寿命は、自然界では5年以上は普通に生きるという、小型エビにしてはかなりの長寿ですが、飼育下では半年~1年、上手に飼育できれば数年飼育することも可能でしょう。

 

このホロホロシュリンプは、「小さくて美しい体色」、そして「元気に動き回る習性」から、ボトルアクアリウムと呼ばれるような小さな容器で販売されていることも多いんですね。

上でも書きましたが、流木やマリモ(コケ類)を入れておけば、それがそのまま餌にもなりますので、専用の餌を与えなくても生きていけるんです。

デスクの上に置けば、いい癒し効果が得られそうですよね!

 

ただし、ボトルアクアリウムというのは水量が少ないため飼育がちょっと難しいんですね。。。

なぜ水量が少ないと飼育が難しいかをご説明しますね!

 

水量が少ないと、水が汚れやすい・水温が変化しやすい、、、つまり水質と水温が急変しやすくなります。

なので、知識が無いとボトルアクアリウムでの飼育では短命に終わってしまうことが多いんです。

 

ボトルアクアリウムで飼育する時のポイント!

  • 水位が下がったら(蒸発したら)小まめに足し水を
  • 室温が安定した場所に置く
  • 掃除を定期的に!

 

水位が下がったら(蒸発したら)小まめに足し水を

まず、ホロホロシュリンプの飼育水ですが、淡水での飼育も可能ではありますが、長生きさせるためには「汽水」での飼育が必須です。

汽水というのは、淡水と海水が混ざり合った水、、、つまり薄い海水のことです。

 

ホロホロシュリンプ専用の「マイクロウォーター」というものがあり、これはまさに「汽水」がパッケージに詰め込まれている商品で、減ったらこれを足すだけでいいという便利なものです。

 

また、「海水の素」から自分で汽水を作ることも出来ます。

海水は、水の中に塩が入っているため多少の重さがあり、基本的には「比重」で判断します。

海水の比重は1.023ほどで、汽水はこれの4分の1程度、、、つまり比重1.005~1.006となります。

比重を調べる方法として、比重計があれば一発で目視で分かります。

ですが、ボトルアクアリウムでは比重計が非常に使いにくいので、お持ちの(これから購入しようとしている)飼育槽に比重計が使えるか確認する必要があります。

 

ペットボトルで汽水が作れる素もあるので、こういったタイプの方が使い勝手は抜群かもしれませんね!

※カルキ抜き成分が入っているタイプと、そうでないタイプがあります。

 

カルキ(塩素)は生体にとって有毒なので、確実にカルキ抜きをしてから水槽に入れるようにしましょう。

 

室温が安定した場所に置く

ホロホロシュリンプは、幅広い水温に対応できるのですが、理想としては20℃~25℃くらいの間での飼育が望ましいです。

大きな水槽での飼育であればヒーターやクーラーを設置して水温を自在に調節することが出来ますが、ボトルアクアリウムの場合ではそうはいきません。

なので、置き場所には十分な注意が必要です。

水槽内の水の温度は、部屋の温度の影響を受けますので、室内温度が一定(20℃~25℃)を保てる場所に置く必要があります。

気を付けなくてはいけないのが、夏場の高水温、そして冬場の低水温です。

特にエビ類は高水温には弱く、真夏日など部屋の温度が高くなると、水量の多い水槽ですら30℃とか普通に超えることもあります。

なので、水温が25℃以上にならないような涼しい場所に置かなくてはいけません。

逆に冬場は水温がどんなに低くても15℃を下回らない場所に置かなくてはいけません。

 

最悪、クーラー(エアコン)をつけっぱなしにして室内温度を保つ方法もありますが、電気代も馬鹿にならないので、最初から少し大きめの水槽(ヒーターなど設置できるくらいの大きさ)で飼育する方が楽かもしれませんね。

 

掃除を定期的に!

小さい水槽では、理科の実験とかに使うような「ピペット」or「スポイト」を掃除道具として利用するのが便利です。

エビは排泄物の多い生き物なので、狭い飼育水槽だと水質悪化が早く進んでしまうんですね。

ピペットやスポイトがあれば、簡単に砂利の中に入った排泄物やゴミを吸い出すことが出来るので、小まめに掃除するといいでしょう。

 

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さいごに

小さいボトルを美しくレイアウトし、その中に赤く美しいホロホロシュリンプを泳がせるという「ボトルアクアリウム」は、少ないスペースでも簡単に設置でき、「癒しが欲しい!」という方にお勧めです。

ただ、水量が少ないと、どうしても飼育が難しいということもあり、特に夏場と冬場には注意が必要です。

また、フィルター(水を綺麗にする機器)も取り付けることが出来ないので、生体を上手く飼育するうえで必要不可欠な「生物ろ過」も難しくなります。

濾過装置が行う「ろ過」の役割と自分の水槽に合った機能を持つフィルターの選び方

 

長期飼育をするのであれば、ほぼ間違いなくフィルターが設置できるような水槽が必要となりますが、インテリア性溢れるボトルアクアリウムで試しに購入してみて、ホロホロシュリンプの魅力を楽しむのもいいですね!

もし、本格的に飼育していきたいとなれば、多少大きめの水槽、フィルター、ヒーターなどを取り揃えていくといいでしょう!

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