熱帯魚界の漆黒の女王「ブラック・エンゼルフィッシュ」の飼育方法と注意点について

エンゼルフィッシュ

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熱帯魚でも「エンゼルフィッシュ」という名前は、誰もが一度は聞いたことのある名前ですよね!?

何かとエンゼルフィッシュは、町中の魚の絵のモチーフにもなっていたりするので、実際には見たことが無くても、何となくどんな魚なのか想像がつくはずです。

エンゼルフィッシュは、熱帯魚界では「熱帯魚の女王」と呼ばれ、古くから絶大な人気を誇る魚というのは言うまでもありません。

そんなエンゼルですが、、、色が真っ黒いタイプのエンゼルフィッシュって見たことありますか??

「ブラック・エンゼルフィッシュ」といって、名前のまんまですが本当に全身、漆黒ブラックに染まったタイプなんですね。

黒って地味なイメージがありますが、僕は結構このブラック・エンゼルが好きなんですよね~(笑

黒色でも魅力あふれる姿が見られるのが、エンゼルフィッシュならではと言えます。

ここでは、ブラック・エンゼルフィッシュの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。

 

ブラック・エンゼルフィッシュについて

ブラック・エンゼルフィッシュは改良品種で、もともとはエンゼルフィッシュから生まれてきた黒色の突然変異個体同士を掛け合わせて固定種としたといわれています。

名前の通り、全身真っ黒のエンゼルフィッシュですね!

成長すれば縦のバンド模様が見られたりと、大きくなるにつれてまた違った魅力が楽しめるんですね。

そういった意味では、とても育て甲斐のある熱帯魚といえます。

 

エンゼルフィッシュといえば、この特徴的すぎるともいえる「形」、カッコいいですよね!

体高があって、上下に伸びる伸長したヒレ、この姿に憧れてエンゼルフィッシュを飼育したいと思う方も多いはずです。

そして、このシルエットは色んな所で目にしますよね。

それくらい、エンゼルフィッシュは人々の中で人気のある種類という事なんですよね。

また、エンゼルフィッシュは「熱帯魚の女王」なんて呼ばれているので、ブラック・エンゼルフィッシュは「漆黒の女王」なんてところでしょうかね(笑

ちなみに、「熱帯魚の王様」はディスカスという熱帯魚で、これまたかなり人気の高い円盤状の魚です。

 

ブラック・エンゼルフィッシュの飼育データ

  • 体長:最大12cmほど
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~32度
  • 寿命:5年~7年

 

ブラック・エンゼルフィッシュは、体長が12㎝ほどの中型の熱帯魚です。

混泳に向いている熱帯魚は、低層を泳ぐコリドラスやローチ系で、小型のカラシンやエビ類はブラック・エンゼルフィッシュの餌となってしまうので小型種との混泳はNGです。

また、エンゼルフィッシュと言えば長いヒレが魅力的ですが、このヒレをかじる種類の熱帯魚との混泳も適さないので、混泳魚する前にその熱帯魚の習性を確認するようにしましょう。

 

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海外産と国内産は一緒にすると危険!?

ブラック・エンゼルフィッシュは、東南アジアを中心に大量に養殖されており、それが輸入されてきています。

他にも、国内で繁殖(ブリード)された個体も多く出回っています。

エンゼルフィッシュ全般に言えることなんですが、海外ブリード個体と国内ブリード個体を同じ水槽に入れると、細菌よる伝染病が蔓延する危険性があるんですね。

なので、海外ブリード個体と国内ブリード個体を同じ水槽に入れてはいけません。

 

その為、エンゼルフィッシュを購入する際は「海外ブリード」なのか、「国産ブリード」なのかを確認する必要があります。

仮に、またエンゼルフィッシュを追加しようとする場合は、国産ブリード個体を飼育している水槽では、同じく国内ブリード個体を導入する必要があるからです。

通常は名前の前後や、説明欄に明記してあるはずです。

※ない場合は問い合わせて聞いてみるといいでしょう。

また、ワイルド(現地採取)個体は、ワイルドだけで統一するといいでしょう。

 

水質にちょっぴり敏感

ブラック・エンゼルフィッシュは、水質の変化に少し敏感な所があるので、導入時には水合わせをしっかりと行うようにしましょう。

海外ブリード個体、そして国内ブリード個体が出回っているブラック・エンゼルフィッシュですが、国内産のほうが飼育しやすい傾向にあります。

もともと日本で繁殖され、日本の水で飼い慣らされた個体ですから、導入してすぐに水質に慣れてくれるという訳なんですね。

なので、ブラック・エンゼルフィッシュを飼う場合は「国内ブリード個体」から始めてみるのがお勧めです!

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

ちなみに、小さいうち(幼魚)は水質にかなり敏感で、水質悪化に弱いので濾過システム・水質には十分に気を配る必要があります。

成長するにつれて、水質への耐性が強くなってきて、飼育環境に馴れればそれほど飼育も難しくないことで知られています。

 

飼育環境は広々とした空間が必要

ブラック・エンゼルフィッシュは、「体高」があり、さらに長いヒレが上下に伸長します。

その為、エンゼルフィッシュの各ヒレがピーンと伸ばして余りあるような、広い水槽での飼育が望ましです。

つまり、横幅だけじゃなく高さも必要で、スッキリとした空間のあるレイアウトだとエンゼルフィッシュにとって住みやすい環境と言えます。

そして、広い空間での飼育こそが、美しいヒレを作り上げるために欠かせない要素となります。

 

ブラック・エンゼルフィッシュの繁殖

ブラック・エンゼルフィッシュは、ペアさえ獲得できれば繁殖は容易です。

ただし、オスとメスの判別は難しい(ほぼ不可能?)の為、ある程度の数を購入してきて、その中から自然に形成されたペアを獲得する必要があります。

ペアは行動を共にするので、すぐに分かります。

また、産卵に適した場所にテリトリーを持ち、他の魚を追い払う行動も見られるのが特徴です。

 

ペアが判別できたら、この2匹を別の水槽に移して産卵を観察するのもいいですね!

エンゼルフィッシュの繁殖の面白い所は、卵の管理から孵化した稚魚の世話まで親魚がすべて行う所です。

他の熱帯魚だと、卵や稚魚は食べられちゃうので隔離する必要があるってのが多いですが、エンゼルフィッシュにおいては、完全に親任せで大丈夫なのです。

ただし、若いペアでは卵を食べてしまうことがあったり、他のエンゼルフィッシュに食べられることもあるので、確実に繁殖行動を観察する為には、やはりペアだけを1つの水槽で飼育するのがベストです。

 

ちなみに、卵はフィルターのパイプや、葉の大きな水草などに産み付けられます。

ディスカス用の産卵筒を設置してあげるのもいいかもしれませんね!

 

水草ならアマゾンソードあたりがお勧めです。

 

さいごに

ブラック・エンゼルフィッシュは、地味そうな色彩に見られそうな感じなんですが、実際に飼育してみると、この黒色が結構カッコよく魅力あふれる熱帯魚なんですね。

そして、中型の黒が優々と水槽内を泳ぎ回る姿は迫力があります。

ゆったりとした水槽に複数泳がせると、なんだか迫力満点の水槽が作れそうですね!

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