メダカの産卵と繁殖方法|水温や照明時間の関係や孵化までの期間・稚魚育成の仕方など

メダカ

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メダカと言えば、自然に生息する黒っぽい種や、ヒメダカといって色の明るい2種類が有名でしたが、今や改良品種が多く作出され「泳ぐ宝石」とも称される存在となっています。

室内で飼育することもできますし、屋外でビオトープを設置したり、大きなバケツなどで飼育している方も多々見られ、その人気は衰えることを知りません。

メダカは寿命がそれほど長い魚ではありませんが、繁殖が容易で飼育下では繁殖によって種を繋ぐことが出来るというのも魅力であり、飼育の楽しみでもありますよね!

とはいっても、自然界では基本的に寿命が1年ほどですが、飼育下では3年以上生きる個体もザラにいるそうですが。。。

まあ、寿命どうあれメダカを飼育する方は、繁殖させて数をどんどん増やしたいという方が多いはずです。

という訳で、以下ではメダカの産卵や孵化などの繁殖方法、稚魚の育成の仕方まで詳しくご説明していきます!

これからメダカを飼育して、繁殖させて数を増やしていきたいという方のご参考になればと思います。

 

メダカの繁殖について

メダカといえば、卵をいっぱいくっ付けて泳いでいる姿がとても印象的です。

普通に複数匹で飼育していれば、画像のような姿を目にすることが出来き、初心者でも容易に繁殖で数を増やすことが可能です。

とはいっても、繁殖に欠かせない条件というのはいくつかあります。

なので、確実に「繁殖で増やしたい!」という方は、以下のポイントをチェックしてみて下さい!

 

栄養豊富や餌を与えよう!

人間も赤ちゃんを産むときに栄養価の高いものを摂取するように、それはメダカも同じで栄養価の高い餌を与えるのが基本となります。

特に餌を気にしていなくても産卵自体は普通にしますが、メス個体が栄養不足だとどうなるかと言うと、まず卵の数が圧倒的に少ない場合が多く見られます。

さらには、孵化した稚魚の状態が良くないこともあるので餌には注意しなくてはいけないといえます。

 

逆をいえば、しっかりと栄養価の高い餌を食べさせてあげていれば、産む卵の数自体が多いので、効率よく増やすことが出来るようになります。

この点は大きいですよね!

栄養価の高い餌と言えば、お勧めは「メダカ専用の人工飼料」です。

その魚専用の人工飼料には、その魚に必要不可欠な栄養素がバランスよく含まれているので、極端な話、「メダカ専用の餌=メダカの完全栄養食」のような優れた餌となります。

普段からメインで与えているといいですね!

 

他にも生餌は大好物ですし、草食性が強く水草も食べる魚なので、色々とバランスよく与えるのもいいですね。

オススメの餌については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください!

メダカ最強の餌は!?人工飼料・生餌・浮き草にプランクトンなどオススメのエサをご紹介!

 

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適正水温に設定しよう!

メダカは金魚と同じように、低水温~高水温まで幅広く適応できるメチャクチャ強い魚なんですね。

なので、屋外飼育も可能な魚ですが、基本的に水温が20℃くらいから産卵するようになるんです。

屋外飼育では、暖かい暖かい季節でなければ繁殖が出来ませんが、室内飼育であればヒーターを設置することで一年中、繁殖が可能となるんですね。

室内飼育の場合は、ヒーターを設置することで常に活発に活動が可能となるため、繁殖回数が増えてどんどん増やすことが出来るという事なんですね!

 

卵と稚魚は隔離するのが望ましい

産み付けられた卵や孵化したばかりの稚魚は、親魚に食べられてしまう危険性があります。

なので、水草などに産み付けられた卵を発見した場合や稚魚が泳いでいる場合は、ある程度おおきく成長するまでは隔離して育てた方が安全ですし、残る数も圧倒的に多くなります。

 

隔離するときは、水槽内に「産卵ネット」「産卵ケース」「サテライト」のいずれかがあれば便利です。

産卵ネットと産卵ケースは、水槽の内部に取り付けるタイプ、サテライトは水槽の外に取り付けるタイプなので、水槽内がごちゃごちゃして嫌な方はサテライトの中から探すといいですよ!

 

また、浮き草をいっぱい浮かべておくと、特に産卵ネットなどを使用して隔離しなくても、稚魚の生存確率がグンと上がります。

屋外飼育のビオトープでは、こちらの方法の方が見た目がいいですよね。

メダカにオススメの浮き草は、以下の記事で詳しくご紹介しております!

メダカの飼育に産卵(繁殖)と浮き草の密接な関係とは!?人気のお勧め浮き草をご紹介

 

照明時間は長い方が繁殖しやすい

上記でメダカは「水温20℃以上」で繁殖すると書きましたが、水温が温かくなる時期、つまり夏というのは日照時間も長くなりますよね。

水温の他、日照時間も繁殖に大きく関係しているといわれ、「一日に約12時間~13時間」明るい状況下では繁殖しやすくなります。

現に、自然界では日照時間が長くなっていく4月~9月にかけて繁殖が行われるんですね!

 

ただ、室内飼育の場合ですが、こんなに長時間も照明を付けているとコケが大発生する原因にもなります(汗

必ずしも長時間付けていないと繁殖しないという事もないので、決まった月だけ照明時間を長くするなどの工夫をした方が良いかもしれませんね!

 

卵が孵化するまで

卵が孵化するまでにかかる日数は、水温によって多少変わってきますが、目安は25℃の水温で10日前後かかります。

生まれたばかりの卵は、中に泡のようなものが何個か入っているように見えるだけですが、3日ほど経つと「目」や顔の輪郭などがハッキリと分かるようになってきます。

5日も経てば、目が黒く色付き、全体的な形がハッキリして心臓が鼓動しているのも見られるようになってきます。

6日~7日後には、卵の中でクルクルと回って動くようになるのも見られます。

そして、口から酵素を吐き出して卵の殻を自ら柔らかくしていくんですね。

で、柔らかくなった卵から飛び出してくるのが、約10日後くらいという感じです。

生まれてから、飛び出してくるまでの「卵の変化」をじっくりと観察するのもかなり面白いんですよ!

 

稚魚の育成について

稚魚の飼育には、水温が25℃が適しています。

孵化したばかりの稚魚は、お腹にくっ付いた栄養素(ヨークサック)を3日ほどかけて吸収していきます。

その間は餌は不要です。

 

ヨークサックが無くなれば活発に泳ぎだすので餌を与える必要があります。

かなり小さいので、ベビー用の餌(パウダータイプ)があると便利です。

また、インフゾリアを発生させて与えるのもいいですし、お勧めは「グリーンウォーター」といって、植物性のプランクトンを餌として与える方法です。

メダカの稚魚育成に最適!餌にもなる「グリーンウォーター(青水)」の特徴と作り方

 

小さいうちは水質にちょっと敏感な面があるので、水質悪化には注意が必要です。

食べ残した餌はスポイトなどで吸い込んで回収して、水を綺麗に保つように心がけましょう!

 

親に食べられない大きさまで成長したら、合流させて泳がせましょう!

あまりにも小さい時に合流させてしまうと、食べられてしまうことがあるので注意してくださいね。

まあ、親魚の半分くらいまで成長してから合流させるようにすれば問題ないでしょう。

 

まとめ

  • 栄養豊富な餌を与える
  • 産卵には水温20℃以上
  • 照明時間は12時間~13時間以上
  • 卵と稚魚は隔離するのが望ましい
  • 稚魚の育成は水温25℃前後

 

稚魚の育成は水温が25℃前後が望ましいので、同じ水槽内に産卵ネットを設置して卵の孵化、稚魚の育成をする場合は、予め水温を25℃前後に合わせておくといいでしょう。

今では、一言でメダカといっても、かなり多くの種類が存在するんですね!

ラメが入ったようなキラッキラ光る、本当に宝石みたいなメダカもいるくらいなので、これからメダカを飼育する方は、色んなメダカをチェックして自分好みの最高の種を見つけてみるといいですよ!

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