ミナミヌマエビがメダカの卵に発生(付着)した「水カビ」だけを食べてくれる生き物だった!?

メダカ

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メダカの「繁殖の悩み」として、卵に水カビが生えてしまう・・・と、いうものがあります。

水カビは、他の正常な卵に移ってしまうので、水カビを放置してしまうと卵が全滅なんてことも珍しくありません。

そんな水カビ対策として、メチレンブルーといった魚病薬を使った方法や、カルキを抜かない水道水を使用するといった方法などがありますが、ここで紹介するカビ対策は「生体」を使った方法です。

その生体というのが「エビ」なのですが、、、

ミナミヌマエビといえば、コケ掃除として水槽に導入されることが多い存在で有名ですが、実はこのエビ、、、メダカの卵の水カビの除去にも一役買う存在として知られているんですね。

エビは何でも食べる雑食なので、メダカの小さい卵なんかすぐに食べられてしまうんじゃないか・・・そう思う方も多いでしょうが、実際にミナミヌマエビがメダカの卵の”カビのみ”を食べることが確認されているんですね。

以下では、なぜミナミヌマエビがメダカの卵に付着したカビだけを食べてくれるのかをご説明しますね!

 

ミナミヌマエビとメダカの相性が抜群!?

まず、ミナミヌマエビがどんなエビかをちょっぴりご説明しますね!

アクアリウムで、水槽のコケ掃除をするエビといえば、間違いなく「ヤマトヌマエビ」と「ミナミヌマエビ」の2つの名前が真っ先にあがるでしょう。

それほど古くから親しまれてきたエビなんですね。

 

ちなみに、ヤマトヌマエビは体長が5cm~6cmと大きいのに対し、ミナミヌマエビは3cmほどと、ヤマトの半分ほどの大きさまでしか成長しません。

故に、小型の魚との混泳に適したエビなんですね。

ミナミヌマエビの魅力と飼育方法|繁殖容易で簡単に増やせ多くのカラーも楽しめる!

 

ミナミヌマエビがメダカを食べる心配はないか!?

結論から言いますと、ミナミヌマエビが元気に泳ぎ回っているメダカを捕食してしまうことは、まずあり得ません。

逆に、体長さがありすぎるとメダカがミナミヌマエビを捕食してしまうリスクがあります。

生まれたばかりの稚エビなんかがそうですね!

口に入らないサイズであれば全く問題はありませんが、稚エビは格好の餌食になってしまう恐れがあるので、ミナミヌマエビを繁殖させる場合は、隠れ家を多く作ってあげる必要があります。

 

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ミナミヌマエビがメダカの卵の水カビを食べる真相はいかに!?

ミナミヌマエビが、メダカの卵に付着する水カビを綺麗に食べてくれる。。。

卵は食べないで、水カビだけを食べてくれるなんて、そんな都合のいいことがあるのかって疑問に思いますよね。

 

ただ、これは効果が実証されていることなのですが、以下のことが考えられます。

メダカの卵って、有精卵はかなり弾力性があって丈夫なんですね。

卵を回収する時に、指で掴んでも、そう簡単に潰れてしまうようなことが無いくらい丈夫なんです。(あんなに小さいのに凄いですよね!)

 

ミナミヌマエビは、とても小さいエビなので、卵に付着した水カビは食べられても弾力性があって丈夫な卵を食べることは出来ないのでしょう。

つまり、ミナミヌマエビの小さな口(歯)では、メダカの卵の殻を破ることが出来ないということですね。

 

ちなみに、ヤマトヌマエビでは普通に卵を食べてしまうようですので、体長の小さなミナミヌマエビじゃなきゃダメ見たいですね!

ただ、エビからしてみると卵は「餌」に過ぎないので、もしかしたら成熟した大きな個体では、ミナミヌマエビであっても卵を捕食してしまうことがあるかもしれません。

とはいえ、水カビ対策としては有効であることは間違いないので、水カビが付着して悩んでいる方は試してみる価値は大きいですよ!

それに、メダカの繁殖水槽に常に混泳できる存在でもあるので、卵のカビ取りの他に、コケ・食べ残し掃除など、いろいろと活躍してくれますよ。

 

そういえば、ミナミヌマエビといえば、他にも似たような種がいます。

例えば、スジエビなんかは、日本の川にも普通に生息しているエビで、ミナミヌマエビと同じくらいの大きさなので、これを混泳させてもいいんじゃない?、、、って思うかもしれません。

日本の川に生息する「スジエビ」は熱帯魚と混泳させてアクアリウムを楽しむことが可能か?

 

が、ミナミヌマエビ以外のエビ類は、獰猛な種が多く、そもそも混泳には向いていないことがあります。

なので、効果が実証されているミナミヌマエビに限った方がいいでしょう。

 

メダカとミナミヌマエビは屋外でも混泳可能

上で、メダカとミナミヌマエビは相性がいいと書きましたが、これは大きさが似ているため混泳させやすいというだけじゃなく、「飼育条件」もほぼほぼ同じで飼うことが出来るからです。

※水温や水質ですね。

 

ミナミヌマエビもメダカも、日本の川に生息している生き物なので、基本的には熱帯魚のようにヒーターを使わなくても飼育することが可能なんですね。

メダカは屋外でビオトープを設置して飼育する方が多いですが、そのビオトープに混泳させる生体としてもミナミヌマエビは最適と言えるんです。

※ただし、真冬の寒さ、真夏の暑さ対策は必須!

 

ビオトープに何か他の生き物を入れたい!

そうお考えの方は、ミナミヌマエビを導入すると、餌の食べ残しやコケを食べてくれるので、水槽内(ビオトープ内)を綺麗に掃除してくれる存在となりオススメです。

他にも、メダカと相性の良い生体は下記リンクにまとめていますので、いろんな生体と混泳させたいとお考えの方は、ぜひ一度ご覧になってくださいね!

ビオトープなど屋外飼育でメダカと混泳可能な生き物(魚・エビ・貝)の種類をご紹介

 

他のメダカの卵に付着する水カビ対策については、以下の記事をご覧ください!

メダカの卵が白く変色する原因は水カビと無精卵!?白化する主な要因と対策・対処方法について

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