ネオンテトラの背骨が曲がってる!?奇形の原因で考えられることと対処法について

カラシン科

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眩しいほど輝かしいブルーに、色鮮やかなレッドの色彩であまりにも有名なネオンテトラ。

大人になっても体長3センチほどの可愛らしく、そして宝石のように美しいことから人気の高い熱帯魚です。

そんな人気の高いネオンテトラですが、背中の部分や尾びれ付近などが曲がってしまう「奇形」の個体を度々目にすることがあります。

熱帯魚ショップでも、大量のネオンテトラの水槽を眺めてみると、この奇形が見られる個体が混ざっていることも珍しくありません。

この体が曲がってしまう”奇形”の原因について、考えられることを書いていきます。

 

ネオンテトラの奇形について

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アクアリウムを長年やっている人なら度々目にしたことがあるかと思いますが、ネオンテトラは背中から尾びれにかけて、体がグニャグニャっと曲がっている個体が目につきます。

始めてみる方はとても驚かれることでしょう。

この体が曲がってしまう現象には、いくつか原因があるようです。

 

先天的か後天的か

この奇形の原因で大切なのが、「先天的なものなのか?」それとも「後天的なものなのか?」ということです。

先天的とは、生まれつき奇形を持っている個体ということです。

実はネオンテトラは、生まれつき奇形を持つ個体が多いことでも知られています。

人気の種類であることから、東南アジアを中心に盛んに養殖がされています。

生まれつき奇形を持った個体がそのまま輸入されてくることは珍しいことではないようなんですね。

奇形は結構多くみられ、原因は近親交雑によるものだとされています。

実際に熱帯魚ショップの水槽を観察してみても、その中の何匹かは奇形を持っている個体がいるかもしれません。

水槽内に大量に入れられているネオンテトラですが、購入者には個体を選ぶ権利がありますので、体の曲がっている個体を避けるようにするのが望ましいです。

ただ、近くにショップがなくてネット通販で購入する人も多いはずです。

僕もネット通販で熱帯魚をよく購入させて頂いています。

過去に何度か奇形を持つネオンテトラが入っていたことがありますし、昔学生時代にも体が曲がったネオンテトラを飼っていたのを今でも覚えています。

この先天性の奇形については、見た目がちょっと可哀そうだなぁと思うだけで、他は全く問題ないように思います。

最初から体が曲がっていた個体は、普通の個体と同じように元気に動き回りますし、餌も勢いよく食べます。

ネオンテトラの寿命は平均して2年くらいですが、寿命も変わらず生きてくれました。

ただし、この奇形は残念ながら直すことは不可能でしょう。

なので、購入したときすでに奇形があった個体については、生まれたときすでに体が曲がっていた可能性があり病気とかではないので、そういったネオンテトラは普通に飼って大丈夫です。

最後までしっかり面倒をみてあげましょう。

 

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続いて「後天性」の原因について書いていきます。

後天性とは、生まれた時や購入時は何ともなかった個体が、自宅の水槽内で飼っている時に何らかの原因で体が曲がってしまうことですね。

 

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ミネラル分の不足

ネオンテトラの体が曲がってしまう原因は、ミネラル分の摂取が不十分であることが原因の一つとして考えられます。

基本的に数十匹まとめて飼育することが多い魚で、餌を与えるときにどうしても強い個体ばかり多く餌を食べる傾向にあります。

そうすると、あまり餌を食べられない個体は栄養不足になってしまい、それが続くと体が曲がってしまうという奇形が確認されています。

餌を与えるときは、全体的にうまく行きわたっているかを観察するようにしなくてはいけません。

餌が全然食べれていないような個体だと、お腹が凹んでいるので餌を与えた後に目視でも確認ができます。

もし、あまり餌を食べれていなさそうな気になる個体がいたら注意深く見ていましょう。

 

ネオン病

ネオンテトラやカージナルテトラ特有の病気で、一度発症してしまうと遅かれ早かれ死に至る「不治の病」とされています。

ネオン病の原因は、大量輸入されてくるときに個体同士のぶつかり合いや、擦れあいが原因でできた傷口から細菌が入り込むことで発症します。

この病気の特徴は、ネオンテトラの美しい体色が、色褪せたかのように脱色して見えることから始まります。

そして、進行していくと体が曲がる奇形が見られる場合があるそうです。

ただ、この場合はネオンテトラの体色が色鮮やかで元気に動き回っているかどうかで判断できるでしょう。

むしろこの場合、ネオン病の疑いがある個体がいる方が問題です。

非常に感染力の強い病気なので、その個体は即隔離が必要となります。

ネオンテトラの3大病気を知り導入前に対策を打とう!原因や症状・対処方法について

 

重金属による奇形

水換えをするときに、水道水を使う人がほとんどだと思います。

水槽水の中には、塩素だけではなく、有害な金属類も含まれています。

特に多いのが、水槽菅についた錆から溶け出して水道水の中に入り込むパターンでしょうか。

最初は綺麗な水道管でも、使用しているうちに段々と錆が付いてきます。

水道水を出したときに赤っぽい水が出てくる場合は要注意です。

それは、水道管から溶け出した錆の鉄分が大量に含まれている証拠です。

蛇口をひねって少し流してから、バケツに水を汲むようにすれば、多少は重金属の混入は少なくできますが、安心できるほどではないので重金属を除去してくれるものを使用してから水換えするようにしましょう。

重金属除去といえば、有名どころでいうと黄色い入れ物に青いラベルの「テトラ アクアセイフ」あたりですかね。

 

事故によるもの

ネオンテトラは非常に憶病な魚で、特に購入してきて水槽に入れてすぐの時なんかは、物陰に隠れてしばらくジっとしたまま動かないことがあります。

多少物音を立てただけでも、ビックリするくらい激しく動き回ったりすることがあります。

そのビックリして激しく動き回ったときに、流木の狭い所に隠れようとして体を挟めてしまったり、フィルターの給水口の隙間に挟めたりすることで体が曲がってしまうことがあるようです。

これは完全に事故ですね(泣

慣れて水槽の上方で元気に動き回るまで、静かに見守っていてあげましょう。

 

最後に

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ネオンテトラの「背中が曲がってしまう」という奇形現象には、さまざまな理由がありますが、生まれつきのものは他と変わらず飼っていれば問題ありません。

後天性によるものでは、ミネラル不足、病気、有害物質によるもの、そして事故によるものなどがありますが、あらかじめ気を付けていれば防げるものなので、発症させないよう日々管理するようにしましょう!

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