マリンアクアリウムで飼育する海水魚で、「芸術的なカラーと模様(綺麗)」を持つ「小型種」で、しかも「複数群泳(混泳できる!)」という3拍子揃った熱帯魚を欲しいとお考えの方もいるのではないでしょうか!?
海水魚には非常にカラフルで色の綺麗な種がたくさんいますが、同種同士で喧嘩する気性の荒いものも多く、群泳させるのが難しい種が多く存在するんですね。
そんなの気にせずに、「とにかく綺麗な海水魚を複数匹で群泳させたい!」という方には、「マンジュウイシモチ」がオススメです!※魚です。。。
なんだか美味しそうなネーミングですが、、、古くから親しまれている海水魚で、見た目はまさに「芸術的色彩」そのものなんですね。
ここでは、マンジュウイシモチの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます!
マンジュウイシモチについて
マンジュウイシモチは、インド洋から太平洋西部海域に生息するテンジクダイ科の海水魚で、この種の中では最も人気のある存在と言えます。
まあ、何というか、、、マンジュウイシモチの色彩はもはや「芸術」以外の何ものでもないですよね(笑
真っ赤で大きな目がとても目立ち、中央に黒の縦バンドが入ります。
その黒バンドより前方は黄色に染まり、後方は白の体表に赤茶のスポット、、、なんか服を着ているようにも見えることから、英名に「パジャマ・カージナルフィッシュ」という名を持ちます。
色彩は、海水魚というよりも、むしろパッと見た感じ淡水魚っぽいというイメージが強いです。
僕は初めてこの魚を画像で見た時は、普通に「なんて名前の淡水魚なんだろう」って思いましたから。。。
皆さんはどう思いましたでしょうか!?
あまり活発的に動き回るような熱帯魚ではなく、むしろ同じ場所に”静止”して佇むような、特徴ある姿がまた魅力的です。
名前の由来
ちなみに、名前の由来は饅頭(マンジュウ)のようなずんぐり体形のイシモチだからなんですね。
イシモチという魚は、頭部に「耳石」という石を持つ魚なんです。
正確には、目の裏っ側あたり。。。※左右2枚入っているので耳と例えられているのでしょう。
耳石は成長とともに年輪を作って成長することが知られています。。。
なんだか木々みたいですね(笑
イシモチ魚は鮮魚でも売られているので、調理する際にネットなどで耳石の場所を調べて取り出してみるのも面白いかもしれませんよ(笑
マンジュウイシモチの飼育データ
- 体長:約8cm
- 水温:24℃前後
- 寿命:2年ほど
- 参考価格:1匹あたり700円前後
マンジュウイシモチは、体長が約8cmほどの小型の海水魚です。
とても温和な性格で大人しく、気の強い熱帯魚と混泳するとイジメられてしまう恐れがあるので注意が必要です。
活発に泳ぐ魚ではありませんが、複数で群れを作る習性があるので、同種を複数導入するのがオススメです。
サンゴに害を与えることも無く、飼育も容易なため、初心者でも気軽に飼うことが出来る美しい魚ですよ。
個体選びには注意が必要なことも!
マンジュウイシモチは、その体色の派手さから病気やスレ(傷口)を見落としがちになってしまうこともあります。
なので、白い点々(白点病)が体表に無いか、、、目に濁りは無いか、、、口や立派なヒレの一部が溶けたようになっていないか、、、体表が赤く滲んでいないかなど、異常な部分が無いかよくチェックするよう心がけた方がいいです。
入荷してすぐの個体は体長を崩しやすい傾向にあるので、出来れば入荷後どれくらい経っているのか確認するのが望ましいでしょう。
※1週間以上経っていればOK!
マンジュウイシモチの餌について
マンジュウイシモチは、人工飼料や冷凍飼料、活餌など、、、基本的に何でも食べてくれます。
最初から人工飼料に良く餌付くことが多いため、あまり餌付けに苦労するという事のない海水魚です。
導入直後から人工飼料をよく食べてくれるのも、初心者にとって飼いやすい要素の一つですよね。
もし、人工飼料の食いつきが悪いときは、嗜好性の良い冷凍飼料(ホワイトシュリンプやコペポーダ)と人工飼料を併用して徐々に慣らしていくといいでしょう。
さいごに
マンジュウイシモチは、芸術家が作出したような、芸術的センス溢れるカラーが魅力の海水魚です。
マリンアクアリウム初心者が一番最初に選ぶ魚としてもお勧めですし、派手な小型魚をお探しの方にも、うってつけの存在であること間違ないでしょう!
また、泳ぎ回るような魚ではなく、同じ場所に佇むように生活する姿も、他の魚では見られない魅力があるとえいます。
体長も比較的小さく、性格が温和で協調性のある魚なので、多くの数を導入して、じっくりとこの美しい体色を観察してみたいですよね!