海藻類を食べる全身黄色の中型海水魚「キイロハギ」の飼育方法や白点病などの注意点も!

キイロハギ

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全身が黄色に染まる「キイロハギ」は、マリンアクアリウムで飼育する海水魚の中でも、最も人気の高い種の一つです。

ヤッコやチョウチョウウオとった、多彩なカラーを持つ熱帯魚との相性が非常によく、混泳向きというのも人気の高い要素の一つとなっているんですね。

ハギといえば、あのディズニー映画「ファインディング・ドリー」のモデルとなった”ナンヨウハギ”があまりにも有名で人気がありますが、キイロハギはそれに負けないほどの人気を誇る魚です。

体高が高いので存在感が圧倒的に強く、しかも明るい黄色は遠くから見てもよく映えて美しいです!

ここでは、キイロハギの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。

 

キイロハギについて

キイロハギは、インド洋~太平洋西部海域に広く生息する、ハギの仲間です。

名前の通り、全身が黄色一色に染まる大変美しい海水魚です。

淡水魚でいう、、、エンゼルとかディスカスのように円盤状のような体形で、体表面積が広いため見ごたえがあって観賞魚としては最高の存在と言えます。

また、シュッとジョウロのような、、、おちょぼ口みたいな特徴ある可愛らしいクチしています(笑

綺麗な黄色い魚を水槽内に泳がせたいと言う方にはうってつけの存在ですね!

 

キイロハギの飼育データ

  • 体長:18cm前後
  • 水温:24℃前後
  • 寿命:(推定)10年ほど
  • 参考価格:1匹あたり5000円前後

 

キイロハギは、体長が最大18cmほどの中型の海水魚です。

性格は温和な魚で、同種同士で群泳は問題なく出来ますし、他の気性の荒くない海水魚とも混泳が楽しめます。

体長が20cm近くまで成長する中型魚なので、極端に小さい小型種との混泳は避けた方が無難です。

サンゴに害を与える心配がありませんので、サンゴをびっしりと育成している水槽でも気軽に飼うことが出来ます。

 

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白点病にかかりやすい海水魚

ハギ類全般にいえることなのですが、この種は白点病にかかりやすい傾向にあることで知られています。

白点病は、水質や水温の変化が原因で発症することが多く、導入時は確実に水合わせをするようにします。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

また、白点病はストレスが原因で免疫力が低下している時に最もかかりやすい病気なので、日々の水質管理をしっかりと行い、魚たちを元気に保つことが予防策になります。

ちなみに、海水の白点病は淡水と病原菌の種類が異なり、対処法も違ってきます。

なので混合しないように注意しましょう!

白点病は淡水魚と海水魚では細菌の種類や対処法が全く違う!それぞれの原因と治療法も!

 

キイロハギの餌について(早めに人工飼料の餌付けを!)

キイロハギは、草食性の強い魚のため、植物質の人工飼料を与えるのが望ましいです。

実際にキイロハギを飼育してみると分かるのですが、水槽内に発生した藻類をひたすら食べて回るほど、とにかく草食性がつよいんだなぁ~ってことが分かります。

とはいっても、水槽内に発生する藻類なんて微々たるものですから、餌としてはとても足りなさすぎるので、しっかりとした給餌が必要です。

むしろ、人工飼料の餌付けが必須となってきます。

というのも、キイロハギの美しい黄色を保つには、栄養を考えて作られている人工飼料が最も有効だからなんですね。

 

キイロハギの餌付けは、複数で導入、あるいは他種との混泳というように、水槽内に魚が複数匹いる場合は餌付けが簡単です。

というのも、怯えて物陰に隠れていても、他の魚が餌を食べると、つられて「じゃ、自分も」って感じで餌を食べ始めるんです(笑

人工飼料を全く食べないという場合は、ホワイトシュリンプやコペポーダなどの嗜好性抜群の冷凍飼料で試してみてください。

それに餌付くようであれば、人工使用と併用して徐々に他の餌も慣れさせていくといいですよ!

導入後すぐ海水魚に餌を食べさせるコツ(テクニック)とは!?人工or冷凍飼料を使い分けよう!

 

餌付けが難しいことも

キイロハギは、元気な個体であれば導入直後にすぐ人工飼料を食べることの多いですが、ストレスを感じている時に餌を全く食べない、、、いわゆる拒食が度々見られる魚なんですね。

草食性が強い魚で、元気な時は水槽内に発生した藻類を探してはツンツン突いて食べまわるのですが、拒食時は何一つ口にすることなくガリガリに痩せてしまうこともあります(汗

一番の予防策は、購入時に「とにかく元気な個体を選ぶ」ことです。

ネットショップの場合は直接見て購入が出来ないのですけど、まあプロが選ぶから間違いは無いと思いますが、信頼のできるショップで購入するようにしましょう。

 

どうしても食べなくて困った場合は、嗜好性の高い冷凍飼料や、ブラインシュリンプを孵化させて水中に撒いてやると食べることもあるので、痩せる前に策を打つ必要があります。

寂しがりやな性格なので、一緒に餌を食べてくれるような存在となる魚がいると、つられて食べてくれるかもしれませんので、新たな個体を追加するのも手です。

※同種でもいいですし、他種であればカクレクマノミとか、ちっちゃいスズメダイ系はオススメです。

 

さいごに

全身イエローの美しい体色が目を惹く「キイロハギ」。

白点病になりやすい点や、拒食など、ちょっとばかし飼育難易度の高い海水魚ではありますが、慣れればそれほど難しいようには感じません。

寂しがり屋さんなので、複数で導入するか、他の海水魚と混泳して泳がせるのが理想です。

そっちの方がキイロハギにもいい影響を与え、飼育難易度を下げることが出来ますからね!

とにかく美しい魚なので、海水魚で何の魚を導入しようか迷っている方、、、黄色が好き!と言う方は、キイロハギを導入してみてはいかがでしょう!?

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