熱帯魚には多くの種類が存在し、どれを飼おうか迷うくらい本当に多くのサカナ達で溢れています。
初めてアクアリウムを始める方なんかは、あれもこれもと色んな種類の熱帯魚を欲しくなるのではないでしょうか。
そんな数多く存在する熱帯魚の中で、オススメの種類のものをご紹介いたします。
その熱帯魚とは、ゴールデンハニードワーフグラミーと呼ばれる鮮やかな黄色をした魚です。
ここでは、ゴルデンハニードワーフグラミーの飼育方法や特徴、魅力について書いていきます。
目次
ゴールデンハニードワーフグラミー(GHD)について
ゴールデンハニードワーフグラミー。。。なんだか長い名前で覚えるのが大変そうですが、簡単な単語が横に並んだだけなのですぐに言えるようになります(笑
今では、通称「GHD」なんて呼ばれることも多いみたいです・・・。
「ゴールデン(G)」「ハニー(H)」「ドワーフ(D)」でGHDとなり、最後のグラミーはどこ行ったと突っ込みたくなりますが、GHDGではなく「GHD」なんだそうです。
グラミーには多くの種類がいて、特にオスの発色が美しいという特徴があります。
このグラミーという種類の中で、ゴールデンハニードワーフグラミーは小型の分類に入ります。
グラミーは縄張り意識が強い種類や、大きくなる種類がいるので、混泳には気を付けなくてはいけない熱帯魚なのですが、ゴールデンハニードワーフグラミーは、大きくなっても最大で4cmほど、しかも性格が温和なので混泳が気軽にできる魚なんですね。
そしてゴールデンハニードワーフグラミーの魅力といえば、鮮やかな黄色い体色です。
ここまで濃くハッキリとした黄色の熱帯魚も珍しく、数匹入れるだけで水槽全体が明るくなったような感じがします。
混泳させるときも黄色が良く映え、とても美しいアクアリウムを作ることが出来るので本当にオススメの熱帯魚です。
ゴールデンハニードワーフグラミーの飼育データ
- 体長:最大で4cm
- 水質:中性~弱酸性
- 水温:26℃前後
- 寿命:平均3年程度
混泳について
混泳するときに気を付けるべきことは、他の熱帯魚に攻撃をしないかということが第一に思い浮かびます。
そして、魚には関心を示さなくてもエビをつついたりする場合があるので、エビ類と混泳する場合も下調べを良くしてから導入する必要があります。
僕は小型のカラシン(ネオンテトラ)やヤマトヌマエビを飼育している水槽に導入しましたが全く問題なく混泳できています。
ゴールデンハニードワーフグラミー自体の体長が4センチほどまでにしかならない小型種なので、他の小型の熱帯魚と気軽に混泳することが出来るんですね。
ただ、小さいエビとは混泳しない方が良いでしょう。
ビーシュリンプはNG、ミナミヌマエビは微妙・・・。
やはり体長の大きくなるヤマトさんが無難なように思えます。
ただし、少し注意が必要なのですが同種同士では、やや縄張り意識が強いように感じます。
他の熱帯魚が近づいても全く問題なくても、同種が近づくと追い払ったり追いかけまわしたりするときがあります。
縄張り意識の強い魚をうまく飼育するには、ある程度の数をいれるという方法があります。
複数個体がいることで、特に弱い個体が一方的にイジメられるのを防ぐことが出来るので、安定して成長させることが出来ます。
逆に多く入れることで失敗することもありますので、この辺りは魚同士の争う程度によって対策が変わってきます。
とはいっても、、、僕は、3匹しか入れてませんが全然問題ありません。
多少の縄張り意識の強さは見せますが、あまり気にする程度でも無いでしょう。
むしろ、小競り合い程度で済むような熱帯魚なら少数で飼育しても全く問題ありません。
好奇心旺盛な熱帯魚
グラミーはとても好奇心旺盛な熱帯魚なんですね。
画像を見ていただけると、お腹から2本の長い触覚みたいなのが伸びていますよね。
グラミーは、何か気になるものがある場合、その触覚を前方に伸ばして物をツンツンと触る仕草がとても可愛らしいです。
新しいものを水槽内に設置したとき、何か見慣れないものを水槽内に入れたときなんか、必ずと言っていいほど興味を示し、触覚でツンツンする姿が見られます。
また、縄張り争いの時もお互いを触覚でツンツンしながら向き合っていたりします。
この触覚の役割は、底に何があるかを感知したり、自らの行動範囲を確認するために役立っていると考えられています。
たまに抜けて無くなることがありますが、時間が経つと元通りになるのでご安心を。。。
水質は弱酸性が最適
ゴールデンハニードワーフグラミーに適した水質は、弱酸性です。
水草水槽で、水質を強制的に弱酸性に傾けるソイルをしようしているような水質では、とても飼育しやすいといえます。
また、グラミーに最適な水を瞬時に作る方法として「ヤシャブシの実」を使用すると便利です。
繁殖について
ゴールデンハニードワーフグラミーは、自宅の水槽で繁殖が楽しめる熱帯魚です。
ただし、ちょっと特殊な繁殖方法なので知識とテクニックが必要です。
まず、繁殖にはペアがいないと始まらないですね・・・(当たり前ですが)
小さいサイズでは、判別方法が結構難しいですが、成熟した個体だとすぐに判断が付きます。
まあ、一言で言うとグラミーの場合、綺麗で鮮やかなのがオス、全体的に色が薄いのがメスです。
ゴールデンハニードワーフグラミーの場合は、オスは喉が黒く染まるので、その部分だけで判別が容易にできます。
グラミーを繁殖させるには、浮草を入れておいてあげると、オスが水面に泡の巣を作るところから始まります。
産卵後、卵の管理から子育てまですべてオスが行います。
ちなみに、雄の数が多いほど繁殖が成功しやすいというデータがあるそうです。
とても面白い繁殖方法なので、一度はチャレンジしてみたいですね。
ゴールデンハニードワーフグラミー飼育の注意点
(水草の黄緑色と、GHDの鮮やかな黄色が見事にマッチしてますよね!?)
水流の強さに注意
ゴールデンハニードワーフグラミーは、強い水流が苦手な魚なんですね。
導入しようとしている水槽で、水流の強さが気になる場合は、あらかじめ水流を弱めてから導入するようにしましょう。
餌を食べるのが下手!?
ゴールデンハニードワーフグラミーの口って、すごく小さくて「おちょこ口」のようで、見ているとなんだか可愛らしいです。
それ故に、餌を食べている姿を見ていると「なんだか食べずらそうだなぁ・・・」と思うこともしばしばあります。
体長が大きくなってきても、口は結構小さいので、餌を与えるときは細かいフレークタイプなど、食べやすい大きさのものを与えるようにしてあげましょう。
隠れる場所が必要
水槽内に、流木を設置したり、背の高い水草を植えて隠れる場所を作ってあげましょう。
隠れるというよりかは、ゴールデンハニードワーフグラミーは「落ち着く場所」を探し、お気に入りの場所でジッとしているのが好きなんですね。
水槽内に身を隠すようなものが無い場合は、導入時に一緒に流木や水草を入れるといいですね。
病気の発見遅れに注意
ゴールデンハニードワーフグラミーのかかりやすい病気として、白点病やコショウ病という体に白い点々がでる症状があります。
初期の段階で治療すれば問題なく完治できる病気なのですが、体色が明るいせいか早期発見が難しいといわれます。
発見したときには時すでに遅し・・・かなり進行していて治療不可というまで進行しているといった例が多く見られるので、日ごろからよく観察して異常がないかのチェックを怠らないよう心がけたいですね。
最後に
ここまで鮮やかで黄色い熱帯魚はなかなかいないので、そういう意味では珍しいカラーの熱帯魚と言えるんですね。
数匹入れるだけで、黄色が良く映え、水草の緑色ともよく合うので、熱帯魚の導入を考えている方は、ゴールデンハニードワーフグラミー、通称GHDを選んでみてはいかがでしょうか。