白と黒の縞々模様が魅力!「パンダシャーク・ローチ」飼育方法や繁殖・注意点について

パンダシャーク・ローチ

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パンダのような白と黒の縞々(しましま)模様をした珍しい色彩の「パンダシャーク・ローチ」という魅力的な熱帯魚がいます。

名前に”ローチ”とあるようにドジョウの仲間ですが、もっと厳密に言うとリザードフィッシュと呼ばれるトカゲのような顔をした種の仲間に分類される魚なんですね。

顔はドジョウのように愛嬌があって、低層をちょこちょこと動き回る姿は、オトシンに似たものがあります。

白と黒の色彩があれば何でもパンダって言いたくなりそうですが、パンダシャーク・ローチに限って言えば、まさに「パンダそのもの!」といった見た目をしています。

なので、本当の意味でパンダカラーの熱帯魚が欲しいという方にはオススメの存在となります。

ここでは、パンダシャーク・ローチの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!

 

パンダシャーク・ローチについて

パンダシャーク・ローチは、中国原産のリザードフィッシュの仲間です。

もっと厳密に言うと、タニノボリ亜科ガストロミゾン科に属する熱帯魚で、タニノボリと呼ばれる魚の近縁種ということになります。

なので、普通のローチ(コイの仲間)とは、ちょっとばかし見た目が違うんですね。

 

リザードフィッシュ・・・、これは顔がトカゲのように見えることから由来したもので、ドジョウをちょっと短くした感じで、プレコをスマートにしたような体形と思っていただければ。。。

黒の白のバンドの入り方には個体によってバラつきがあり、完全なる縞々模様になる個体もいれば、マダラ模様になる個体もいます。

ただ、ハッキリと入る白と黒の色彩はまさにパンダを連想させ、熱帯魚全体を見てもなかなか珍しいカラーをしています。

 

あの、インペリアルゼブラプレコのような高級感があることから、マニアの中ではかなりの人気があるようですね。

ただ、まだそれほど流通量の多い熱帯魚ではない為、目にする機会はかなり少ないのが現状です。

もし、パンダシャーク・ローチの流通量が増え、どのショップでも普通に見られるような存在となれば、人気爆発は必至でしょう!(笑

 

パンダシャーク・ローチの動きは、コリドラスによく似ていて、低床の砂利に口を付けて常に餌を探していることが多いです。

それでいて、体形はオトシンのような小柄体形なので、オトシンとコリドラスを掛け合わせたような感じの熱帯魚です。

体長は6cmほどと小さく、これが低床をちょこちょこと活発に動く姿は見ていて飽きません!

水槽のピタっと張り付く姿も良く見られる、めちゃくちゃ可愛らしい熱帯魚ですよ(笑

 

パンダシャーク・ローチの飼育データ

  • 体長:6cm
  • 水温:20℃~26℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:3年~(推定)
  • 参考価格:1匹あたり2000円~3000円ほど

 

パンダシャーク・ローチは、体長が最大で6cmほどの小型の熱帯魚です。

性格は非常に温和で、他の温和で同サイズの熱帯魚とは問題なく混泳が出来ます。

また、同じく低床を生活層とするコリドラスとも争うこともないので、コリドラスと混泳させると違った2匹が低床をちょこちょこ動く姿が楽しめていいかもしれませんね(笑

同種同種では小競り合いをすることがありますが、激しく喧嘩するといったことは無いので問題になることは無いでしょう。

しっかりと濾過の効いた水槽であれば、簡単に飼うことが出来る熱帯魚です。

 

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高い濾過能力と小まめな換水を

パンダシャーク・ローチは、綺麗な渓流域に生息している熱帯魚なので、硝酸塩濃度の低い環境を好みます。

しっかりと濾過が効いている水槽では、アンモニア⇒亜硝酸⇒硝酸塩と変換されます。

アンモニアや亜硝酸といった超有害物質はバクテリアによって分解され、最終的に硝酸塩として水中に留まることになるんですね。

この硝酸塩と言うのは、アンモニアや亜硝酸に比べると断然無害な物質ですが、水質に敏感な種では、硝酸塩濃度が低い方が望ましいことも多いんですね。

硝酸塩は基本的には換水によって外に出し、新しい水で濃度を薄めるといった感じになります。

 

硝酸塩すら除去してしまうものがもあるので、そういったものを利用するのもいいかもしれませんね。

とはいっても、パンダシャーク・ローチは特別飼育が難しいといった熱帯魚ではないので、小まめな換水を心がけていれば問題はないですよ!

 

とはいっても、硝酸塩濃度とかは肉眼では確認できるものではありませんからね。。。

自分の水槽の「水質」を完全にチェックするには専用キッドを用いて計測します。

面倒のように思いますが、理科の実験みたいで楽しいので、定期的に水質チェックすることをお勧めします!

 

高水温には注意を!

パンダシャーク・ローチは、渓流域に生息する魚だけあって高水温には弱い性質があります。

飼育水槽では26℃までとし、どんなに高くても28℃を超えないよう注意した方がいいです。

真夏の暑い日なんて、部屋が蒸し暑くなって余裕で水温が30℃を超えたりする地域もあります。

なので、夏場は専用クーラーを取り付けたり、クールファンを取り付けるなど暑さ対策が必要となります。

水温の上昇が気になったので「クールファン」を使ってみた|特徴やメリットとデメリット

 

専用のクーラーなら確実ですが、クールファンは猛暑日とかは無いに等しい存在になってしまいます・・・。

もし専用クーラーを取り付けられないのであれば、エアコンを付けっぱなしにして部屋の温度を一定に保てば、水槽内の水温上昇を防ぐことが可能です。

まあ、、、どちらにせよ電気代はかかりますよね(汗

 

また、水温が高くなると溶存酸素が低下します。

パンダシャーク・ローチは、溶存酸素の高い場所を好む熱帯魚なので、夏場はエアレーションするなり溶存酸素の低下に注意して飼育しなくてはいけません。

 

パンダシャーク・ローチの餌について

パンダシャーク・ローチは、人工飼料や生餌、乾燥飼料まで何でも食べてくれます。

草食性の強い、熱帯魚なのでコリドラスやプレコ専用のタブレットで植物質のものを与えるのがお勧めです。

また、痩せを防ぐ為に栄養価の高い冷凍アカムシなどの生餌や、イトメなどの活餌を定期的に与えた方がいいですよ!

 

パンダシャーク・ローチの繁殖について

パンダシャーク・ローチは水槽内での繁殖例があり、繁殖の様子の動画が既に上がっているみたいですね。

砂の中に潜って卵を産むのか、気が付いたら稚魚がいたなんてことも多いそうです。

中には大繁殖して、相当な数になったという話もあるくらいなので、そんなに繁殖難易度は高くないように思います。

隠れ家を多く要したようなレイアウトで、複数匹のパンダシャーク・ローチを飼育していれば、もしかしたら自然繁殖も夢じゃないかもしれませんね!

 

さいごに

パンダ模様をした珍しいカラーに、コリドラスとオトシンを合わせたような可愛らしさのある魅力的な熱帯魚の「パンダシャーク・ローチ」。

体長も小さく、口の形状から稚エビも捕食することはほとんどないことから、ビーシュリンプと混泳しても問題ないという、非常に混泳に適した魚なんですね。

他の熱帯魚と混泳させるのもいいですし、複数で飼育して繁殖を狙ってみるのも面白そうですね!

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