小さなスポット模様が美しい熱帯魚「コリドラス・シクリ」の飼育方法と注意点について

コリドラスの仲間

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低床の掃除屋として名高い「コリドラス」ですが、実に多くの種類が存在する熱帯魚で、特に体表に入る模様の入り方が特徴的だったり、面白かったりで、、、色彩と言うよりかは模様に魅力を感じる魚です。

その中でも特徴的な模様を持つコリ氏を1種ご紹介したいと思います。

で、なんですが・・・「コリドラス・シクリ」って聞いたことありますか・・・?

って言われても、コリドラスってかなり種類がいる割には、定番な種って白コリとかパンダ、ステルバイあたりとかで、ほとんどが聞いたことのない名前ばかりだと思います。

このコリドラス・シクリというコリ氏は、体色が綺麗なホワイトで、ゴマのような斑点が入る美しいコリドラスなんですね。

比較的明るめで、模様に特徴ありまくりのコリドラスが欲しいという方にはお勧めの種です!

ここでは、コリドラス・シクリの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。

 

コリドラス・シクリについて

コリドラス・シクリは、ペルーのナナイ川に生息するコリドラスの仲間です。

パンダのような、目に入る太い漆黒のバンドが入り、体色は明るめのホワイティーカラー、、、そして体表にゴマのうな点々模様があまりにも特徴的なコリドラスです。

特徴ありまくりとか言いましたが、このコリドラスと瓜二つと言うくらい似ている種に「コリドラス・アトロペルソナータス」がいます。

決定的な違いとしては、本種「コリドラス・シクリ」はセミロングノーズタイプのクチ、対して「コリドラス・アトロペルソナータス」はショートノーズタイプのクチをしています。

つまり、アトロペルソナータスの口はちっこくて可愛い、、、シクリの口はちょっと長い感じですね。

また、シクリの方が目の漆黒バンドが太いと言われることがありますが、これは個体によってマチマチなので、確実に見分けるには「クチのタイプ」で判断するのが確実です。

このタイプはお好みがあると思うので、好きな方を選ぶといいですね。

・・・なんだかセミオーダーみたいで、気に入ったバリエーションの中から選べる的な所がいいですね(笑

 

コリドラス・シクリの飼育データ

  • 体長:7cm前後
  • 水温:22℃~26℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:3年~5年(推定)
  • 参考価格:1匹あたり2000円前後

 

コリドラス・シクリは、体長が最大で7cmほどの小型の熱帯魚です。

性格は非常に温和中の温和で、他の温和な熱帯魚ならなんでも混泳して大丈夫というくらいの魚です。

水質に神経質な面を見せますが、慣れれば比較的飼育しやすい種です。

 

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水質の急変や悪化には要注意!

コリドラス・シクリは、水質の急変に弱い熱帯魚です。

水質が一番急変しやすいポイントといえば、やはり購入してきて水槽内に導入する時です。

いきなりドボンといれてしまい、袋内と水槽内の水質が違い過ぎると体長を崩したり、ショック症状を引き起こすことがあるので、確実に水合わせをしてから導入するようにします。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

また、「水質にかなりデリケートだ!」とも言われる熱帯魚でもあり、水質が悪化すると体表の荒れ(肌荒れみたいな感じ)が目立つようになります。

また、「シクリ病」といって、ヒレがボロボロになる病気があります。

シクリ・・・もろに、コリドラス・シクリ特有の病気のように思えますが、実際には「エロモナス症の一種」で、コリドラス全てがかかる、かなり驚異的な病気です。

ただ、コリドラス・シクリにかかりやすい病気であるためこの名が付けられているみたいですね。。。

 

感染したら進行が早く、発見して1日足らずで死に至るケールも多いですし、他のコリにも感染して、水槽内のコリ全滅って最悪な事態に陥ることすらある病気です。

発見したら直ちに病気の個体を隔離して、エロモナス症に魚病薬で薬浴させる必要があります。

また、メイン水槽にも菌が蔓延しているので、メイン水槽にも魚病役の投入or大量の換水が必要です。

 

シクリ病が発症する原因で圧倒的に多いのが、新しいコリドラスを追加したときに細菌が持ち込まれ感染するケースです。

こればかりは、いくら水質管理をしっかりしていても防げませんよね(汗

なので、新しく熱帯魚を追加する場合は、コリドラスに限らず「トリートメント」という作業工程を挟んでから、水槽内に導入するよう徹底することが大切です。

熱帯魚の新規追加は病原菌を持ち込む危険性あり!?トリートメントタンクで防ごう!

 

低床も綺麗に保つことが大切!

これも、コリドラス全般に言えることなのですが、低床が汚れていると口が溶けたような特有の病気にかかることがあるんですね。。。

コリドラスって、低床に口を突っ込むようにして餌を探すんですが、その低床が汚れていると細菌とかにやられてしまうんですね。

低床の使用する砂は、ゴミが中に入り込まないような細かなタイプを使用するという手もありますが、プロホースと言う掃除アイテムがあれば、そんな低床にも対応でき、綺麗に掃除できます。

コリドラス飼育には欠かせないアイテムです!

ソイルや砂利に入り込んだ糞やゴミだけをピンポイントで取り除く便利な掃除アイテムを使ってみよう!

 

コリドラス・シクリの餌について

人工飼料、生餌、冷凍飼料に乾燥餌、、、なんでもよく食べてくれる雑食性の強い熱帯魚です。

コリドラス専用の人工飼料をメインに与えていれば十分ですが、冷凍アカムシとか、乾燥イトミミズも喜んで食べてくれるので、たまに与えるのもいいかもしれませんね。

ちなみに、コリは低層を這うように泳いているため、上の層を泳ぐ熱帯魚を混泳させている時に、餌が低層に落ちる前に食べられてコリまで届けられないことがあります。

その時は、以下の方法で簡単に餌やりが出来ますので、一つの参考までに・・・。

【熱帯魚】プロホースのパイプ部分を使って低層魚へピンポイントに給餌が可能で便利!

 

コリドラス・シクリの繁殖について

繁殖は容易とされ、元気なペアが水槽内にいれば可能です。

ただし、ブリード個体とワイルド個体では性成熟まで時間がかかるんですね。

ブリード個体では、わずか1年ほどで繁殖が可能となるのに対し、ワイルドなコリ氏は数年(4,5年かかることもある)かかることが多いので、早く繁殖にチャレンジしたい場合は、そもそもがブリード個体で出回っている種から選ぶ必要があります。

まあ、じっくり飼育して、時期が来たら~と言う方はワイルド種でもいいですね。

オスとメスの判別は、腹びれの形状を見て、先がとがっているやつはオス!、綺麗な扇状のやつはメス!と言った感じで判断できます。

繁殖は、コリ特有の「Tポジション」といって、オスの腹部にメスが顔を付けてTの字に見えるという面白い繁殖形態が見られるんですね!

卵は放置しておくと、親ですら食べてしまうので、確実に隔離する必要があります。

孵化したばかりの稚魚は少しの間は、ヨークサック(お腹についた栄養)で生き、無くなれば餌を求めて動き出すので、ブラインシュリンプや粉末状の餌を与えるといいですよ。

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

さいごに

コリドラス・シクリは、色彩が明るくパッと見た感じ綺麗で、点々とゴマみたいな模様も良いバランスで体表に入る美しい熱帯魚です。

色彩が派手じゃなくても、特徴ある模様は、とにかく目立つ、、、というか目を惹きます!

そんな特徴ある魅力的な模様を持つコリドラスが欲しいという方は、コリドラス・シクリを是非チェックしてみてくださいね!

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