人の角質を食べて美肌効果!?「ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)」の飼育方法と注意点

ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)

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皆さんは「ドクターフィッシュ」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。

テレビでもよく特集されていて、ドクターフィッシュのいるプールに入ると、とたんにカラダ中に群がる姿があまりにも印象的で、古い角質を食べて綺麗にしてくれることで有名な魚ですね!

上で書いたように、古い角質を食べてくれることからドクターフィッシュなんて名前で呼ばれるようになったのですが、正式名称は「ガラ・ルファ」というコイの仲間なんです。

ドクターフィッシュとしてあまりにも有名になりましたが、水槽内飼育では厄介なコケを食べてくれる「コケ掃除」の働きをしてくれます。

コイ科の仲間だけあって、ちょこんとした小さなヒゲがチャームポイントとなっており、愛嬌のある顔がたまらないです(笑

なので、水槽内で飼育する熱帯魚としても気軽に導入できる種でもあるんですね!

ここでは、ガラ・ルファの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。

 

ガラ・ルファについて

ガラ・ルファは、西アジアを中心に生息するコイ科の熱帯魚で、唯一、水槽内に発生する黒いヒゲ状のコケを食べてくれることで知られる「サイアミーズ・フライングフォックス」の近縁種で、見た目もどこか似たようなものがあります。

サイアミーズ・フライング・フォックスは黒いヒゲ状のコケを食べる唯一の熱帯魚!

 

正式名称は「ガラ・ルファ」ですが、ドクターフィッシュという名前の方であまりに人気になった種で、むしろ正式名称を知っている方が奇跡というくらいですよね(笑

ドクターフィッシュと呼ばれるようになった由来は、トルコでは温泉でガラ・ルファを皮膚病患者の治療に使っているんですが、これが話題となって、「ドクターフィッシュ」名前で広く認知されるようになったのが始まりといわれています。

 

テレビでもガラ・ルファが人の身体、もしくは足などに群がっている光景はたびたび目にすることがあります。

皆さんも一度は見たことがあるのではないでしょうか??

 

ガラ・ルファは、人の「角質」を食べるのですが、乾癬(かんせん)やアトピー性の皮膚炎に効果があるんですね。

さすがはドクターフィッシュと呼ばれる所以です!

ドイツでは、ガラ・ルファが角質を食べて綺麗にしてくれることを「フィッシュセラピー」なんて呼び、正式に医療行為として認められているほどなんです。。。

 

ガラ・ルファがいっぱい飼育されている水槽に、手や足を入れて角質を食べてもらう体験ができるサービスは日本でも多々あります。

ガラ・ルファの口は吸盤状のようになっており、舐めるように角質を食べていきます。

僕も実際に体験してみたことがあって、係の方からは「マッサージ効果があって気持ちいいですよ」と言われたのですが、ちょっとくすぐったかったです(笑

でも、なんともクセになりそうな快感があるので、皆さんも機会があれば試してみてくださいね!

 

ガラ・ルファの飼育データ

  • 体長:最大で15cmほど
  • 水温:25℃~37℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:5年~7年
  • 参考価格:1匹あたり300円前後

 

ガラ・ルファは、体長が最大で15cmほどまで成長する、やや中型の熱帯魚です。

とても活発で泳ぎ回る熱帯魚で、常に餌を探して泳ぎ回る元気な魚なので、ゆったりとした種との混泳には適していません。

動きの素早い熱帯魚とは相性が良く、ガラ・ルファよりもずっと体長が小さいですが、カラシン科は問題なく混泳できる種が多いです。

 

角質を食べるのは「小さいうち」だけ!?

ちなみに、ドクターフィッシュとして人の角質を食べることで有名なガラ・ルファですが、実は角質を食べるのは小さいうちだけで、その期間は生後2カ月~2年ほどまでと言われているんですね。

そういえば、身体に群がっているドクターフィッシュって、小さい個体ばかりしか見たいような気がしていたのですが、、、そういうことなんですね。。。

自宅水槽でも、手を入れればガラ・ルファは群がってきて角質を食べてくれますが、これは小さいうちだけということになります。

 

超高水温に耐えられる珍しい魚!

ガラ・ルファの凄いのは、超高水温に適応できるというところです。

なんと40℃近い水温でも普通に生活できる熱帯魚なので、真夏でも専用クーラーなしで飼育できる場合がほとんどです。

このように、高水温を好む熱帯魚なので、28℃~32℃くらいの範囲での飼育が望ましいです。

 

ただ、他の熱帯魚と混泳させる場合は「適応水温」にも注意しなくてはいけません。

基本的に30℃前後の水温というのは、熱帯魚といえど暑すぎて耐えられない種も多いです。

例えば、カラシン科と混泳させるときは、ガラ・ルファの適温水温よりはちょっと低めですが、水温を26℃前後で飼育すれば両者うまく飼育が出来ます。

低水温を好む魚の場合は、そもそも混泳は出来ないということになりますね!

 

水温を自由に調節できるヒーターがあると便利

水温を上げる器具である「ヒーター」には、水温を調節できるタイプと、あらかじめ水温が固定されたタイプの2種類があります。

ガラ・ルファのように高水温を好む熱帯魚を飼育する場合は、水温を自由に設定できるタイプがオススメです。

そもそも、水温が固定されたタイプでは高水温のモノがないので、水温調節機能は必須といえるかもしれません。

 

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ガラ・ルファのコケ取り能力について

ガラ・ルファは、水槽内に発生する厄介なコケ・・・、これを食べて綺麗にしてくれるコケ取能力の高い熱帯魚でもあるんですね。

・・・ただし!

実は、大きくなると角質を食べなくなるように、コケを食べる量も少なくなるんです(汗

つまり、コケを一生懸命食べてくれるのは小さいうちだけで、大きい個体ではほとんど食べないのも確認されています。

 

ただ、これは環境にも左右されます。

例えばですが、人工飼料や生餌をお腹いっぱい与えているような水槽では、間違いなく大きくなればコケはほとんど食べなくなります。

美味しい餌の味を覚えると、あえてコケでお腹いっぱいにする必要もないですからね。。。

 

逆に、餌を少量に抑えて常に空腹状態を保つと、素早く移動して砂利、水草の葉、流木、石・・・いろんなところに行っては餌を探す姿が見られます。

水槽内を活発的に泳ぎ回る姿は見ていて飽きないですよ!

このように、少量にすることで上手くコケも食べてくれるようになってくれる・・・かもしれません(ハッキリとは言えませんが)

 

ガラ・ルファの餌について

ガラ・ルファは、熱帯魚の餌であればなんでも食べてくれるような雑食性の強い熱帯魚です。

苔を食べる習性があるため、特に植物質の人工飼料がオススメです。

植物質の人工飼料といえば、プレコやオトシン専用のタブレットタイプの人工飼料がまさにソレにあたります。

 

人工飼料には、熱帯魚にとって欠かせない栄養分もバランスよく配合されているため、早めに餌付かせておくのが理想です。

ガラ・ルファでは、ほとんどないと思いますが、中には水槽内に発生するコケが無くなっても人工飼料に餌付かないで餓死してしまう種もいるくらいですからね・・・。

 

さいごに

ドクターフィッシュの名前で世界中で有名になった「ガラ・ルファ」は、自宅水槽でも手を入れれば群がってきて、テレビで見たような体験が出来ますし、水槽に発生するコケを食べる「コケ取り魚」としても活躍してくれます。

体色は地味ですが、とにかく元気に泳ぎ回る種で、いつみても激しく動き回っていることが多いです(笑

愛嬌のある顔、そして元気で活発的、角質を食べるというこの魚でしか見られない特技を持つ珍しい熱帯魚でもあるんですね!

幅広い水質・水温に耐えることが出来る熱帯魚で、飼育も容易です。

テレビでよく見る「ドクターフィッシュ」、、、それを自宅水槽で飼育してみるのも面白いかもしれませんよ!

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