前景用の水草グロッソ・スティグマの「絨毯(じゅうたん)」を効率よく水槽内に作り出す方法

水草育成

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アクアリウムで使用する水草は数多くありますが、前景用の水草として定番なのがグロッソ・スティグマでしょう。

二酸化炭素の添加も気軽に行える今、グロッソ・スティグマの育成は誰でも簡単に行えます。

蛍光色のような鮮やかな緑色で、底ぎっしりに増える姿は「絨毯(じゅうたん)」のようで、この水草を育成する人は、いわゆる「グロッソ絨毯」を作りたいという人も多いです。

成長が早く、次々と新芽を出してくる性質を利用すれば、絨毯を作るのも難しくありません。

ここでは、グロッソ・スティグマの絨毯を効率よく作り出す方法についてご説明していきます。

 

グロッソ・スティグマについて

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グロッソ・スティグマは、前景用の水草として人気があります。

前景用というだけに、上に高く伸びることはなく、水槽の前方に植えればスッキリとした美しいレイアウトを作り出すことが出来るんですね。

しかも、生い茂るようにどんどん増えていくので見ていて飽きないのもグロッソ・スティグマの魅力といえます。

 

グロッソスティグマの植え方

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グロッソ・スティグマは、一見するとなんだかカイワレ大根のような姿にも見えなくはない・・・ですね!?

どんどん増えるので、それほど多く購入しなくても問題ありません。

 

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株分けするとこんな感じです。(2本あり)

根が付いているものもあれば、付いてないものもあります。

根が全くついていなくても問題ありません。

ソイルに植えれば自然と根を張り、どんどん増えていく生命力があるんですね。

 

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グロッソ・スティグマを植えるときは等間隔で植えていきます。

1本だけを植える人もいれば、2~3本まとめて以下所に植え込むという人もいます。

まとめて植えると簡単に絨毯が作れるので、数に余裕がある場合はオススメです。

もちろん、特にまとめて植えなければいけないということもありません。

1本1本植え込んでいく場合は、グロッソ同士の間隔をあまり気にしなくてもいいように思います。

どんどん植え込んでいきましょう。

 

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植え込むときは、ピンセットを使います。

その時に、多少斜めに植えると抜け防止対策になります。

また根が張っていないグロッソは結構抜けてしまって、気づいたら水面を漂っていたりするんですね(汗

水草そのものの浮遊力が高いのが原因の他に、エビ類を入れている水槽ではエビがグロッソをツマツマして抜けてしまうこともあります。

オトシン系が吸い付いた時にも付けてしまうこともよくありますね。。。

生体を入れている水槽では、しっかりと植え込んだことを確認するようにしましょう。

グロッソを植え込むときですが、上部の葉が2枚見える程度まで植え込んでしまうことで、さらに抜け防止効果を高めることが出来ます。

 

グロッソの増え方と特性

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グロッソ・スティグマは「ランナー」と呼ばれる茎を横に伸ばして増えていきます。

画像を見ていただければ分かるかと思いますが、「ランナーを横に伸ばし、根を張って、新しい芽を出す」を繰り返して増えていくのです。

それが植えた本数全てがこのサイクルで増えていくと考えれば、恐ろしいほど増える水草というのは想像が付きますね。

また、グロッソの性質として照明の強さで成長の仕方に変化があります。

照明が強いと横にどんどん伸びます。

これが理想的な絨毯を作るための要素となるので、照明はかなり重要となってきます。

照明が弱いと、グロッソは光を求めて上に高く伸びるようになります。

 

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トリミングしなければある程度は高く伸びますが、照明が強い場所と弱い場所では、かなり成長の仕方に差が出ます。

高くなってしまうと、下の光が当たらない葉が黄色くなり、次第に枯れてしまいます。

枯れた葉の放置は、水質悪化の原因となるので見つけ次第、取り除いた方がいいでしょう。

また、高くなったグロッソはトリミングして高さを低くした方が見栄えが良くなります。

そして、このトリミングした株はを差し戻すことで、効率よく絨毯を作ることが出来るので、切り取った部分は捨てずに再利用しましょう。

その方法について以下でご説明していきます。

 

グロッソ・スティグマの挿し戻し(挿し木)

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グロッソ・スティグマを最初に植えて、高さが気になりだすまで成長するころには根を張ってランナーを伸ばし、ある程度は増えているはずです。

とはいっても、まだまだ絨毯と呼べるほど増殖していることもないでしょう。

そこで、高くなったグロッソをハサミでトリミングして、切り取った株を、最初に植え込んだ時と同じ要領で挿し戻ししていきます。

 

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例えば、水槽を上から覗くとよく分かるのですが、グロッソが密集しているところでも、点々とソイルが丸出しのところがあります。

その場所にピンポイントで、切り取ったグロッソを挿し戻していきます。

 

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切り取ると、購入時と同じような株が得られます。

ある程度高さが無いと、植えてもすぐに抜けてしまう恐れがありますので、多少は長く取るようにしたいですね。

 

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切り取った株をピンセットを使用して、上記の画像の赤丸を付けたソイルが見えている部分に植えていくといった要領です。

グロッソ・スティグマ自体が成長速度の速い水草なので、この方法を用いれば比較的はやい段階で絨毯を作り上げることができます。

 

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ちなみに、切り取った方の断面なんですが、断面から新芽が2個ピョコピョコっと出てくるんです。

トリミングしてすぐは見た目が悪いかもしれませんが、すぐに新芽で覆いつくされるのであまり見た目を気にせずに、大胆にトリミングしても問題なさそうです。

素晴らしい生命力!

 

最後に

グロッソ・スティグマといえば「グロッソ絨毯」というくらい、これに憧れる人も多いはずです。

僕自身も、初めて見た時に自分の水槽で作ってみたいという思いから、実際にグロッソを購入して絨毯育成にチャレンジしてみました。

照明を当てると蛍光色のような鮮やかな緑がとても綺麗なんですね。

しかも、丈夫で育てやすく、成長も早く、増やしやすい水草です。

前景用の水草の導入を考えている方は、是非グロッソ・スティグマの絨毯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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