アクアリウムを初めて熱帯魚を飼育していると、つい先日まで元気に水槽全体を泳ぎ回っていた魚が、いきなり底の方でジッとして動かなくなるという事があります。
「いきなり動かなくなる」という急な変化は、あまりにも不自然ですよね。。。
こういう場合、病気とか水質とか、何かしら原因があると疑うのが普通です。
でも、いきなり動かなくなるなんて、そもそも「原因がサッパリ分からない・・・」という方も多いかと思います。
以下では、熱帯魚が水槽の底で固まって動かなくなった時の原因や対策についてご説明していきます。
熱帯魚が底で動かない原因について
熱帯魚がいきなり水槽の底で動かなくなる原因のほとんどは「水質の問題」にあると言っていいです。
特に、つい最近まで元気に水槽の中層~上層を泳いていた魚が、いきなり底の方でジッとして動かないのは、まず間違いなく「体調を崩している」もしくは「既に病気が発症している」サインと見るべきです。
熱帯魚は、水に依存する生き物ですから、ちょっとの水質の変化にも敏感な種類もいますし、ましてや水質が悪化すると生きていくのすら危うくなるのは想像が付きますよね!
では、水質の悪化の原因で多いものを下記に書いていきます。
餌の与えすぎ
「餌の与えすぎ」。。。この原因が一番かもですね・・・。
熱帯魚は、生き物ですから餌を与えないと生きていけませんが、あまりにもバクバク気持ちいいくらい食べてくれるので、つい与えすぎるってことありませんか!?
僕も、飼い始めは餌やりが楽しくて、1日にかなりの回数与えていたことがありました(汗
近寄ってきて餌が欲しいアピールしている姿を見るとなんだか食べさせてあげたくなっちゃいますよね。。。
餌の与えすぎが水質を悪化させる理由は、与えた時に水に成分が溶け出すのと、排泄物が多くなるからなんですね。
上記の理由から、餌の与えすぎはマイナスになることが多いので、可愛い熱帯魚の為にも与えたい気持ちをグッと抑える必要がありますね。
過密での飼育
一つの水槽で、かなり多くの数をいれて「過密状態」で飼育していると、水質の悪化スピードは極めて速くなります。
魚の数が多いと、必然的に餌も多く与えなくてはいけませんし、魚が多い分、排泄物も多いですからね。。。
こういう環境の場合、フィルターの濾過機能が高くないと、飼育すら難しい環境と言えます。
魚の数の理想は、「体長1cmにつき水量1ℓ」が目安です。
飼育に慣れている方であれば、「1匹につき1ℓ」でも十分上手く飼育できます。
それに、過密での飼育は熱帯魚にとってストレスにもなります。
魚同士がぶつかり合ったり、休む暇がなかったりと。。。
数を多く入れて飼育するのは、それなりの知識と経験が必要になってきますので、最初からどんどん足して過密状態で飼育するのは避けるようにしましょう。
病原菌の持ち込み
これは、絶対に注意しなくてはいけないポイントなんでが、外から病原菌を持ち込んでしまうパターンです。
では、どうやって外から入ってくるのかというと、新しく熱帯魚を導入したタイミングです。
そう、新しく購入した熱帯魚が既に病原菌に侵されていることもあるんです。
元気そうに見えても、まだ発症していない段階だと元気そうに泳いでいることも多いので、見分けがつかなくて厄介なんですよね・・・。
もし、病原菌に侵されている熱帯魚を水槽内に入れてしまうと、すべての熱帯魚が病気になってしまう危険性があります。
それが、致死率の高い病気だと、、、考えるだけでゾッとしますよね(大汗
この病原菌の持ち込みを防ぐ方法として、トリートメント作業というのがあります。
新しく熱帯魚を追加するときは、水合わせをしっかり行う以上に、トリートメント作業の必要性を理解しておきましょう!
騒音によるストレス(外的要因)
熱帯魚が水槽の底で動かない理由として、上記では水槽内の「内的要因」をご説明しましたが、ここでは外的要因についてお話します。
外的要因で一番多いのが「騒音」によるものです。(コレくらいしかなさそうですが・・・)
大きな音を立てると、発狂したかのように暴れまわる魚、逃げ回る魚を一度は見たことがあるのではないでしょうか。
ビックリした魚はエラ呼吸が早くなって、人でいう過呼吸状態になってるんじゃないかってくらい、辛そうにしていることもあります(汗
かなりのストレスになっていることは間違いなく、寿命が縮んでしまう要因にもなってしまいそうですね。。。
実際に、騒音の多い部屋で飼育しているような熱帯魚は、一般的には人懐っこい性格といわれている種類でも、驚くほど憶病な性格になってしまいます。
これが原因で、底でジッとしてしまう原因になるのも無いとは言えません。
なので、ドアの開け閉め、水槽付近を歩く時の音など、物音には注意してあげる必要がありますよね!
ただ、やはり「いきなり動かなくなった・・・」という場合は、水質の悪化や病気を疑うべきです。
熱帯魚の動き方を観察して、ふらふら動いたり、餌を食べない等、いかにも体調が悪そうな個体は隔離して様子を見た方が良い場合もあります。
それと同時にフィルター内が汚れていないかもチェックしたり、換水して水質向上した上で観察をしてみるといいでしょう。